「『あんまり勝てない』『ちっともメジャーに勝てない』と言われ、僕自身、もっと勝ちたい、メジャーに勝ちたいと思うけど、勝率30%のタイガー・ウッズのようなことは、なかなか実現できるものじゃない。それより僕は『グラスには水が半分もある』と思いたい。そうやってモチベーションを維持して前進していきたい。ネガティブな面に目をやってしまったら、道のりはどんどん長くなってしまうからね」
「半分しかない」と嘆く代わりに「半分もある」と喜ぶ。そんなふうに前向きな選手は間違いなく強い。今年、今大会を制したスペインのジョン・ラームも、その一人だ。
2014年と15年にスパニッシュ・アマチュアを2連覇、世界ジュニアも制覇して「世界ナンバー1アマチュア」と呼ばれたラームだが、アリゾナ州立大学に入学したころは「英語がほとんど話せなかった」と婚約者のケリー嬢が教えてくれた。
同大学の陸上部で投げやりの選手だったケリー嬢は、ラームの英語力の不足は国際的舞台での競争力の不足になると考え、デートのたびに英語を教えたという。さらにケリー嬢は太りすぎだったラームの食生活を変えさせ、ラームも素直にダイエットに取り組んで15キロ以上の減量に成功。
「世界で戦うため、強くなるためなら、何だってやる」
そんなラームの前向きで柔軟な姿勢が米ツアーデビュー早々の勝利につながったのだと思う。ルーキーイヤーの2017年に「ファーマーズ・インシュランス・オープン」を制し、2018年は「キャリア・ビルダー・チャレンジ」で通算2勝目を挙げた。欧州ツアーでも、すでに3勝。
「半分しかない」と嘆く代わりに「半分もある」と喜ぶ。そんなふうに前向きな選手は間違いなく強い。今年、今大会を制したスペインのジョン・ラームも、その一人だ。
2014年と15年にスパニッシュ・アマチュアを2連覇、世界ジュニアも制覇して「世界ナンバー1アマチュア」と呼ばれたラームだが、アリゾナ州立大学に入学したころは「英語がほとんど話せなかった」と婚約者のケリー嬢が教えてくれた。
同大学の陸上部で投げやりの選手だったケリー嬢は、ラームの英語力の不足は国際的舞台での競争力の不足になると考え、デートのたびに英語を教えたという。さらにケリー嬢は太りすぎだったラームの食生活を変えさせ、ラームも素直にダイエットに取り組んで15キロ以上の減量に成功。
「世界で戦うため、強くなるためなら、何だってやる」
そんなラームの前向きで柔軟な姿勢が米ツアーデビュー早々の勝利につながったのだと思う。ルーキーイヤーの2017年に「ファーマーズ・インシュランス・オープン」を制し、2018年は「キャリア・ビルダー・チャレンジ」で通算2勝目を挙げた。欧州ツアーでも、すでに3勝。