石川遼『EPIC FLASH』?について言及。「アイアンでフライヤーしたみたいな球。低スピンで6yキャリーが伸びた」
石川遼『EPIC FLASH』?について言及。「アイアンでフライヤーしたみたいな球。低スピンで6yキャリーが伸びた」
配信日時:2018年12月22日 04時34分
今季からジャパンゴルフツアー選手会長を務める石川遼が、「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」の表彰式に登壇。今年活躍した若手選手を称えていた。年内では、おそらく公の場に登場するのはこれが最後となりそう。
選手会長としても、いち選手としても試行錯誤を続けた1年を終え、新シーズンに向けてどのような準備を進めているのか。そして、自他ともに認めるクラブを中々替えられないタイプだが、珍しくシーズン終了後に大幅に変更したバッグの中身、新しいギアについても熱く語ってくれた。
⇒石川遼、6年弱ぶりの新アイアン!キャロウェイ契約以来、2機種目はマッスル
■オフの過ごし方、テーマは何になる?
基本的には、何か改造したり、打ち方を変えたりは一切しないです。ドライバーが少し良くなっている感覚が、プライベートのラウンドでもあるので。球数を打つ目的よりは、集中力や、いかに試合を想定してやるか? というところだと思います。
テーマとしては、ドライバーのアドレスの入り方で、アドレスの重心がズレないようにしたい。スイングが始まったら、もう自分でコントロールしてもいいことはないので、逆にどんなホールでも、アドレスに入るまでを一定にするというのは、変わらないこと。
逆に結果というのはコントロールできないので、どんなにいい集中力で入ってもミスショットするときはミスショットするし、その段階まで、バックスイングを上げるまでの動作とか集中力は、自分でコントロールできるので、そこにフォーカスしてやっています。
今までのオフは、打ち方で“もっとこうしたい”とか、“これを向上させたい”とか、技術的な部分でやりたいことがあったけど、いくらそれをやっても、最終的にバックスイングを上げるまでの40秒のルーティンで、なにか集中力が散漫になっていたり、緊張して体が固まっていたら、いくら打ち方をやっていても、そこにいくまでの段階で重心がバラバラだと、打ち方が良くなっても芯に当たらなくてミスになったりするので。
やっと「日本シリーズ」の時に打ち方がちょっと安定してきたので、そこにフォーカスできたのかもしれない。まだ打ち方が全然ダメだなと思っていたら、この段階にはフォーカス出来ていないと思う。そういう意味では、ひとつ段階を踏めている感じはするので、「日本シリーズ」の経験は大きい。勝てなかったことで、“やった、勝てた!”とか、そこの満足度はないので、逆にプラスに捉えてやれているという感じですね。
■新しいクラブについては?
ドライバーと、4〜9番アイアン、PWまで8本変わって新しいクラブになりました。ドライバーは来年モデル(EPIC FLASH?)、アイアンはマッスルバックタイプの新しいアイアン(APEX MB)です。
アイアンはちょっと自分好みのバンスとか顔の形にしてもらったものが、ちょうど日本シリーズ終わって届いたので、すぐ組んでもらって、打ったらすごくよかった。アイアンに関しては操作性。ドライバーもそうですけど。操作性が、マッスルバックにして上がったなという感じですね。
⇒キャロウェイ『EPIC FLASH』の脳内試打&計測。【AI】と筒のシミュレーション対決が勃発!
■新しいドライバーの性能は?
飛んでる気がするんですよね〜。つい昨日もラウンドに行ったんですけど、飛んでいるなという感じなので、(星野)陸也と回りたいなと思っていて。ラウンドを申し込もうかなと(笑)。
■どのくらい飛距離が伸びた?
実際に、今までのドライバー(XR16)と新しいドライバー(EPIC FLASH?)で300ヤードくらいの練習場で打たせてもらって。そこで290ヤード先にキャロウェイの方に立っていてもらって、実際に打ち比べて、キャリーが実際どれくらい違うかを電話でつなぎながら話して。今までのドライバーだと、その人の4m手前くらいで落ちるんですけど、新しいものはその人の頭をちょっと越えた。
エースドライバー(XR16)をずっと打っていると、安定してその人の手前4、5mくらいにボンボンおちる。287ヤードとかのキャリーだったんですけど、新しいものに変えたら293ヤードとかキャリーでいっているので、6ヤードくらいはキャリーが伸びている感じですね。
スピンが減って、打ち出し角が高くなっているので、自分としてはより理想の球なんですけど、どうしても今までドライバーに不安があったので、アイアンみたいな吹け球を打ちたくなっちゃっていて。なので、今までのドライバー(XR16)はスピンが3000回転くらい入っていて、キャリーが287ヤードだったので、ロスしてるといえばロスしてるんですよね。
新しいドライバー(EPIC FLASH?)はスピンが減りやすい形状になっていたので、球が高くなって、そうしたら必然的に飛ぶんですけど。その球筋に試合で慣れていくことが大事ですね。その後にフューチャーゴルフツアーがあって、新しいドライバー(EPIC FLASH?)でいって、すごく良かったので、自分としては手応えもある。フューチャーもそういうものが狙いというか。
選手からすると、オープンウィークで2、3週間空いたときに新しいクラブを試したり絶対するので、そういう時に1試合でも小さい試合があれば、本気の球を打った時にどんな球が出るかを選手は一番知りたい。そういう場としても、フューチャーゴルフツアーは選手にも使ってもらいたいですね。
■新しいクラブで打った球筋の変化は?
打ち出しが高くなっていて、最高到達点は同じくらい。高さは同じなんですけど、打ち出しが1度くらい高くなってます。(新しいAPEX MB)アイアンとは真逆の球。アイアンで(ラフから)フライヤーしたときの球(高弾道・低スピンの棒球)みたいになるので。
世界的に見るとそれがスタンダードになっているし、ジョン・ラームとかはもっとすごいです。(トラックマンの)データを見ると、もっとアッパーに打って、もっと打ち出しが高くてという感じみたい。
自分としては、データ的にはすごくいいデータで、それに目を慣らすのが大事。慣れないと、ボールを上から潰しにいってしまうので、吹かしたくなっちゃうんでしょうね。そうなると右へのミスが出てくるので、それをやらないというのは大事かなと。
■これからの練習は?
ドライバーもけっこう置きにいっちゃったりとか、色々な球を打ちたくなる状況はあるんですけど。でもやっぱり、こういう言い方をするとあれかもしれないけど、日本のツアーだと逆に置きにいく球を打てる選手が強いんですよね。
普段より10ヤード飛ばなくてもいいから、【ちょっと低い球で置きにいく】というのを打てる選手は強いんですが、【世界でそれをやっている人はいない】というのが、自分の中で引っかかっているんですよね…。
だから自分としては、置きにいきたい状況だったら他のクラブで打てばいいし、ドライバーでそういう球を打ちにいくと、自分の場合はミスが出ちゃう。置きにいってミスが出ないならいいけど、置きにいってミスが出ることほど、悔しいことはないので。それを考えると、ドライバーを持ったときは絶対に置きにいかないで振り抜くということが、すごくキーになるなと思います。
うらやましいですけどね。そういう(置きにいく球を打てる)選手を見ると。(星野)陸也や(今平)周吾もすごくうまいので。あとは源ちゃん(時松隆光)とかも、基本的には全部曲がらないように打って、パー5だけ振るという感じなので。
ただまあ、本当に世界のトップの選手は不思議なくらいやっていないんですよね。なので、そういうふうにやらないと勝てないんだなと、最近すごく思って。ちょっと打ちにくいな、気持ち悪いなというホールでも、頑張ってそれをやるようにしています。
選手会長としても、いち選手としても試行錯誤を続けた1年を終え、新シーズンに向けてどのような準備を進めているのか。そして、自他ともに認めるクラブを中々替えられないタイプだが、珍しくシーズン終了後に大幅に変更したバッグの中身、新しいギアについても熱く語ってくれた。
⇒石川遼、6年弱ぶりの新アイアン!キャロウェイ契約以来、2機種目はマッスル
■オフの過ごし方、テーマは何になる?
基本的には、何か改造したり、打ち方を変えたりは一切しないです。ドライバーが少し良くなっている感覚が、プライベートのラウンドでもあるので。球数を打つ目的よりは、集中力や、いかに試合を想定してやるか? というところだと思います。
テーマとしては、ドライバーのアドレスの入り方で、アドレスの重心がズレないようにしたい。スイングが始まったら、もう自分でコントロールしてもいいことはないので、逆にどんなホールでも、アドレスに入るまでを一定にするというのは、変わらないこと。
逆に結果というのはコントロールできないので、どんなにいい集中力で入ってもミスショットするときはミスショットするし、その段階まで、バックスイングを上げるまでの動作とか集中力は、自分でコントロールできるので、そこにフォーカスしてやっています。
今までのオフは、打ち方で“もっとこうしたい”とか、“これを向上させたい”とか、技術的な部分でやりたいことがあったけど、いくらそれをやっても、最終的にバックスイングを上げるまでの40秒のルーティンで、なにか集中力が散漫になっていたり、緊張して体が固まっていたら、いくら打ち方をやっていても、そこにいくまでの段階で重心がバラバラだと、打ち方が良くなっても芯に当たらなくてミスになったりするので。
やっと「日本シリーズ」の時に打ち方がちょっと安定してきたので、そこにフォーカスできたのかもしれない。まだ打ち方が全然ダメだなと思っていたら、この段階にはフォーカス出来ていないと思う。そういう意味では、ひとつ段階を踏めている感じはするので、「日本シリーズ」の経験は大きい。勝てなかったことで、“やった、勝てた!”とか、そこの満足度はないので、逆にプラスに捉えてやれているという感じですね。
■新しいクラブについては?
ドライバーと、4〜9番アイアン、PWまで8本変わって新しいクラブになりました。ドライバーは来年モデル(EPIC FLASH?)、アイアンはマッスルバックタイプの新しいアイアン(APEX MB)です。
アイアンはちょっと自分好みのバンスとか顔の形にしてもらったものが、ちょうど日本シリーズ終わって届いたので、すぐ組んでもらって、打ったらすごくよかった。アイアンに関しては操作性。ドライバーもそうですけど。操作性が、マッスルバックにして上がったなという感じですね。
⇒キャロウェイ『EPIC FLASH』の脳内試打&計測。【AI】と筒のシミュレーション対決が勃発!
■新しいドライバーの性能は?
飛んでる気がするんですよね〜。つい昨日もラウンドに行ったんですけど、飛んでいるなという感じなので、(星野)陸也と回りたいなと思っていて。ラウンドを申し込もうかなと(笑)。
■どのくらい飛距離が伸びた?
実際に、今までのドライバー(XR16)と新しいドライバー(EPIC FLASH?)で300ヤードくらいの練習場で打たせてもらって。そこで290ヤード先にキャロウェイの方に立っていてもらって、実際に打ち比べて、キャリーが実際どれくらい違うかを電話でつなぎながら話して。今までのドライバーだと、その人の4m手前くらいで落ちるんですけど、新しいものはその人の頭をちょっと越えた。
エースドライバー(XR16)をずっと打っていると、安定してその人の手前4、5mくらいにボンボンおちる。287ヤードとかのキャリーだったんですけど、新しいものに変えたら293ヤードとかキャリーでいっているので、6ヤードくらいはキャリーが伸びている感じですね。
スピンが減って、打ち出し角が高くなっているので、自分としてはより理想の球なんですけど、どうしても今までドライバーに不安があったので、アイアンみたいな吹け球を打ちたくなっちゃっていて。なので、今までのドライバー(XR16)はスピンが3000回転くらい入っていて、キャリーが287ヤードだったので、ロスしてるといえばロスしてるんですよね。
新しいドライバー(EPIC FLASH?)はスピンが減りやすい形状になっていたので、球が高くなって、そうしたら必然的に飛ぶんですけど。その球筋に試合で慣れていくことが大事ですね。その後にフューチャーゴルフツアーがあって、新しいドライバー(EPIC FLASH?)でいって、すごく良かったので、自分としては手応えもある。フューチャーもそういうものが狙いというか。
選手からすると、オープンウィークで2、3週間空いたときに新しいクラブを試したり絶対するので、そういう時に1試合でも小さい試合があれば、本気の球を打った時にどんな球が出るかを選手は一番知りたい。そういう場としても、フューチャーゴルフツアーは選手にも使ってもらいたいですね。
■新しいクラブで打った球筋の変化は?
打ち出しが高くなっていて、最高到達点は同じくらい。高さは同じなんですけど、打ち出しが1度くらい高くなってます。(新しいAPEX MB)アイアンとは真逆の球。アイアンで(ラフから)フライヤーしたときの球(高弾道・低スピンの棒球)みたいになるので。
世界的に見るとそれがスタンダードになっているし、ジョン・ラームとかはもっとすごいです。(トラックマンの)データを見ると、もっとアッパーに打って、もっと打ち出しが高くてという感じみたい。
自分としては、データ的にはすごくいいデータで、それに目を慣らすのが大事。慣れないと、ボールを上から潰しにいってしまうので、吹かしたくなっちゃうんでしょうね。そうなると右へのミスが出てくるので、それをやらないというのは大事かなと。
■これからの練習は?
ドライバーもけっこう置きにいっちゃったりとか、色々な球を打ちたくなる状況はあるんですけど。でもやっぱり、こういう言い方をするとあれかもしれないけど、日本のツアーだと逆に置きにいく球を打てる選手が強いんですよね。
普段より10ヤード飛ばなくてもいいから、【ちょっと低い球で置きにいく】というのを打てる選手は強いんですが、【世界でそれをやっている人はいない】というのが、自分の中で引っかかっているんですよね…。
だから自分としては、置きにいきたい状況だったら他のクラブで打てばいいし、ドライバーでそういう球を打ちにいくと、自分の場合はミスが出ちゃう。置きにいってミスが出ないならいいけど、置きにいってミスが出ることほど、悔しいことはないので。それを考えると、ドライバーを持ったときは絶対に置きにいかないで振り抜くということが、すごくキーになるなと思います。
うらやましいですけどね。そういう(置きにいく球を打てる)選手を見ると。(星野)陸也や(今平)周吾もすごくうまいので。あとは源ちゃん(時松隆光)とかも、基本的には全部曲がらないように打って、パー5だけ振るという感じなので。
ただまあ、本当に世界のトップの選手は不思議なくらいやっていないんですよね。なので、そういうふうにやらないと勝てないんだなと、最近すごく思って。ちょっと打ちにくいな、気持ち悪いなというホールでも、頑張ってそれをやるようにしています。