今、マキロイの心の糧になっているのは東京五輪への想いだ。政治的、宗教的、民族的問題が複雑に絡み合う、いわゆる「北アイルランド問題」の下、マキロイは前回のリオ五輪出場を辞退した。
だが、東京五輪には「アイルランド代表として臨みたい。他の人々が直面することのない問題を僕は常に考えなければならないが、それは僕の五輪出場を阻むものではない。五輪に出て自分をオリンピアンと呼ぶことにワクワクしている」。
その固い決意をマキロイはZOZOチャンピオンシップの際に「熱狂的なゴルフファンがたくさんいるこの日本で語りたかった」と言った。そして最後に猛追し、3位になった。その意味で、日本は彼にとって忘れがたき思い出の地になった。そしてその翌週、上海で勝利を挙げ、中国も忘れがたき思い出の地になった。
それでもなお「まだ僕はブルックス・ケプカを追いかけている身だ。追い抜こうとトライしているけどね」と、勝っても謙虚なマキロイの姿が印象的だった。
そうやって選手と米ツアー大会、開催地の人々が、ともに歩み、互いに励まし合い、ともに成長していく。そんな姿が、とても嬉しく感じられた2週間だった。
文・舩越園子(ゴルフジャーナリスト)
だが、東京五輪には「アイルランド代表として臨みたい。他の人々が直面することのない問題を僕は常に考えなければならないが、それは僕の五輪出場を阻むものではない。五輪に出て自分をオリンピアンと呼ぶことにワクワクしている」。
その固い決意をマキロイはZOZOチャンピオンシップの際に「熱狂的なゴルフファンがたくさんいるこの日本で語りたかった」と言った。そして最後に猛追し、3位になった。その意味で、日本は彼にとって忘れがたき思い出の地になった。そしてその翌週、上海で勝利を挙げ、中国も忘れがたき思い出の地になった。
それでもなお「まだ僕はブルックス・ケプカを追いかけている身だ。追い抜こうとトライしているけどね」と、勝っても謙虚なマキロイの姿が印象的だった。
そうやって選手と米ツアー大会、開催地の人々が、ともに歩み、互いに励まし合い、ともに成長していく。そんな姿が、とても嬉しく感じられた2週間だった。
文・舩越園子(ゴルフジャーナリスト)