＜マスターズ　3日目＞◇9日◇オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ(7,435ヤード・パー72)

　ジョージア州にあるオーガスタ・ナショナルGCで開催されている、米国メジャー初戦「マスターズ」の3日目。20位タイスタートの石川遼は、前半でスコアを2つ伸ばしたが、後半に入って流れが変わり、2バーディ・3ボギーでホールアウト。トータル1オーバー30位タイに後退してしまった。

遼、初の決勝ラウンドに「持っているものすべてをぶつけたい」

　石川は2番パー5でティショットがバンカーにつかまるが、3打目をしっかり寄せてバーディ奪取に成功。6番パー3ではピン奥からラインをしっかり読んで2つ目のバーディを奪った。後半の12番パー3で、ティショットがバンカーにつかまりボギーを叩いてしまった石川は、15番パー5では2オンに成功するも、難しいファーストパットを寄せきれずボギー。いい流れを呼び戻したかったが、17番でもボギーを叩き3日目を終えた。

　「ドライバーは良かったが、アイアンの距離感が合わなかった」と石川はこの日のラウンドを振り返る。我慢しなくてはいけない17番では、セカンドがグリーン手前のバンカーにつかまりパーセーブに失敗。18番はパーセーブしたものの、8番アイアンで打ったセカンドはグリーンをオーバー。「あの17番、18番が今日のアイアンショットを物語っていますね…」。パッティングについても「上りのパッティングが打ち切れていない。大きく曲がるラインがまだまだ(対応できてない)」と課題が残るラウンドを悔やんだ。

　それでも憧れの舞台で初めて決勝ラウンドに進んだ石川は「明日も気を抜かず頑張っていきます」と前向きに答える。残り1日、持っている力を存分に発揮し、上位進出を目指したいところだ。