＜全米女子オープン　事前情報◇31日◇ショール・クリーク（6,689ヤード・パー72）＞

日本最終予選を通過して「全米女子オープン」に出場する高山佳小里が、初となる米国の地で生き生きとしている。開幕を翌日に控えた水曜日。この日はかつての世界ランク1位、リディア・コ（ニュージーランド）に練習ラウンドを申し込んだ。ちなみに前日はカリー・ウェブ（オーストラリア）に稽古をつけてもらうなど、どうやら大舞台でも気負いはなさそうだ。

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日本でさえレギュラーツアー出場は1回のみ。「こういう環境で練習できることも、有名選手とラウンドできることも楽しい」と、すでに3ラウンドをこなし、大一番に向けての準備は万端。「4日間プレーしたい。2日間で帰りたくありません」と、せっかくつかんだチャンスを少しでも実りあるものにする構えだ。

こういっては失礼だが、高山自身にとってもサプライズ出場。それは家族にとってもおおごとだ。「アメリカ本土は初めて。これまでオーストラリアが一番の長旅。キャディさんとコーチ2人と4人で来ました。おじいちゃん、お父さん、お母さん、妹がいまごろ（こちらに）着いていると思います。弟だけ留守番です」と、大応援団を引き連れての夢のラウンドが迫ってきている。

「ずっと天気が悪そうなので集中を切らさないように頑張りたいです」と、気を引き締めて初日を迎える予定。さぞ緊張しているかと思いきや、「回りたい選手？ ミシェル・ウィー！ 練習場で見てやっぱりすごいなと思いました」と、さらなる大物とのラウンドも夢見る。とはいえ、練習ラウンドもこれで終わり。ウィーとのラウンドをゲットするには、成績で上位に食い込み、自ら同組を勝ち取るしかなさそうだ。