飛びと安定を“アルミ”構造で解決。テーラーメイド『SIM2』シリーズ、2月19日デビュー
飛びと安定を“アルミ”構造で解決。テーラーメイド『SIM2』シリーズ、2月19日デビュー
配信日時:2021年1月21日 00時28分
20日、テーラーメイドの新商品発表会がリモートで行われ、2021年モデル『SIM2』シリーズ(ドライバー3機種、FW3機種、UT2機種、アイアン2機種)が正式発表された。
■「フォージドアルミニウムリング」構造で、【高MOI・低スピン】の壁を突破!
ドライバーは『SIM2』『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』の3機種とも、共通の新構造となった。その核となるのが、ヘッド後方外周を支える「フォージドアルミニウムリング」。約23gのアルミニウム製フレームでボディを支え、ソール、クラウンがフルカーボン。また、バックウェイトはモデルによって異なり、『SIM2』が16g、『SIM2 MAX』が24g、『SIM MAX-D』が22gと最適化が図られた。
このように、軽量化した4つのパーツで生まれた余剰重量をバックウェイトに追加し、これまで両立が難しかった「ハイMOIでありながら、低スピン」を各モデルで達成、“飛んで曲がらない”を追求した。同社が前作『SIM』の時にも指摘していた「従来の製法だとハイMOIでやさしさを追求すると、重心位置が上がり、スピン量が増えて飛ばなくなる」問題。逆もしかりで、飛びを求めると安定を失う。この全てのメーカーが抱えるドライバー開発の課題で、このトレードオフ関係を根本解決するには、これまでにない画期的な構造による【ヘッドの新たな作り方】が必要だったというわけだ。
アルミ部だけでなく、フェースとネック部を一体成形の「ミルドバックカップフェース」とし、裏側は機械加工ミーリングで寸分違わず精密にフェースを削った。その上で、同社の持ち味である「一旦ヒール側を基準に高反発に薄くしてから、樹脂の注射で全てのヘッドをギリギリ適合へと戻す」スピードインジェクションをトゥ側からの一箇所とした。前作『SIM』のフェース2箇所の注入口ネジがなくなり、これもスイートスポット拡大と軽量化に寄与している。
■カーボンが多くとも金属音。ヘッドMOIは前作比10%アップ
登壇した高橋信忠氏は「チタンを使っているのは、このフェースカップ部分のみ。その他はアルミニウムとカーボンです。そのため溶接する必要すらなく、接着だけでヘッドが作れる、革命的な構造です。また、これだけカーボン部分が多いと音の心配をされる方がいますが、アルミとチタンの金属同士の噛み合わせなので、金属らしい音も特長」と胸を張る。
質疑応答では「ヘッド外周にアルミを使ったことで、どれだけMOIの数字が上がったか?」と問いが。高橋氏は詳細数字の公表を避けたが「前作比で10%強アップ」と回答。この数字がいかに大きいかは、単純計算ですぐに分かる。例えば、前作の左右MOIが仮に5000g・cm2だったなら、10%増なら今作が5500g・cm2となり、違いは歴然である。
なお、タイガー、マキロイ、DJ、モリカワら契約プロの使用ヘッドは現在テスト中で「確定していない」とのこと。また、『SIM』にあったスライド式ウェイトがなくなった理由を問われ、高橋氏は下記のように答えていた。
「プロ・アマの調査で可変ウェイトを使う理由が慣性モーメントを大きくする目的が元々多かったこともありますし、今回は構造でハイMOIを達成できています。スライド式ウェイトは受け口に余計な重量を取られることもあり、今回のデザインになりました。また、弾道調整機能はスリーブでも可能ですし、形状は3タイプで同じように構えられる点から、モデルによる最適弾道を選んでいただければと考えています」
なお、発表会では同社の総合契約となった、石坂友宏がデモンストレーションとトークショーを行った。緊張を隠せない中、ヒールに当たるミスでも300ヤードを上回るなど、『SIM2』ドライバーの高初速・低スピン性能を実証し、下記のように話していた。
「カーボンをこれだけ使ったのに、金属音がしますね。風に強いですし、スピン量も抑えられています。緊張感が出る試合だと今みたいにヒールに外れたりするんですけど、嫌な打感もないし(302ヤード飛ばし)気持ちいいですね。去年のモデルと比べて、まず振りやすい。距離も飛んでるし、感触もいい。スイートスポットが広いのでミスヒットしても飛んでます。世界トップ選手が使うブランドだし、憧れだったのでチームテーラーメイドの一員になれるのは嬉しいし、頑張らないといけないですね」(石坂友宏)
■「フォージドアルミニウムリング」構造で、【高MOI・低スピン】の壁を突破!
ドライバーは『SIM2』『SIM2 MAX』『SIM2 MAX-D』の3機種とも、共通の新構造となった。その核となるのが、ヘッド後方外周を支える「フォージドアルミニウムリング」。約23gのアルミニウム製フレームでボディを支え、ソール、クラウンがフルカーボン。また、バックウェイトはモデルによって異なり、『SIM2』が16g、『SIM2 MAX』が24g、『SIM MAX-D』が22gと最適化が図られた。
このように、軽量化した4つのパーツで生まれた余剰重量をバックウェイトに追加し、これまで両立が難しかった「ハイMOIでありながら、低スピン」を各モデルで達成、“飛んで曲がらない”を追求した。同社が前作『SIM』の時にも指摘していた「従来の製法だとハイMOIでやさしさを追求すると、重心位置が上がり、スピン量が増えて飛ばなくなる」問題。逆もしかりで、飛びを求めると安定を失う。この全てのメーカーが抱えるドライバー開発の課題で、このトレードオフ関係を根本解決するには、これまでにない画期的な構造による【ヘッドの新たな作り方】が必要だったというわけだ。
アルミ部だけでなく、フェースとネック部を一体成形の「ミルドバックカップフェース」とし、裏側は機械加工ミーリングで寸分違わず精密にフェースを削った。その上で、同社の持ち味である「一旦ヒール側を基準に高反発に薄くしてから、樹脂の注射で全てのヘッドをギリギリ適合へと戻す」スピードインジェクションをトゥ側からの一箇所とした。前作『SIM』のフェース2箇所の注入口ネジがなくなり、これもスイートスポット拡大と軽量化に寄与している。
■カーボンが多くとも金属音。ヘッドMOIは前作比10%アップ
登壇した高橋信忠氏は「チタンを使っているのは、このフェースカップ部分のみ。その他はアルミニウムとカーボンです。そのため溶接する必要すらなく、接着だけでヘッドが作れる、革命的な構造です。また、これだけカーボン部分が多いと音の心配をされる方がいますが、アルミとチタンの金属同士の噛み合わせなので、金属らしい音も特長」と胸を張る。
質疑応答では「ヘッド外周にアルミを使ったことで、どれだけMOIの数字が上がったか?」と問いが。高橋氏は詳細数字の公表を避けたが「前作比で10%強アップ」と回答。この数字がいかに大きいかは、単純計算ですぐに分かる。例えば、前作の左右MOIが仮に5000g・cm2だったなら、10%増なら今作が5500g・cm2となり、違いは歴然である。
なお、タイガー、マキロイ、DJ、モリカワら契約プロの使用ヘッドは現在テスト中で「確定していない」とのこと。また、『SIM』にあったスライド式ウェイトがなくなった理由を問われ、高橋氏は下記のように答えていた。
「プロ・アマの調査で可変ウェイトを使う理由が慣性モーメントを大きくする目的が元々多かったこともありますし、今回は構造でハイMOIを達成できています。スライド式ウェイトは受け口に余計な重量を取られることもあり、今回のデザインになりました。また、弾道調整機能はスリーブでも可能ですし、形状は3タイプで同じように構えられる点から、モデルによる最適弾道を選んでいただければと考えています」
なお、発表会では同社の総合契約となった、石坂友宏がデモンストレーションとトークショーを行った。緊張を隠せない中、ヒールに当たるミスでも300ヤードを上回るなど、『SIM2』ドライバーの高初速・低スピン性能を実証し、下記のように話していた。
「カーボンをこれだけ使ったのに、金属音がしますね。風に強いですし、スピン量も抑えられています。緊張感が出る試合だと今みたいにヒールに外れたりするんですけど、嫌な打感もないし(302ヤード飛ばし)気持ちいいですね。去年のモデルと比べて、まず振りやすい。距離も飛んでるし、感触もいい。スイートスポットが広いのでミスヒットしても飛んでます。世界トップ選手が使うブランドだし、憧れだったのでチームテーラーメイドの一員になれるのは嬉しいし、頑張らないといけないですね」(石坂友宏)