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    1Wが決まらない!? 今年複数使用した、契約フリーの強者たち【記者の目】

    1Wが決まらない!? 今年複数使用した、契約フリーの強者たち【記者の目】

    配信日時:2020年11月24日 04時17分

    • ギア
    テーラーメイド『M3 460』『SIM』『M2』、ピン『G410 PLUS』『G425 MAX』、ミズノ『ST200G』と今年6機種を使用したブラント・スネデカー
    テーラーメイド『M3 460』『SIM』『M2』、ピン『G410 PLUS』『G425 MAX』、ミズノ『ST200G』と今年6機種を使用したブラント・スネデカー (撮影:GettyImages)
    • キャロウェイ『MAVRIK SZ◆◆◆』からテーラーメイド『SIM』、『M5』を使用したブルックス・ケプカ
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    10月頭にPGAツアーの新シーズンが始まり、例年にない秋のマスターズも終了。そんなコロナ禍のスケジュールの影響か、クラブ契約フリーの強者たちのドライバーに慌ただしさを感じるのは筆者だけだろうか。

    ■ケプカ、リード、スネデカーが1Wを模索!?

    ここ数年「メジャーハンター」として注目度の高いブルックス・ケプカもその1人。今年はキャロウェイ『MAVRIK SZ◆◆◆』を使いはじめ、その後ケガの休養があった。復帰後しばらくキャロウェイのままだったが、秋前にテーラーメイドへ移行。『SIM』と『M5』を繰り返し、結局「マスターズ」で選んだドライバーは昨年使ったテーラーメイド 『M5』だった。

    世界一に上り詰めた昨年がどうだったか? というと、『M5』ドライバーはずっと固定されていた。ケプカはシャフトもずっと三菱ケミカルディアマナD+』に固定のため、昨年は調子の善し悪しに関して道具の要因を排除できていたはずだが、今年は違う要素が入り、複雑化したとも想像が働く。

    ▶「マスターズ」でモデル別使用率1位。『TSi3』ドライバーに切り替えた契約フリー選手は?

    また、既報のように、長年契約フリーだったパトリック・リードも今年ドライバー選びに迷いが生じた模様。ここ数年ピン『G400LST』は固定だったが、今年は『SIM』で「全米オープン」に出場。その後また『G400LST』へ戻り、「マスターズ」でタイトリスト『TSi3』という新たな選択肢をいきなり選んだ。

    極め付きはPGAツアー9勝のブラント・スネデカーで、今年使用したドライバーは下記の6機種と、合うドライバーを模索している様子。スネデカーは今年テーラーメイド『M3 460』に始まり主に『SIM』をベースとしていたが、夏にピン『G410 PLUS』へ移行。その後、テーラーメイド『M2』とこれまた古いモデルへ戻した後、「サンダーソンファームズ選手権」からミズノ『ST200G』を使用している。そして、結局「マスターズ」ではピン『G425 MAX』を使用した。

    ■長尺1Wも話題になったが、DJは選ばず勝利!

    コロナ禍によって、誰もが獲りたい「マスターズ」が秋開催となったため、例年は慣れて落ち着いているはずの1Wに変化を求める必要が生まれたのか。そして、何でも自由に選べる契約フリーだけに、その選択肢が豊富でテストや調整に時間を要したとも考えられる。

    ここ数年、契約フリー選手のメジャー制覇が増えていたが、コロナ禍は彼らに異なる時間軸を生み出した。そして、5ヶ月後のマスターズに向けた戦いも、当然、始まっている。なるべく早く固定した方がいいのか、それともブライソン・デシャンボーフィル・ミケルソンのように長尺化を含むスペック模索をギリギリまで続けた方がいいのか。

    ▶DJのマスターズ勝利、ドライバーは47ではなく“いつもの”45.75インチだった

    ちなみに、「マスターズ」を制したダスティン・ジョンソンは、47インチの長尺をマスターズの練習日で試したが、元のままの45.75インチの使い慣れた『SIM』ドライバーを選び、4日間ストレスフリーなティショットを見せた。そう、「ハイパフォーマンスが出せているなら、固定する方が有利」。これは当たり前のことだが、DJの勝利が5ヶ月後の選択にも影響を及ぼすだろうか。

    Text/Mikiro Nagaoka

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