「ありますけど…でも、それをどうやって自分に置き換えて、やっていけるのか…」
悔しさが込み上げ、頭の中を整理する余裕などあるはずもない松山に、少しばかり酷な質問をしてしまったのかもしれない。そう思いつつ、「デイにあって松山に足りないもの」は何だろうかと考えた。
考え始めたら、むしろ「松山にあってデイにないもの」のほうが、すぐさま頭に浮かんできた。
優れたゴルフ環境に身を起き、腕を磨いて活躍したジュニア時代や大学時代。それは松山にあって、デイにはなかったものだ。米ツアーに辿り着くまでの道程も、ノンメンバーからスムーズに出場資格を得た松山はエリート街道だが、デイは下部ツアー経由の苦労人。
初優勝までの道程も、松山がフル参戦1年目に勝ったのに対し、デイは米ツアーデビューから3年目でようやく初勝利。その当時のデイがエリートと見なされたことはなく、彼が注目を浴びたことと言えば、アルコール依存症になってケンカを繰り返した少年時代のストーリーばかりだった。
そんなデイが世界のトッププレーヤーと見なされ始めたのは、彼がマッチプレー選手権を制した2年前。全米プロを制し、年間5勝を挙げて世界一に上り詰めたのは昨年のこと。そして今年、3月のパーマー招待とマッチプレー選手権で2連勝を飾り、今週の勝利によって揺るぎない王座を確立した。
悔しさが込み上げ、頭の中を整理する余裕などあるはずもない松山に、少しばかり酷な質問をしてしまったのかもしれない。そう思いつつ、「デイにあって松山に足りないもの」は何だろうかと考えた。
考え始めたら、むしろ「松山にあってデイにないもの」のほうが、すぐさま頭に浮かんできた。
優れたゴルフ環境に身を起き、腕を磨いて活躍したジュニア時代や大学時代。それは松山にあって、デイにはなかったものだ。米ツアーに辿り着くまでの道程も、ノンメンバーからスムーズに出場資格を得た松山はエリート街道だが、デイは下部ツアー経由の苦労人。
初優勝までの道程も、松山がフル参戦1年目に勝ったのに対し、デイは米ツアーデビューから3年目でようやく初勝利。その当時のデイがエリートと見なされたことはなく、彼が注目を浴びたことと言えば、アルコール依存症になってケンカを繰り返した少年時代のストーリーばかりだった。
そんなデイが世界のトッププレーヤーと見なされ始めたのは、彼がマッチプレー選手権を制した2年前。全米プロを制し、年間5勝を挙げて世界一に上り詰めたのは昨年のこと。そして今年、3月のパーマー招待とマッチプレー選手権で2連勝を飾り、今週の勝利によって揺るぎない王座を確立した。