上位をうかがう、アームロッカー。あのビッグネームも!【記者の目】
上位をうかがう、アームロッカー。あのビッグネームも!【記者の目】
配信日時:2019年2月2日 08時28分
<ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン 2日目◇1日◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)・7261ヤード・パー71>
米国男子ツアー「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」は予選ラウンドを終了。リッキー・ファウラーが13アンダーで首位キープ、1打差でジャスティン・トーマスが続いている。3打差に今季2勝の40歳マット・クーチャー、同じく40歳のバッバ・ワトソンが4打差で上位をうかがう。
■あれ? バッバのパターグリップが長い…
既報のとおり、PING『G410』ドライバーを投入したバッバ・ワトソン。この試合では、もう一つの大きな変化が画像から見て取れる。パターのグリップがやけに長く、右腕にぴったりくっつけたアームロック式のパッティングを取り入れたように見える。
ここまで2日間のSG:PUTTING(ストロークゲインドパッティング)は「3.475」の12位と、いつもと違ったスタイルを採用して、パッティングが向上したのか。
アームロック式パッティングといえば、かねてからベルンハルト・ランガーなどが有名で、キーガン・ブラッドリーも昨季このスタイルでイップスを克服。また、バッバと同い年のマット・クーチャーもこのスタイルの成功者として有名だ。こちらはアームロック歴が長いが、今大会2日間のSG:PUTTINGが「3.407」。バッバに次ぐ13位に入っている。
また、“アームロッカー”といえば、今大会には出場していないが、この二人も忘れてはならない。
■アダム・スコットも先週アームロックで復活!?
そのうちの一人が、先週の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で惜しくも2打差でジャスティン・ローズに敗れたが、19アンダーの見事なゴルフを見せた38歳のアダム・スコット。彼もアームロックのニュアンスを取り入れて結果が出たように見える。
アダム・スコットの前週までのSG:PUTTING順位は95位だった。ところが、この試合を経て、「0.754」の24位へと71人をごぼう抜き。アームロッカーになると共に、長らく使用してきた大型マレットから、カマボコマレットにヘッドも変更していた。
また、アームロッカーで忘れてはならないのが、直近のストロークプレーで9戦4勝のブライソン・デシャンボー。SG:PUTTINGの順位は45位と高くはないものの、科学者は数的確率を重視し、ルールを最大限に活かす合理主義をかねてから貫いている。デシャンボーは、前傾は浅めでそのスタイルも独特。完全なるアームロックというよりは、太い左腕自体を固定、安定させた独自のスタイルにも見える。
今大会のバッバの結果、そして先週のアダムの動きは、同業者たちもつぶさに見ているはず。プロゴルファーにとっては死活問題のパッティング。今後、【アームロッカー化する大物選手】がいつ現れても、まったくおかしくない状況になっている。
Text/Mikiro Nagaoka
米国男子ツアー「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」は予選ラウンドを終了。リッキー・ファウラーが13アンダーで首位キープ、1打差でジャスティン・トーマスが続いている。3打差に今季2勝の40歳マット・クーチャー、同じく40歳のバッバ・ワトソンが4打差で上位をうかがう。
■あれ? バッバのパターグリップが長い…
既報のとおり、PING『G410』ドライバーを投入したバッバ・ワトソン。この試合では、もう一つの大きな変化が画像から見て取れる。パターのグリップがやけに長く、右腕にぴったりくっつけたアームロック式のパッティングを取り入れたように見える。
ここまで2日間のSG:PUTTING(ストロークゲインドパッティング)は「3.475」の12位と、いつもと違ったスタイルを採用して、パッティングが向上したのか。
アームロック式パッティングといえば、かねてからベルンハルト・ランガーなどが有名で、キーガン・ブラッドリーも昨季このスタイルでイップスを克服。また、バッバと同い年のマット・クーチャーもこのスタイルの成功者として有名だ。こちらはアームロック歴が長いが、今大会2日間のSG:PUTTINGが「3.407」。バッバに次ぐ13位に入っている。
また、“アームロッカー”といえば、今大会には出場していないが、この二人も忘れてはならない。
■アダム・スコットも先週アームロックで復活!?
そのうちの一人が、先週の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で惜しくも2打差でジャスティン・ローズに敗れたが、19アンダーの見事なゴルフを見せた38歳のアダム・スコット。彼もアームロックのニュアンスを取り入れて結果が出たように見える。
アダム・スコットの前週までのSG:PUTTING順位は95位だった。ところが、この試合を経て、「0.754」の24位へと71人をごぼう抜き。アームロッカーになると共に、長らく使用してきた大型マレットから、カマボコマレットにヘッドも変更していた。
また、アームロッカーで忘れてはならないのが、直近のストロークプレーで9戦4勝のブライソン・デシャンボー。SG:PUTTINGの順位は45位と高くはないものの、科学者は数的確率を重視し、ルールを最大限に活かす合理主義をかねてから貫いている。デシャンボーは、前傾は浅めでそのスタイルも独特。完全なるアームロックというよりは、太い左腕自体を固定、安定させた独自のスタイルにも見える。
今大会のバッバの結果、そして先週のアダムの動きは、同業者たちもつぶさに見ているはず。プロゴルファーにとっては死活問題のパッティング。今後、【アームロッカー化する大物選手】がいつ現れても、まったくおかしくない状況になっている。
Text/Mikiro Nagaoka