＜センチュリー21レディス 最終日◇28日◇石坂ゴルフ倶楽部（埼玉県）◇6470ヤード・パー72＞

「プレーオフなんて考えてなかった。ここで決める」。決めれば優勝、外せば三つ巴のプレーオフという3mのバーディパットを沈めて天高く右腕を突き上げた。「センチュリー21レディス」最終日、稲見萌寧がトータル9アンダーでうれしい初優勝を挙げた。

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今季の出場試合が11試合なため、各種スタッツにいずれも順位は付いていない。だが、並ぶ数字は軒並みツアートップクラスだ。自ら「アイアンショットを見て欲しい」という自信のアイアンは言葉どおり「79.6875％」と、ぶっちぎりのツアー1位に相当。

USTマミヤの最新シャフト『アッタス11』を入れるドライバーはFWキープ率が「71.875％」とツアー11位前後に相当。平均飛距離こそ234.07ヤードと平均的に見えるが、今大会はここぞという場面で強振も見せ、原英莉花に並ぶ飛距離を何度も見せた。また、ショットメーカーなだけでなく、リカバリー率やサンドセーブ率も「68％超」と、ツアートップ級の数字が残っている。

PGAツアーの最先端スイングを知り、膨大なデータを読み解き、ギアにも詳しい奥嶋誠昭コーチに師事する稲見らしく、使用ギアは人気海外ブランドのいいとこ取り。ドライバーとFWはキャロウェイ、UTとアイアンはテーラーメイド、ウェッジはタイトリストと、勢いのある海外ブランドの混在セットから鋭いショットは生み出されていた。

【稲見萌寧の優勝ギア】
1W：キャロウェイ エピックフラッシュ
（10.5°、アッタス11 / 5S / 45インチ）
3,5W：キャロウェイ エピックフラッシュ（15,18°）
4,5U：テーラーメイド グローレFレスキュー（21、24°）
5I〜PW：テーラーメイド P770
A,SW：タイトリスト ボーケイSM7（52,58°）
PT：オデッセイ オーワークスツアーレッド ダブルワイド
BALL：キャロウェイ CHROME SOFT