2015年大会のプレーオフで優勝した際、17番ホールで1度でも2度でもなく、最終日3度目のバーディをとったのはリッキー・ファウラー（米国）だった。プロのキャリア最高の優勝に向かい、彼がその週に6度のトライで5度、17番ホールでバーディをとったのは偉業だ。

「17番をプレーするのは好きだ。僕には優しくしてくれているからね」とファウラーは言う。しかし、連覇をかけた翌年、ファウラーはあっさり予選落ちした。それがザ・プレーヤーズだ。結果は過去に有利に働くこともなく、未来を予想することもない。現在だけを映し出す。

だから144選手がTPCソーグラスに到着すると、それぞれが自分の週になるように願うのだ。キャリアは関係ない。大会期間中、4ラウンドのプレーの質だけが問われる。

スコットはこう語った。「プレーヤーズのチャンピオンになるということは、ゴルフ界のあらゆるトップ選手たちを破るという意味だ。この世界で一番タフな試練だね。プレーヤーズのチャンピオンになることは栄誉だ」。

マイク・マカリスター著/PGAツアー