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    【宮里藍と全米女子オープン】メジャーで「最も勝ちたかった」夢舞台を振り返る

    【宮里藍と全米女子オープン】メジャーで「最も勝ちたかった」夢舞台を振り返る

    所属 ALBA Net編集部
    間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

    配信日時:2018年5月30日 06時49分

    • LPGA
    宮里藍が挑み続けた全米女子OP制覇 その軌跡を振り返る
    宮里藍が挑み続けた全米女子OP制覇 その軌跡を振り返る (撮影:村上航)
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    Round 4
    順位ScPLAYER
    1-11アリヤ・ジュタヌガーン
    2-11キム・ヒョージュ
    3-7カルロタ・シガンダ
    4-3ダニエル・カン
    5-2レクシー・トンプソン
    5-2パティ・タバタナキト
    5-2シュ・ウェイリン
    5-2サラ・ジェーン・スミス
    9-1パク・インビ
    100ミシェル・ウィー・ウェスト
    全米女子オープン 事前情報◇30日◇ショール・クリーク(6,689ヤード・パー72)>

    昨年限りでツアープレーヤーとしての現役生活にピリオドを打った宮里藍が、海外メジャー優勝を目指して世界の舞台へ飛び立ったのが2006年。12年間の海外転戦で悲願達成とはいかなかったが、数多くの名勝負を繰り広げた。その宮里が最も「勝ちたい」と口にしていたのが、現地時間の31日(木)に開幕する「全米女子オープン」だ。

    【LIVE写真】全米女子オープン 開幕前の選手の表情を現地から配信!

    03年にアマチュアとして国内女子ツアーの「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」を制してプロ転向。04年には国内5勝、05年にも6勝を挙げるなど無類の強さを見せていたが、初出場となった同年の全米女子オープンは悔しい予選落ちとなってしまった。

    その後、着実に力をつけていった宮里は、09年に米国女子ツアーで初優勝を飾り勢いに乗った。10年には年間5勝。世界ランクでも1位到達。米ツアーの中心人物として飛躍的な活躍を見せるなか、次なる目標のメジャー制覇に照準を合わせた。

    17年大会までに11回の出場。3度のトップ10入りを果たした本大会だが、最も優勝に近づいたのは絶好調の波に乗っていた11年大会だ。この年は、沖縄出身の“ダブル宮里”が躍進した。連日の荒天によるサスペンデッドを乗り越え、予選ラウンドを終えて首位に立った妹分の美香を1打差・2位で追う展開となった。

    決勝ラウンドの36ホールを日曜日に消化する異例の展開。メジャーで最終組という経験が重くのしかかり、第3ラウンドは「76」でスコアを落としたが、それでも首位と2打差の6位タイ。初のメジャー制覇に期待が広がったが、月曜日まで順延となった最終ラウンドでもスコアを1つ落として、6位タイのまま終戦した。

    「これまで勝った試合とはまったく違いました。お腹が痛かった。胃がすごく膨張して、下半身の安定を感じられなかった。手が震えるような試合はいくつかあったけれど、胃が痛くなるようなプレッシャーは、今まで感じたことがなかったです」

    そんなプレッシャーと戦っていた宮里。スコアを落としてしまったが、月曜日に残った5ホールでは1アンダーと意地を見せた。目標としていた栄冠には届かなかったが、この経験が自信を深めることとなった。

    「私はロングヒッターじゃないけれど、自分のゴルフでコースを攻略することができた。勝てそうな雰囲気も自分の中にあった。だからいろいろなプレッシャーがかかった。でも自分のやってきたことは間違いではなかった。続けていればいつかメジャータイトルも順番が回ってくる。それまで粘り強くやりたい」

    メジャー制覇への第一歩を踏んだかに見えたが、11年に1勝、12年に2勝と米ツアーでの勝利は重ねるも、悲願のときは訪れない。13年大会で11位タイに入ったのを最後に、翌年は予選落ち。スランプに陥った15、16年は出場すらできなかった。

    そして迎えた最後の舞台。17年大会では見事に予選を突破。41位タイに終わり、長い挑戦の旅が終わった。

    「ツアーも年々レベルが上がってきている中で、最後の年に4日間戦えたのは良かったと思います。何をおいても歴史のある試合は雰囲気がある。いろいろな人がたくさんの経験を積んで、必ず通る道だと思うので、若い選手もプレーできるチャンスがあれば、スポットだとしても挑戦した方がいいのではないかと思います。メンタル、体力、技術。すべての技量を問われる試合。いろんな経験をさせてもらったと思います」

    子どものころから憧れた舞台。最後まで優勝トロフィーを掲げることはなかったが、宮里にとって、全米女子オープンは最高の夢舞台だったに違いない。
    全米女子オープン 事前情報◇30日◇ショール・クリーク(6,689ヤード・パー72)>

    昨年限りでツアープレーヤーとしての現役生活にピリオドを打った宮里藍が、海外メジャー優勝を目指して世界の舞台へ飛び立ったのが2006年。12年間の海外転戦で悲願達成とはいかなかったが、数多くの名勝負を繰り広げた。その宮里が最も「勝ちたい」と口にしていたのが、現地時間の31日(木)に開幕する「全米女子オープン」だ。

    【LIVE写真】全米女子オープン 開幕前の選手の表情を現地から配信!

    03年にアマチュアとして国内女子ツアーの「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」を制してプロ転向。04年には国内5勝、05年にも6勝を挙げるなど無類の強さを見せていたが、初出場となった同年の全米女子オープンは悔しい予選落ちとなってしまった。

    その後、着実に力をつけていった宮里は、09年に米国女子ツアーで初優勝を飾り勢いに乗った。10年には年間5勝。世界ランクでも1位到達。米ツアーの中心人物として飛躍的な活躍を見せるなか、次なる目標のメジャー制覇に照準を合わせた。

    17年大会までに11回の出場。3度のトップ10入りを果たした本大会だが、最も優勝に近づいたのは絶好調の波に乗っていた11年大会だ。この年は、沖縄出身の“ダブル宮里”が躍進した。連日の荒天によるサスペンデッドを乗り越え、予選ラウンドを終えて首位に立った妹分の美香を1打差・2位で追う展開となった。

    決勝ラウンドの36ホールを日曜日に消化する異例の展開。メジャーで最終組という経験が重くのしかかり、第3ラウンドは「76」でスコアを落としたが、それでも首位と2打差の6位タイ。初のメジャー制覇に期待が広がったが、月曜日まで順延となった最終ラウンドでもスコアを1つ落として、6位タイのまま終戦した。

    「これまで勝った試合とはまったく違いました。お腹が痛かった。胃がすごく膨張して、下半身の安定を感じられなかった。手が震えるような試合はいくつかあったけれど、胃が痛くなるようなプレッシャーは、今まで感じたことがなかったです」

    そんなプレッシャーと戦っていた宮里。スコアを落としてしまったが、月曜日に残った5ホールでは1アンダーと意地を見せた。目標としていた栄冠には届かなかったが、この経験が自信を深めることとなった。

    「私はロングヒッターじゃないけれど、自分のゴルフでコースを攻略することができた。勝てそうな雰囲気も自分の中にあった。だからいろいろなプレッシャーがかかった。でも自分のやってきたことは間違いではなかった。続けていればいつかメジャータイトルも順番が回ってくる。それまで粘り強くやりたい」

    メジャー制覇への第一歩を踏んだかに見えたが、11年に1勝、12年に2勝と米ツアーでの勝利は重ねるも、悲願のときは訪れない。13年大会で11位タイに入ったのを最後に、翌年は予選落ち。スランプに陥った15、16年は出場すらできなかった。

    そして迎えた最後の舞台。17年大会では見事に予選を突破。41位タイに終わり、長い挑戦の旅が終わった。

    「ツアーも年々レベルが上がってきている中で、最後の年に4日間戦えたのは良かったと思います。何をおいても歴史のある試合は雰囲気がある。いろいろな人がたくさんの経験を積んで、必ず通る道だと思うので、若い選手もプレーできるチャンスがあれば、スポットだとしても挑戦した方がいいのではないかと思います。メンタル、体力、技術。すべての技量を問われる試合。いろんな経験をさせてもらったと思います」

    子どものころから憧れた舞台。最後まで優勝トロフィーを掲げることはなかったが、宮里にとって、全米女子オープンは最高の夢舞台だったに違いない。

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