＜HSBCチャンピオンズ　初日＞◇4日◇シャーシャン・インターナショナルGC(7,266ヤード・パー72)

　中国にあるシャーシャン・インターナショナルGCを舞台に開幕した「WGC-HSBCチャンピオンズ」の初日。世界の強豪がひしめくビッグトーナメントで池田勇太が5アンダー3位タイと好スタートを切った。

遼、池ポチャダボからナイスカムバック！初日35位タイ

　INスタートの池田は出だしの11番と12番で連続ボギー。しかし、この悪い空気が一変したのが13番パー4だ。ピンまで残り約135ヤード、8番アイアンで放ったセカンドはピン手前2ヤードに落ちるとそのまま転がってカップイン。「連続ボギーがきて厳しいラウンドになるかなと思ったけど、あのセカンドが入っていい流れになった」このイーグルで息を吹き返すと、そこから1番からの3連続を含む5つのバーディを量産し、一気にリーダーズボードを駆け上がった。最終9番はボギーとしたものの、ホールアウト時点では堂々の首位タイ。日本の若大将が大舞台で輝いた。

　この日の池田はパドレイグ・ハリントン(アイルランド)、今年の全英オープン覇者のルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ)という豪華ペアリングの中だったが、「2人はメジャーを勝っているけど、僕も今季4大メジャーを経験してきて日本代表として来ている」と強い気持ちを全面に出してプレー。スコアでも同組の2人を上回り日本代表にふさわしいゴルフをみせた。

　「これからどうなるかわからないけど、ベストを尽くしてこの結果だからよくやったんじゃないかな」初日が終わったばかりで頂点を語るにはまだ早いが、体調もゴルフの調子も良いと語る池田に期待せずにはいられない。今季の海外遠征の集大成を残り3日間発揮できれば日本人チャンピオン誕生も夢ではないはずだ。