＜JGTOファーストQT第3会場　最終日◇10日◇杉ノ郷カントリークラブ（栃木県）◇7006ヤード・パー72＞

石川遼の優勝争いを見守るギャラリーの中、コース脇を歩きながらメモとにらめっこ。先月開催された「Sansan KBCオーガスタ」で予選落ちした石川航（日体大4年）は、「勉強になるので」と、決勝ラウンドまで残って兄のプレーを見守った。

石川遼と妹の葉子さん

「尊敬している兄や、後輩の中島啓太くんの背中も見ています。来年プロになることも意識して、もっと頑張ろうと思うようになりました」と、大学卒業を前にQT（予選会）に初挑戦。栃木県の杉ノ郷カントリークラブで行われたファーストステージを終え、14位でセカンドステージへ無事に駒を進めた。

来季のツアー出場への優先順位を決めるQT。12月のファイナルステージを終えて1位に立てば来シーズンフル出場。例年では35位前後に入ればレギュラーツアー参戦のチャンスも増えてくる。ファーストを終えて、ここからセカンド、サード、ファイナルと道のりはまだ長いが、まずはツアーメンバーに向けて第一歩を踏み出した。

「上位の選手を見ても差がすごいので、もっと練習してうまくならなければと、今回も思いました」。兄はアマチュア時代に15歳でツアー優勝を果たし、翌年にプロ転向。異例のステップでシード入りした兄と道は異なるが、大学4年間を過ごす中で同じ舞台を目指すことを決めた。