どんなスイングでも いい方向へ補正してくれるシャフト VULCANUS(バルカヌス)
日本シャフトのニューモデル『VULCANUS(バルカヌス)』が話題になっている! ヘッドスピードが遅くて飛距離不足に悩んでいる人だけでなく、ヘッドスピードの割に飛ばないといった悩みにも対応してくれる夢のようなシャフトが『VULCANUS』だ。ゴルフのギアの世界で“万能”はある意味で禁句と言えるワードだが、『VULCANUS』は万能と表現したくなる性能を搭載している。 長いフィッター人生の中で最もつかみどころの無いシャフトだと話す関雅史に、その特性について解説してもらった。
配信日時:2024年3月26日 03時00分
ロスすることなく、効率よく飛距離に還元
「つかみどころが無いと表現したのは、もちろん『良い意味』です。どういうことかと言うと、まずフレックスがワンフレックスという点が特徴的で、選び方としてはV300、V410、V520とあるので、重量帯の好みで選んでいいシャフトです。ある程度、その重さがマッチしていれば、どんなスイングタイプでも、どんな打ち方をしてもシャフトがロスをうまく補正してくれて、飛ばすことができます」
ヘッドスピードが速い人と遅い人では、基本的には選ぶシャフトの性質は異なるものだが、関いわく、バルカヌスはそのどちらにも対応してくれる本当に不思議なシャフトだという。
「ヘッドスピードが速くないプレーヤーは、球の高さが出せない傾向があります。そういう人は、スイング的にアッパー軌道にして、ロフトを寝かせた状態でインパクトすることで球の高さを出すことができますが、バルカヌスは少しシャフトの先端が動いて、球の打ち出し角を上げてくれる動作をしてくれます。逆にそもそも高さが出せるある程度のヘッドスピード帯のプレーヤーに対しては、ロフトを立てながらボールスピードを稼ぐ使い方をバルカヌスはしてくれるのです。この2段構えを実現していることが本当に不思議なんですよ。ヘッドスピードが速めの人にも遅めの人にも1本のシャフトが対応してくれる。そんなシャフトはあまり見たことがありません」
どの方向に振ればいいかを教えてくれるシャフト
「ヘッドスピードがある程度あるのに飛ばないという人はすくい打ちになりすぎているなど、パワーをロスする原因が何かあるわけです。何が欠けているのかは、本来自分ではわからないものですが、バルカヌスはどのように振っていけばいいかを教えてくれるという印象を持ちました。例えば私がヘッドスピードを30台に落としてパコーンと打つと、軽くボールがつかまってくれる感じになり、ヘッドスピードを上げてガツっと打つとストレートボールになるんです。おそらく、ヘッドが返ってくる度合いが変わるからだと思いますが、そう言う変化を嫌味なく、違和感なく変化させています」
また、ラインナップされているV300、V410、V520について聞くと、
「しなる動作については同じ感覚がある一方で、イメージ的にはしなり戻るタイミングが違う感じになっています。スイングタイプやヘッドスピードによってどの方向に振っていけばいいかをシャフトが教えてくれる。アマチュアには嬉しい性能を持ったシャフトといえますよ」
勝手に“間”が生まれて、ボールを強く押せる
最近のドライバーはミスヒットに強く、芯を外してもボールスピードが落ちない性能を搭載している。バルカヌスを打つことで、「シャフトに関してもドライバーの性能と同様にシャフトが補正してくれる時代に入った」ことを実感したと関はいう。
「パワーをロスする原因は、インパクトでフェースが開いてボールを押せなくなることがほとんどですが、バルカヌスはボールを押す感覚を与えてくれるんです。どんなヘッドスピード帯でも、動きを補正してフェース面をしっかり戻してくれる。その結果、ボールを押す動きにつなげてくれているのだと思います。シャキッと動いてくれる時もあるし、ゆっくり振ればまったり動いてくれる。こんなにシャフトがプレーヤーに寄り添ってくれることはないですよ。自分の最大値を出すことができるシャフトです。本当につかみどころがない! それほどバルカヌスは不思議で、面白いシャフトです」
関も絶賛の日本シャフトのバルカヌス。ドライバーの飛距離不足に悩んでいるゴルファーなら、一度は試す価値がありそうだ!
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【プロフィール:関雅史(せき・まさし)1974年生まれ。PGA公認A級インストラクター。QPの愛称でお馴染みの人気プロで、クラブフィッターだけでなくテレビや雑誌など多数のメディアで活躍。ゴルフスタジオ『GOLF FIELDS』主宰】