スーパースターの【完全復活】に、世界中のゴルフファンが歓喜! おかえりなさい、タイガー
スーパースターの【完全復活】に、世界中のゴルフファンが歓喜! おかえりなさい、タイガー
配信日時:2018年9月24日 00時24分
<ツアー選手権 最終日◇23日◇イースト・レイクGC(7,362ヤード・パー70)>
米国男子ツアーの今季最終戦「ツアー選手権」最終日。首位から出たタイガー・ウッズ(米国)が苦しみながらもトータル11アンダーで後続を寄せ付けず、1876日ぶりのPGAツアー優勝(80勝目)を果たした。
⇒大ギャラリーがなだれ込み!タイガー・ウッズが1876日ぶりの優勝 通算80勝目で完全復活、松山英樹は4位タイ
■この勝利の意味は、ものすごく大きい
「(5季ぶりの勝利でツアー80勝、この勝利の意味は?)これまで勝ってきたメジャー勝利、プレーヤーズ選手権、世界選手権と同じくらい上位だ。でもこれはまた違うもの。ずっと言い続けてきたが、また勝てるかどうか、僕には分からなかった。でもどうにか今年、バラバラだった自分のスイングを1つにすることができた。1つ1つはできていると思っていたが、それをまとめることができるかは、分からなかった。だけど、それができて勝つことができた。
(この勝利の意味は?)ものすごく大きい。本当に大きい。僕の近くに居た人たちはどれだけ僕が苦しんできたが、何を通り抜けてきたか、彼らは知っている。ここ数年は彼らが本当に助けてくれた。その中の何人かは最終グリーンで見届けてくれた。これは本当にうれしかった。
(最初の腰の手術で14年にマスターズを欠場して以来、いつが最悪のときだった?)最悪だったのはおそらく痛みがなくなるかどうか分からなかったとき。痛みなしに歩いて、座って、寝転ぶことができるか。あのままで生きて行くのは嫌だった。このまま僕の残りの人生はどうなるのだろう?と思った。ゴルフどころか、歩くことも、座ることも、痛みなしにできなかった。それが最悪のときだった」(タイガー・ウッズ)
この日、1番でバーディを奪ったウッズは、その後9番までパー。10番でボギーを喫したが、13番でバーディ。その後はスコアを落としたが、最後までリードを守り切った。最終ホールではティショット後に静止を振り切って大ギャラリーがフェアウェイになだれ込み、大興奮に包まれた。優勝の瞬間、両手を挙げてガッツポーズをするタイガーより先に、大ギャラリーが総立ちで両手を挙げて歓喜の瞬間を迎えた。
■FWキープを優先できたのは、使い慣れたシャフトを復活させたこと!?
プレーオフシリーズが始まる前、ブルックス・ケプカと同じ三菱ケミカル『ディアマナD+LTD』にウッドシャフトを変更して見えた。しかし、中身は使い慣れた『ディアマナD+ホワイトボード』だった。「コスメが少し変わったが、基本的に同じシャフトだ。よく知っていて成功していたものに戻って良くなった」と、2013〜2014年に使用していたものに戻していた。結果論だが、この選択が吉と出たことになる。
最終戦の舞台、イースト・レイクGCは深いバミューダ芝のラフに狭いフェアウェイ。タフなコース攻略に役立ったのは、まず、4日間平均64.29%(3位タイ)の安定したティショットが挙げられる。最終日同組のローリー・マキロイが30ヤード近く前にいくがFWキープできずにスコアを崩す中(ジャスティン・ローズも同様)、タイガーは着実にFWをキープし続けた。
■脱力してスピンを抑える新アイアンショットと、エースパターの復活
それによる66.67%(14位タイ)のパーオン率で、危険なサイドを狙わず、遠い距離が残っても着実にグリーンを捉えることを優先。そして、フェアウェイからのショートアイアンでは、数多くのチャンスを作り続けた。
全盛期のスピンバックではなく、脱力して運ぶようなアイアンショットは、ショートアイアンやウェッジでもグリーン上で戻りすぎない。全盛期の力感やスピード感など見た目の派手さはないものの、着実だった。度重なるケガに見舞われ、ここ5年間はまともにプレーすることさえ難しかった42歳が手にした新たなるスタイルだと言える。
そして、今季は一時マレット型に替えるなどパターの変更が相次いだが、最終戦を前にエースパターが復活。「今週はすごく安定している。スピードも非常に良い。手のリリースも非常に良い感触だ。今週はショットがベストな状態だから、パットも良くなっているのだと思う」と、ショットとパターの好調が見事にリンクした。
5年1か月の時を経て、再びカウントを始めたタイガーの勝利。PGAツアーのレジェンドたちが記録した、最多勝利まであと「2」、最多メジャー勝利まであと「4」。2018年は、いくつものギア変更を経て、不死鳥のごとく蘇ったスーパースター。この男には“不可能”という言葉は似合わない。
【タイガー・ウッズの優勝セッティング】
1W:テーラーメイド M3 460(9.5°、ディアマナD+ ホワイトボード73TX)
3,5W:テーラーメイド M3(13,19°、ディアマナD+ ホワイトボード83TX)
3I〜PW: テーラーメイド TW Phase1(DGツアーイシューX100)
A,SW:テーラーメイド ミルドグラインド(56,60°、DGツアーイシューS400)
PT:スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSS
BALL:ブリヂストン TOUR B XS
【今季のタイガー復帰後のギア変更の数々】
⇒タイガー・ウッズ、調整の末、復帰戦の相棒は『M3 460』ドライバーに決定!
⇒フェードを打ちたいタイガー、マトリックス『TP6HDe』をテスト!
⇒タイガーの1Wシャフトは90g!【重・短・柔】でなぜHSが最速になる?
⇒タイガー・ウッズ、三菱『テンセイオレンジ』へ移行。「左を消すと右のミスも減る」って本当?
⇒タイガー・ウッズ、今週ついにテーラーメイド『TW PHASE1』アイアンを投入!
⇒タイガー・ウッズ、最後の要・ウェッジもテーラーメイドに!スルーボアではない『ミルドグラインド』プロトタイプへ移行
⇒タイガー・ウッズが「全米オープン」でクラブセッティングを公開
⇒パットだけに問題を抱えるタイガー・ウッズ、キャリア初のマレット型『ARDMORE 3』を投入か
⇒タイガー・ウッズ、今季1Wシャフト3本目の変更! ケプカと同じ三菱『ディアマナD+LTD』に
⇒タイガー・ウッズ、再びアンサー型? テーラーメイド『TP COLLECTION BLACK COPPER JUNO』をテスト
⇒タイガー、DJ、マキロイは今季3回以上パターを変更。世界上位はマレット?ブレード?
米国男子ツアーの今季最終戦「ツアー選手権」最終日。首位から出たタイガー・ウッズ(米国)が苦しみながらもトータル11アンダーで後続を寄せ付けず、1876日ぶりのPGAツアー優勝(80勝目)を果たした。
⇒大ギャラリーがなだれ込み!タイガー・ウッズが1876日ぶりの優勝 通算80勝目で完全復活、松山英樹は4位タイ
■この勝利の意味は、ものすごく大きい
「(5季ぶりの勝利でツアー80勝、この勝利の意味は?)これまで勝ってきたメジャー勝利、プレーヤーズ選手権、世界選手権と同じくらい上位だ。でもこれはまた違うもの。ずっと言い続けてきたが、また勝てるかどうか、僕には分からなかった。でもどうにか今年、バラバラだった自分のスイングを1つにすることができた。1つ1つはできていると思っていたが、それをまとめることができるかは、分からなかった。だけど、それができて勝つことができた。
(この勝利の意味は?)ものすごく大きい。本当に大きい。僕の近くに居た人たちはどれだけ僕が苦しんできたが、何を通り抜けてきたか、彼らは知っている。ここ数年は彼らが本当に助けてくれた。その中の何人かは最終グリーンで見届けてくれた。これは本当にうれしかった。
(最初の腰の手術で14年にマスターズを欠場して以来、いつが最悪のときだった?)最悪だったのはおそらく痛みがなくなるかどうか分からなかったとき。痛みなしに歩いて、座って、寝転ぶことができるか。あのままで生きて行くのは嫌だった。このまま僕の残りの人生はどうなるのだろう?と思った。ゴルフどころか、歩くことも、座ることも、痛みなしにできなかった。それが最悪のときだった」(タイガー・ウッズ)
この日、1番でバーディを奪ったウッズは、その後9番までパー。10番でボギーを喫したが、13番でバーディ。その後はスコアを落としたが、最後までリードを守り切った。最終ホールではティショット後に静止を振り切って大ギャラリーがフェアウェイになだれ込み、大興奮に包まれた。優勝の瞬間、両手を挙げてガッツポーズをするタイガーより先に、大ギャラリーが総立ちで両手を挙げて歓喜の瞬間を迎えた。
■FWキープを優先できたのは、使い慣れたシャフトを復活させたこと!?
プレーオフシリーズが始まる前、ブルックス・ケプカと同じ三菱ケミカル『ディアマナD+LTD』にウッドシャフトを変更して見えた。しかし、中身は使い慣れた『ディアマナD+ホワイトボード』だった。「コスメが少し変わったが、基本的に同じシャフトだ。よく知っていて成功していたものに戻って良くなった」と、2013〜2014年に使用していたものに戻していた。結果論だが、この選択が吉と出たことになる。
最終戦の舞台、イースト・レイクGCは深いバミューダ芝のラフに狭いフェアウェイ。タフなコース攻略に役立ったのは、まず、4日間平均64.29%(3位タイ)の安定したティショットが挙げられる。最終日同組のローリー・マキロイが30ヤード近く前にいくがFWキープできずにスコアを崩す中(ジャスティン・ローズも同様)、タイガーは着実にFWをキープし続けた。
■脱力してスピンを抑える新アイアンショットと、エースパターの復活
それによる66.67%(14位タイ)のパーオン率で、危険なサイドを狙わず、遠い距離が残っても着実にグリーンを捉えることを優先。そして、フェアウェイからのショートアイアンでは、数多くのチャンスを作り続けた。
全盛期のスピンバックではなく、脱力して運ぶようなアイアンショットは、ショートアイアンやウェッジでもグリーン上で戻りすぎない。全盛期の力感やスピード感など見た目の派手さはないものの、着実だった。度重なるケガに見舞われ、ここ5年間はまともにプレーすることさえ難しかった42歳が手にした新たなるスタイルだと言える。
そして、今季は一時マレット型に替えるなどパターの変更が相次いだが、最終戦を前にエースパターが復活。「今週はすごく安定している。スピードも非常に良い。手のリリースも非常に良い感触だ。今週はショットがベストな状態だから、パットも良くなっているのだと思う」と、ショットとパターの好調が見事にリンクした。
5年1か月の時を経て、再びカウントを始めたタイガーの勝利。PGAツアーのレジェンドたちが記録した、最多勝利まであと「2」、最多メジャー勝利まであと「4」。2018年は、いくつものギア変更を経て、不死鳥のごとく蘇ったスーパースター。この男には“不可能”という言葉は似合わない。
【タイガー・ウッズの優勝セッティング】
1W:テーラーメイド M3 460(9.5°、ディアマナD+ ホワイトボード73TX)
3,5W:テーラーメイド M3(13,19°、ディアマナD+ ホワイトボード83TX)
3I〜PW: テーラーメイド TW Phase1(DGツアーイシューX100)
A,SW:テーラーメイド ミルドグラインド(56,60°、DGツアーイシューS400)
PT:スコッティ・キャメロン ニューポート2 GSS
BALL:ブリヂストン TOUR B XS
【今季のタイガー復帰後のギア変更の数々】
⇒タイガー・ウッズ、調整の末、復帰戦の相棒は『M3 460』ドライバーに決定!
⇒フェードを打ちたいタイガー、マトリックス『TP6HDe』をテスト!
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⇒タイガー・ウッズ、最後の要・ウェッジもテーラーメイドに!スルーボアではない『ミルドグラインド』プロトタイプへ移行
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⇒タイガー・ウッズ、再びアンサー型? テーラーメイド『TP COLLECTION BLACK COPPER JUNO』をテスト
⇒タイガー、DJ、マキロイは今季3回以上パターを変更。世界上位はマレット?ブレード?