＜全英オープン　最終日◇22日◇ロイヤルリザム＆セントアンズ(7,128ヤード・パー70)＞

　「アメージングな気分だけど、まだ実感わかないなというのが本当のところ。過去10大会はこのポジションに来ることがなかっただけに、クレイジーな気分だ」。

　メジャー第3戦「全英オープン」の最終日。トータル5アンダーの5位タイからスタートしたアーニー・エルス(南アフリカ)が後半のチャージで単独首位から出たアダム・スコット(オーストラリア)を捕らえ大逆転優勝を果たした。

エルス、スコットのホールバイホールで試合展開を振り返る！

　エルスは前半2つスコアを落としながら、10番、12番、14番とバーディを奪い終盤で単独2位に浮上。そして、最終18番でピン左4メートルのバーディチャンスにつけると、ほぼ真っすぐのラインを沈めトータル7アンダーでフィニッシュ。大歓声に応えて逆転の望みを託してホールアウトした。

　すると、序盤スコアを落としたものの、14番でバーディを奪い初のメジャー制覇を引き寄せつつあったスコットが突如乱れだす。15番、16番とボギーを叩いて、エルスと1打差で迎えた17番。セカンドをグリーン奥に外すと、難しいライからのアプローチも寄らずここもボギー。ついにエルスと並んで最終ホールを迎えることとなった。