テーラーメイド『M5』投入のマキロイ、DJ、ラーム。その飛距離性能は?【記者の目】
テーラーメイド『M5』投入のマキロイ、DJ、ラーム。その飛距離性能は?【記者の目】
配信日時:2019年1月5日 05時21分
<セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 2日目◇4日◇プランテーションC at カパルア(7518ヤード・パー73)>
2018年の勝者34人が集まる米国男子ツアーの19年初戦「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」の2日目。首位に立ったのは6アンダーで回ったゲーリー・ウッドランドで11アンダーに到達。2打差の2位にブライソン・デシャンボー、ローリー・マキロイ、ケビン・ツウェイが続いている。
⇒【記者の目】2019年、新アイアンで始動する強者たち(ローズ、ウッドランド、モリナリ)
この試合から、テーラーメイド勢が2019年の新作と思しき『M5』ドライバーを投入している。既に切り替え済みなのが、ローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソン、そしてジョン・ラームだ。(ジェイソン・デイ、ブルックス・ケプカは未だ『M3 460』のまま)その投入効果はいかほどか? 飛距離面を見てみよう。
■昨季の飛ばし王・マキロイが『M5』で加速!?
まずは、昨季のドライビングディスタンス王であるローリー・マキロイ。『M5』ドライバーを使用したホールでは、初日に300ヤード以上を7発記録。コースロケーションが広くて打ち下ろしも多いため、距離が出る傾向とはいえ、そのうち5発が330ヤード以上、うち4発が350ヤード以上を記録した。
【初日】※330y以上を記載
1H:356y、7H:379y、12H:380y、17H:335y、18H:352y
【2日目】
1H:359y、7H:352y、12H:382y、15H:333y、17H:333y、18H:360y
2日目も同様に『M5』ドライバーが火を吹いている。300ヤード以上を記録したのは8発。そのうち6発が330ヤードを越え、初日同様にロケーションのいいホールで4発が350ヤードを越えた。
■昨年驚弾を放ったDJ。残り2日でワンオンは見られるか?
昨年のこの大会最終日。12Hで投入したばかりの『M4』ドライバーで430ヤードをかっ飛ばし、あわやホールインワンという驚弾を放ったダスティン・ジョンソン。今年は『M5』を投入したばかりだが、『M4』を越えられるのか。
⇒DJの驚弾はコレのおかげ!?テーラー『M4』のキーテクはツイストフェース?
【初日】※330y以上を記載
1H:358y、7H:361y、12H:352y、15H:336y、17H:351y、18H:357y
【2日目】
7H:335y、12H:398y、17H:401y
初日は『M5』ドライバーを握ったほとんどのホールで300y以上を記録。(7発)そのうち330ヤード以上が6発、うち5発が350ヤード以上だった。2日目は多少当たりが悪かったのか、350ヤード以上は2発に減ったが、その当たりは2発とも400ヤードに迫っていた。残り2日であわやホールインワンの昨年の再現ができるか? 注目したい。
■『M5』でラームの一発の飛びが覚醒!?
昨年のこの試合では『M4』を使い始めたものの、シーズン終盤に『M2』ドライバーに戻っていたジョン・ラーム。コンパクトトップだが、恵まれた体格から十分な飛距離を放つものの、マキロイなどと違ってホールによって強振することなく、若いがティショットは安全運転というのが筆者の印象。
そのため、ドライバーの最大飛距離ではマキロイやDJなどに比べて劣ると見ていたのだが、『M5』を投入したラームの最大飛距離に目を見張ってしまった。2日目を終え、ロンゲストドライブの421ヤード(17番ホール)はラームが全選手一位を獲得していた。
今大会には超弩級の飛ばし屋、キャメロン・チャンプも参戦しているため、てっきりロンゲストドライブはチャンプのものと思っていたが、まさかラームとは…。テーラーメイド米国サイトには、『M5』『M6』ドライバーに「Speed Injected Twist Faceが付き、USGAとR&Aで許可されている法定速度制限のしきい値に調整するという画期的な新しいプロセスが特徴」としている。
昨年の『M4』ドライバーの世界的な大ヒットは、DJの430ヤードあわやホールインワンがきっかけだった。残り2日、はたして『M5』使用者たちは昨年以上のロンゲストドライブを記録することができるだろうか。
Text/Mikiro Nagaoka
2018年の勝者34人が集まる米国男子ツアーの19年初戦「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」の2日目。首位に立ったのは6アンダーで回ったゲーリー・ウッドランドで11アンダーに到達。2打差の2位にブライソン・デシャンボー、ローリー・マキロイ、ケビン・ツウェイが続いている。
⇒【記者の目】2019年、新アイアンで始動する強者たち(ローズ、ウッドランド、モリナリ)
この試合から、テーラーメイド勢が2019年の新作と思しき『M5』ドライバーを投入している。既に切り替え済みなのが、ローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソン、そしてジョン・ラームだ。(ジェイソン・デイ、ブルックス・ケプカは未だ『M3 460』のまま)その投入効果はいかほどか? 飛距離面を見てみよう。
■昨季の飛ばし王・マキロイが『M5』で加速!?
まずは、昨季のドライビングディスタンス王であるローリー・マキロイ。『M5』ドライバーを使用したホールでは、初日に300ヤード以上を7発記録。コースロケーションが広くて打ち下ろしも多いため、距離が出る傾向とはいえ、そのうち5発が330ヤード以上、うち4発が350ヤード以上を記録した。
【初日】※330y以上を記載
1H:356y、7H:379y、12H:380y、17H:335y、18H:352y
【2日目】
1H:359y、7H:352y、12H:382y、15H:333y、17H:333y、18H:360y
2日目も同様に『M5』ドライバーが火を吹いている。300ヤード以上を記録したのは8発。そのうち6発が330ヤードを越え、初日同様にロケーションのいいホールで4発が350ヤードを越えた。
■昨年驚弾を放ったDJ。残り2日でワンオンは見られるか?
昨年のこの大会最終日。12Hで投入したばかりの『M4』ドライバーで430ヤードをかっ飛ばし、あわやホールインワンという驚弾を放ったダスティン・ジョンソン。今年は『M5』を投入したばかりだが、『M4』を越えられるのか。
⇒DJの驚弾はコレのおかげ!?テーラー『M4』のキーテクはツイストフェース?
【初日】※330y以上を記載
1H:358y、7H:361y、12H:352y、15H:336y、17H:351y、18H:357y
【2日目】
7H:335y、12H:398y、17H:401y
初日は『M5』ドライバーを握ったほとんどのホールで300y以上を記録。(7発)そのうち330ヤード以上が6発、うち5発が350ヤード以上だった。2日目は多少当たりが悪かったのか、350ヤード以上は2発に減ったが、その当たりは2発とも400ヤードに迫っていた。残り2日であわやホールインワンの昨年の再現ができるか? 注目したい。
■『M5』でラームの一発の飛びが覚醒!?
昨年のこの試合では『M4』を使い始めたものの、シーズン終盤に『M2』ドライバーに戻っていたジョン・ラーム。コンパクトトップだが、恵まれた体格から十分な飛距離を放つものの、マキロイなどと違ってホールによって強振することなく、若いがティショットは安全運転というのが筆者の印象。
そのため、ドライバーの最大飛距離ではマキロイやDJなどに比べて劣ると見ていたのだが、『M5』を投入したラームの最大飛距離に目を見張ってしまった。2日目を終え、ロンゲストドライブの421ヤード(17番ホール)はラームが全選手一位を獲得していた。
今大会には超弩級の飛ばし屋、キャメロン・チャンプも参戦しているため、てっきりロンゲストドライブはチャンプのものと思っていたが、まさかラームとは…。テーラーメイド米国サイトには、『M5』『M6』ドライバーに「Speed Injected Twist Faceが付き、USGAとR&Aで許可されている法定速度制限のしきい値に調整するという画期的な新しいプロセスが特徴」としている。
昨年の『M4』ドライバーの世界的な大ヒットは、DJの430ヤードあわやホールインワンがきっかけだった。残り2日、はたして『M5』使用者たちは昨年以上のロンゲストドライブを記録することができるだろうか。
Text/Mikiro Nagaoka