「オープンな空間でプレーするゴルフは感染リスクが低い」とも言われ、実際、全米におけるラウンド数は前年より2割ほど増加している。だが、すでに13以上の州でゴルフ場が閉鎖され、今なお稼働しているゴルフ場は全体の44%(4月3日時点)まで減ってきている(いずれもNGF調査結果)。
そうした現実を考えれば、近々のツアー再開は、たとえ無観客であっても、現実性はきわめて低い。今年中の再開も、11月のマスターズ開催も難しいのではないかと私は思う。
それなのに、なぜ早々に再開が示唆され、メジャー大会の開催日程が組まれているのかと言えば、それは、選手やキャディ、関係者、何より大勢のファンや人々に「諦めるな」、「希望を抱こう」と呼びかけるためではないだろうか。
現実性が低いとしても、目標を掲げることで意欲が芽生える。掲げていた開催予定日が近づいたとき、やっぱり開催は難しいとなれば、再度、目標を掲げ直せばいい。それでもダメなら、別の案を捻り出せばいい。とにかく希望を捨てず、どこまでも諦めず、ネバー・ギブアップで前進していこう。そんな呼びかけが聞こえてくる。
長年、マスターズのTV中継を担当している米CBS局のアナウンサー、ジム・ナンツ氏のもとには「マスターズ中継がなくて、お気の毒です」というお見舞いの手紙やメールがたくさん届いているそうだ。しかし、ナンツ氏は「私は健康な状態で愛する家族とともに今を過ごせているのだから、気の毒ではなく、十分に幸せです」と答えたという。
シニアのチャンピオンズツアーで花開いた遅咲き選手のダナ・クイグリーは、せっかく勝利を重ねていながらアルコール依存症に陥り、その後は息子が交通事故に遭って瀕死の重傷。次々と訪れる人生の山谷を経験し、ようやく再びゴルフに打ち込めるようになった矢先、今度は心臓手術を受け、回復途上の今、未曽有のコロナ禍に身を置いている。
そうした現実を考えれば、近々のツアー再開は、たとえ無観客であっても、現実性はきわめて低い。今年中の再開も、11月のマスターズ開催も難しいのではないかと私は思う。
それなのに、なぜ早々に再開が示唆され、メジャー大会の開催日程が組まれているのかと言えば、それは、選手やキャディ、関係者、何より大勢のファンや人々に「諦めるな」、「希望を抱こう」と呼びかけるためではないだろうか。
現実性が低いとしても、目標を掲げることで意欲が芽生える。掲げていた開催予定日が近づいたとき、やっぱり開催は難しいとなれば、再度、目標を掲げ直せばいい。それでもダメなら、別の案を捻り出せばいい。とにかく希望を捨てず、どこまでも諦めず、ネバー・ギブアップで前進していこう。そんな呼びかけが聞こえてくる。
長年、マスターズのTV中継を担当している米CBS局のアナウンサー、ジム・ナンツ氏のもとには「マスターズ中継がなくて、お気の毒です」というお見舞いの手紙やメールがたくさん届いているそうだ。しかし、ナンツ氏は「私は健康な状態で愛する家族とともに今を過ごせているのだから、気の毒ではなく、十分に幸せです」と答えたという。
シニアのチャンピオンズツアーで花開いた遅咲き選手のダナ・クイグリーは、せっかく勝利を重ねていながらアルコール依存症に陥り、その後は息子が交通事故に遭って瀕死の重傷。次々と訪れる人生の山谷を経験し、ようやく再びゴルフに打ち込めるようになった矢先、今度は心臓手術を受け、回復途上の今、未曽有のコロナ禍に身を置いている。