穴井詩“ケプカアイアン”を今週投入!? 飛ばしNo.1の生命線は意外?【記者の目】
穴井詩“ケプカアイアン”を今週投入!? 飛ばしNo.1の生命線は意外?【記者の目】
配信日時:2019年6月25日 01時23分
先週日本でも7月5日に限定発売がアナウンスされた、“ケプカアイアン”こと、ミズノ『JPX919ツアー』アイアン。クラブ契約フリーの穴井詩が既に「ニチレイレディス」の練習日にこれを手にしていた。米国モデルを自ら購入して入手、試合投入を画策していると言う。
⇒“ケプカアイアン”こと、ミズノ『JPX919ツアー』が限定発売。これは【ボールストライカー養成ギプス】!?
「イ・ミニョンも使っていて、ケプカが全米プロで勝った時に、ミニョンもほけんの窓口で勝ったから使ってみようかと思った」と穴井。その際、ミニョンと同組で回っていたということで、「使ってみたら打感もよく抜けがいいので、打ちやすい」とのこと。ただ、「シャフトが長いので使うのはやめた」とのことで、今週にはシャフトを調整して投入の可能性もあると言う。
■飛ばしに磨きがかかるも、軸はアイアン!
今季の穴井はここまで4000万強を稼ぎ、賞金ランク9位。トップ5に5度入るなど、今季未勝利の選手の中では一番稼いでいる。開幕から数試合はドライバーを入れ替えたが、キャロウェイ『エピックフラッシュSZ』に落ち着いてドライバーの打ち方をつかんだ後は、敵うものがいないほど、その飛ばしに磨きがかかっている。だが、本人もコーチの井上透も、プレーの軸・根幹となるものはアイアンショットだと語っている。
「飛ばしに注目されがちですが、彼女は昔から変わらず、アイアンショットがプレーの軸で、プロゴルファーとしての生命線だと言い切れます。実際、毎年高いパーオン率をマークしていますし、それだけに彼女は道具へのこだわりというか、ストライクゾーンが非常に狭いし、繊細です。同じものを何セットも作ってもらっても、微妙な個体差でも感知してミスになってしまうので、中々彼女を満足させるモデルには出会えていないのが実情ですね」(井上透)
ゴルフ5のトブンダと契約時に彼女が長く使う『トライフィットツアー』アイアンをサポートしてきた片岡裕次氏もこう言う。
■トレーリングエッジに“角”が必要!?
「詩ちゃんは、ソールと地面の当たり方、抜け方には特に繊細で、トレーリングエッジがしっかりと角張ったモデルでないと、左に飛んでしまうと言ってましたね。トレーリングで地面の抵抗を感じられるヘッドだと、真っすぐ思い通りに打ててラインが出せるという、特殊な好みを持っていました。
シャフトも廃盤になった『プロジェクトX』が好きで、中々手に入らず、ストライクゾーンが狭いので本人も苦労したはず。ボクがサポートした頃は5セット同じ『トライフィットツアー』を作って、良いものを選り分けて最終的に2セットが合格。そのうちの1セットが今も使う、替えたくても替えられないエースです」(片岡氏)
片岡氏が言うように、筆者も穴井が「替えを見つけなきゃ」と井上透コーチと一緒に各所を訪ねる姿を目にしている。実際、2018年にクラブ契約フリーになってから、ほとんどの大手メーカーの主要アイアンを何機種も試した。今オフには地クラブメーカーのモデルまで試し、気に入るものをずっと探し続けてきた。
契約フリーのボールストライカーたちがこぞって選ぶ“ケプカアイアン”は、はたして繊細な穴井の御眼鏡に適うだろうか。そのトレーリングエッジには、しっかり“角がある”ように筆者には見えるが…。
Text/Mikiro Nagaoka
⇒“ケプカアイアン”こと、ミズノ『JPX919ツアー』が限定発売。これは【ボールストライカー養成ギプス】!?
「イ・ミニョンも使っていて、ケプカが全米プロで勝った時に、ミニョンもほけんの窓口で勝ったから使ってみようかと思った」と穴井。その際、ミニョンと同組で回っていたということで、「使ってみたら打感もよく抜けがいいので、打ちやすい」とのこと。ただ、「シャフトが長いので使うのはやめた」とのことで、今週にはシャフトを調整して投入の可能性もあると言う。
■飛ばしに磨きがかかるも、軸はアイアン!
今季の穴井はここまで4000万強を稼ぎ、賞金ランク9位。トップ5に5度入るなど、今季未勝利の選手の中では一番稼いでいる。開幕から数試合はドライバーを入れ替えたが、キャロウェイ『エピックフラッシュSZ』に落ち着いてドライバーの打ち方をつかんだ後は、敵うものがいないほど、その飛ばしに磨きがかかっている。だが、本人もコーチの井上透も、プレーの軸・根幹となるものはアイアンショットだと語っている。
「飛ばしに注目されがちですが、彼女は昔から変わらず、アイアンショットがプレーの軸で、プロゴルファーとしての生命線だと言い切れます。実際、毎年高いパーオン率をマークしていますし、それだけに彼女は道具へのこだわりというか、ストライクゾーンが非常に狭いし、繊細です。同じものを何セットも作ってもらっても、微妙な個体差でも感知してミスになってしまうので、中々彼女を満足させるモデルには出会えていないのが実情ですね」(井上透)
ゴルフ5のトブンダと契約時に彼女が長く使う『トライフィットツアー』アイアンをサポートしてきた片岡裕次氏もこう言う。
■トレーリングエッジに“角”が必要!?
「詩ちゃんは、ソールと地面の当たり方、抜け方には特に繊細で、トレーリングエッジがしっかりと角張ったモデルでないと、左に飛んでしまうと言ってましたね。トレーリングで地面の抵抗を感じられるヘッドだと、真っすぐ思い通りに打ててラインが出せるという、特殊な好みを持っていました。
シャフトも廃盤になった『プロジェクトX』が好きで、中々手に入らず、ストライクゾーンが狭いので本人も苦労したはず。ボクがサポートした頃は5セット同じ『トライフィットツアー』を作って、良いものを選り分けて最終的に2セットが合格。そのうちの1セットが今も使う、替えたくても替えられないエースです」(片岡氏)
片岡氏が言うように、筆者も穴井が「替えを見つけなきゃ」と井上透コーチと一緒に各所を訪ねる姿を目にしている。実際、2018年にクラブ契約フリーになってから、ほとんどの大手メーカーの主要アイアンを何機種も試した。今オフには地クラブメーカーのモデルまで試し、気に入るものをずっと探し続けてきた。
契約フリーのボールストライカーたちがこぞって選ぶ“ケプカアイアン”は、はたして繊細な穴井の御眼鏡に適うだろうか。そのトレーリングエッジには、しっかり“角がある”ように筆者には見えるが…。
Text/Mikiro Nagaoka