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    永野竜太郎がまさかの場外弾! グラファイトデザイン『TOUR AD UB』はなぜ飛ぶのか?

    永野竜太郎がまさかの場外弾! グラファイトデザイン『TOUR AD UB』はなぜ飛ぶのか?

    配信日時:2021年10月5日 03時36分

    • ギア
    先々週の優勝争いに続き、先週も戦って疲労の激しい永野竜太郎が『UB』でこの飛距離!
    先々週の優勝争いに続き、先週も戦って疲労の激しい永野竜太郎が『UB』でこの飛距離!
    • グラファイトデザイン『TOUR AD UB』シリーズ(44,000円、10月8日発売)
    • スローテーパーの粘り系の名器・『DI』が一番上でその下が『UB』。永野のエース『IZ』や『HD』は手元剛性の高い弾き系のファストテーパー設計
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    14日、千葉市の練習場にてグラファイトデザインの新商品発表・試打会が行われ、永野竜太郎、原口鉄也が登壇。MCを務めた石井忍を含め、原口も同社の新作『TOUR AD UB』シリーズ(以下、UB)の試作から参加していたことを明かした。『UB』の特性はどんなものか、同社ツアー担当でトップアマでもある高橋雅也氏がまずこう話す。

    ▶▶▶“強く叩ける”グラファイトデザイン『TOUR AD UB』、10月8日デビュー
    ▶▶▶小祝さくら、2日目『Tour AD UB』にチェンジ。「右に吹けず、球が抑えられます」

    「今回の『UB』は中調子で簡単な説明としてシンプルな剛性分布で使用者の多い『DI』に近いと説明しています。事実、『DI』を好む松山英樹プロが五輪で『UB』を使用したように、『DI』より締まっていると感じるプレーヤーが多い。松山プロも『UB』を打つと少しスピン量が下がるデータが出ていて、今の選手は弾道計測器を使うのが一般化しており、これを基準に【もっとデータをこうしたい】と要望されることが多いんですね」(高橋氏)

    スピン量が減る理由は、先端〜先中部にかけての高剛性素材による強化だ。高強度・高弾性炭素繊維「トレカM40X」を先端から先中部に、「トレカT1100G」を先端部に使用して剛性を高めることで、昨今増える高MOIヘッドの無駄な動きを抑え、強く叩けるインパクトを実現したとか。

    「歴代作のカラーチャートでも分かる通り、2019年の『XC』と2020年の『HD』も『UB』同様に先端から先中の強化をしています。むしろ、『UB』よりもこれらの方が強化した部分は長いのですが、切り返しで感じる手元の味付けには違いがあります。弊社の【スローテーパー設計】という、端的に言えば手元細めですね。『HD』は弾きを出すため、【ファストテーパー設計】つまり手元太めですが、今回の『UB』は『DI』などとも同様、粘り感のある手元細めのスローテーパーになっています」(同)

    では、原口鉄也の『UB』評を聞いてみよう。

    「元々ナチュラルな動きが好きで『DI』を使っていたんですけど、飛ぶと言われるシャフトが気になって試したりしますよね。でも、そういうモノって、クセが強いというか、動きが尖っていて打てないものが多い。振るとミスヒットしてしまうというか……。でも、『UB』は【特徴がないのが特徴】ですよ。扱いやすい。飛距離が出るし、スピン量が安定するのにナチュラルな動きの不思議なバランスのシャフトです」(原口)

    次に、前日に「バンテリン東海クラシック」を4日間戦い終えたばかりの永野竜太郎が登場。自身は『TOUR AD IZ-7TX』を使用するが、『UB-7X』でハードヒットして、驚愕の飛距離を見せつけた。初速81.1m/s、キャリー326.1y、トータル360.3y、スピン量2299rpm。あまりに高いボールが練習場の越えないはずのネットを超える驚弾だった。

    「今は『IZ』ですが、単純比較で『UB』の方がインパクトで張りというか、強さを感じます。先端というかヘッドの動きが少なくなるので、叩いた時でも変にヘッドが動かず、左に行くミスが少なくなりそう。こういうシャフトは試合中でも信頼度が上がってきます。どうしても練習と試合は違って、本番で左に出ることもありますし、そういうのが無いと分かるとコースでも思い切って振れますし。ほら、最後みたいにめちゃくちゃ振っても付いてくるし、スピン量が2300rpmと理想の所で安定してますもん」(永野)

    最後にMCの石井忍が自身の感想で締めた。

    「永野プロは左に行かない感想でしたが、約46m/sのスピード帯のボクは『UB-5X』を46インチで使ってます。ボクの場合、逆に簡単というか、弾きがよくてつかまってくれる印象なんですね。打ち手によって色々だと思いますが、いずれにしても、叩いても曲がず自分の可能性を高めてくれるのが『UB』だと思います」(石井)

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