「とても現実的な選手です」。いったいどういうことだろうか。「グリーンセンターに乗せることを基本にしているんです。すべて真ん中を狙う。それはティショットでも同じ。フェアウェイ真ん中を狙うんです。プロならピンを狙いたい気持ちはもちろんありますが、外したときのデメリットを考えれば、パープレーを基本にして、パーオン2パットのパー、そして、そこから何個バーディを獲れるかという組み立てなんです」。つまり、堅実ということだ。
攻撃的なゴルフでバーディを量産し、その半面、ピンチも多い選手のプレーは見ていて楽しいかもしれないが、こんな堅実性が持ち味の選手のゴルフは、むしろ親しみが湧くというもの。「実は高校の同級生に石川(怜奈)選手がいるんですが、須江選手に対して『狙えよ!』と突っ込んでいました。対照的な二人ですが、須江選手は実に自分のことを理解しているからこその戦略だと思います」と、下村の目には須江は“自己分析型”に映る。
「19年に参戦していたときよりも、下半身にしっかりと筋肉がついて大きくなっています。サンドバッグを左右両方の足で蹴ったりしているそうです。ショットの面ではこれからもっとスイングにスピードが出てくれば飛距離も出てきますし、元々得意としているアプローチ、パターの小技を生かせば、好成績が期待できるでしょう」(下村)
■自分では「ネガティブ」というが…
須江は自分のことを『ネガティブ』だという。だが、下村はそうは思わない。「何が今の自分に足りないかというのを理解しているんです。だから、目標は? と聞かれても、『賞金女王です』といった大きな目標を言いません。今の自分ならどこまでできるか、優勝に近づくためには何を補う必要があるのか。そんなことを一つ一つ考えているのだと感じます」。
4回目のプロテストでようやく合格。同世代の稲見や、つい先日10人目のレギュラーツアー優勝者が出た1つ上の黄金世代はもちろん、古江彩佳、西村優菜、西郷真央ら年下はすでに何勝も果たしている。それでも焦りなく、「自分のスピードでやっているのでしょう。ステップしていく設計図を造りながら、着実に進んでいく選手。目の前の小さな目標をクリアしていくタイプです」。ネガティブ要素はどこにもない。
攻撃的なゴルフでバーディを量産し、その半面、ピンチも多い選手のプレーは見ていて楽しいかもしれないが、こんな堅実性が持ち味の選手のゴルフは、むしろ親しみが湧くというもの。「実は高校の同級生に石川(怜奈)選手がいるんですが、須江選手に対して『狙えよ!』と突っ込んでいました。対照的な二人ですが、須江選手は実に自分のことを理解しているからこその戦略だと思います」と、下村の目には須江は“自己分析型”に映る。
「19年に参戦していたときよりも、下半身にしっかりと筋肉がついて大きくなっています。サンドバッグを左右両方の足で蹴ったりしているそうです。ショットの面ではこれからもっとスイングにスピードが出てくれば飛距離も出てきますし、元々得意としているアプローチ、パターの小技を生かせば、好成績が期待できるでしょう」(下村)
■自分では「ネガティブ」というが…
須江は自分のことを『ネガティブ』だという。だが、下村はそうは思わない。「何が今の自分に足りないかというのを理解しているんです。だから、目標は? と聞かれても、『賞金女王です』といった大きな目標を言いません。今の自分ならどこまでできるか、優勝に近づくためには何を補う必要があるのか。そんなことを一つ一つ考えているのだと感じます」。
4回目のプロテストでようやく合格。同世代の稲見や、つい先日10人目のレギュラーツアー優勝者が出た1つ上の黄金世代はもちろん、古江彩佳、西村優菜、西郷真央ら年下はすでに何勝も果たしている。それでも焦りなく、「自分のスピードでやっているのでしょう。ステップしていく設計図を造りながら、着実に進んでいく選手。目の前の小さな目標をクリアしていくタイプです」。ネガティブ要素はどこにもない。