＜全米プロゴルフ選手権 事前情報◇6日◇ベルリーブCC＞

先週の世界ゴルフ選手権「WGC-ブリヂストン招待」に出場していた小平智だが、まさかのキャディバッグがロストバゲージ。スペアとして別途持っていた3W、SW、パターの3本のみしか手元になくなってしまった。

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とは言っても「これまで何度もロストしたことはありましたし、初めて全英に出たときもそうでしたから」と慌てず。この日はその3本を持ってコース入り、宮里優作とタイミングがあったためインコースから一緒にスタート。宮里は通常通りラウンド、小平は歩いてコースを確かめた。その後、宮里はハーフで終了、小平はそのままアウトコースへ。その途中でバッグが届き、そこからは通常通りコースをチェックした。

クラブがなかったことで、思わぬ収穫が生まれた。「運良く優作さんと回れて。優作さんはショットメーカーなのでイメージを作りやすかった。いいイメージで回ることができたと思います」。もちろんクラブがあるに越したことはないが、ポジティブにトラブルに向きあった。

思えば先週の海外女子メジャー「全英リコー女子オープン」で優勝争いを演じた比嘉真美子もロストバゲージでクラブが届くのが遅れていた。そう考えれば今回の出来事は吉兆なのかもしれない。先週はグリーンに苦戦し、63位タイ苦しんだ小平。今回のロストバゲージで嫌な思い出も捨て去って、心機一転メジャーの舞台へと向かっていく。(文・秋田義和)