＜全米オープン 事前情報◇13日◇シネコック・ヒルズゴルフクラブ(7440ヤード・パー70)＞

「ボクはメジャーで勝てる選手」。大一番を前に自信を見せるのは、米ツアーでもトップの人気を誇るリッキー・ファウラー（米国）だ。

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4月の「マスターズ」ではメジャー大会で3度目となる2位（タイ）。あと一歩のところで悲願を逃しているが、年の差こそあれ、仲のいいフィル・ミケルソン（米国）が33歳で初メジャー制覇を果たしているのもあり、「まだまだこれから」と奮い立つ気持ちはますます高まるばかりだ。

今年の12月で30歳を迎えるファウラーだが、焦る気持ちは一切なし。「みんなが思っていると思うけど、ボクはメジャーで勝てる選手。ボク自身もそう思っている。これなら勝てるだろうと思うスコアのときに、ボクより上に他の選手がいただけ」と前向きな気持ちで、今週も臨むことになる。

ファウラーの活躍を期待する米ファンだが、今週は3年ぶりにタイガー・ウッズ（米国）も全米オープンに戻ってくる。ゴルフ界をリードしてきたウッズの復活にも期待がかかるが、そんなウッズに対する闘志も口にする。「タイガーが戻ってくることはゴルフ界、ファン、テレビ、ボクら選手にとっても素晴らしいこと。タイガーが戻ってきてうれしいが、彼がベストな状態で勝ちたい」と、スーパースターとのマッチアップにも期待は増すばかりだ。

「この数年でこのコースは8回ほど回っている。肉体的にも精神的にも状態は万全」と、初タイトルに向けて死角なし。人気者が真のスターとなるのは、今週末かもしれない。（文・高桑均）