JGTOツアー
国内男子
ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!
中島啓太が日本最上位の3位浮上 “凱旋優勝”も視野「もう一回勝ちたい」
中島啓太が「65」をマーク。優勝戦線に名乗りを上げた。
配信日時: 2024年4月28日 02時00分
Round 3 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -13 | ケーシー・ジャービス |
2 | -12 | ヤニク・ポール |
3 | -11 | リー・ハオトン |
3 | -11 | 中島 啓太 |
3 | -11 | 木下 稜介 |
3 | -11 | トム・ヴァイヤン |
3 | -11 | セバスティアン・ソーデルベリ |
8 | -10 | マチュー・パボン |
8 | -10 | イバン・カンテロ・グティエレス |
8 | -10 | ジョエル・ギルバッハ |
<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 3日目◇27日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>
3月の「ヒーローインディアンオープン」で欧州ツアー初優勝を果たした中島啓太が3位タイへ浮上。“凱旋優勝”も見える位置で3日目を終えた。
「きのう夕方の時点ではグリーンが早いなって思ったんですけど、朝は雨も降って感覚とずれがあった」と1番からいきなり3パットを喫し、ボギースタートとしてしまった。「その後もパッティングはあまり良くなかったんですけど、きのう、おとといに比べると気持ちよく打てるホールもあったので、だんだん良くなっている」と3番パー5で取り返すと、8番でもバーディを奪った。後半は14番から3連続を決めて、18番もバーディで締めくくり「65」。悪い中でもスコアを伸ばす、一皮むけた中島の姿がそこにはあった。
多くのピンチを切り抜けた場面も印象的だった。「12番でティショットが左のバンカーに入って、片足バンカーの外だったので、かなりタフでした。そこからレイアップみたいな感じになって、70ヤードくらいの3打目は、おそらく1ピン以内には寄っただろうな、と。もし決めれば、10アンダーが見えてくる。絶対に決めなくてはいけないパーパットでした」としっかりパーセーブをしていい流れを作った。
この流れのまま最終日も…といきたいところだが、ショットに不安があると吐露。「ほとんどフェアウェイに行っていない。ラフからだとどうしても寄らないというか、パーを獲るのが難しいピンポジションが多いので、そこに不安を感じています。距離感もバラつきがありますし、まずフェアウェイから打つのを大事に最終日はプレーしたいと思います」。
それでも、母国で欧州2勝目も見える位置に「もちろん優勝を目指してプレーします。たくさん身内も来てくれるので、優勝争いしているところをぜひ見てほしいです。日本で開催されていますけど、DPワールド(欧州)ツアーで戦っているという意識を持っているので、そこでもう一回勝ちたいと思います」と鼻息は荒い。
欧州Vを引っさげ帰国した中島の姿を一目見ようと、多くのギャラリーがコースに集結。「日本の方が応援してくれるというのが一番力になりますし、そこで勝ちたい欲を上手くおさえながら、自分のゴルフに集中しようと思っています」。ファンへの期待を背に、御殿場の地で再び栄冠をつかみにいく。(文・齊藤啓介)