LPGAツアーで戦う大人気ゴルファーのアリソン・リー（米国）が痛々しい左手の写真をSNSに投稿した。薬指には3針、手のひらにも複数の縫合の痕。これは“ベア”にかまれた傷だという。

ベア…といっても熊ではなく、アリソンのボーイフレンドが保護した黒のポメラニアンの名前。小さな歯しかないというベアだが、1月下旬にアリソンがベアと遊んでいるときにかみつかれてしまった。

それから24時間後、アリソンの腕は赤く腫れ上がり、救急病院に行くことに。診断結果は『リンパ管炎』。感染を取り除くために2カ所を切開し、2日間の入院を余儀なくされた。

アリソンは次週の欧州女子ツアー「アラムコ・サウジレディスインターナショナル」、さらに2月22日に開幕するLPGAツアーの「ホンダLPGAタイランド」の2大会を欠場することになってしまった。

アリソンは「ベアはとても優しい犬。ただ縄張り意識が強いだけ」とベアを今も大事にしている。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校出身。トップアマチュアとして活躍したアリソンだったが、プロ転向後はドライバー・イップスでスランプに陥った。だが、昨年サウジアラビアで開催された欧州女子ツアーで勝利。シンガポールで開催される「HSBC女子世界選手権」（2月29日〜3月3日）への出場権を獲得した。「シンガポールまでには回復したい」と同大会での復帰を目指す。（文・武川玲子＝米国在住）