ラーム3試合で−61。笹生優花2試合で−21。【ボール変更】はリスクなのか?
ラーム3試合で−61。笹生優花2試合で−21。【ボール変更】はリスクなのか?
配信日時:2022年2月2日 01時37分
2022年の開幕から世界ランク1位のジョン・ラームが好調だ。初戦は優勝争いの末「−33」の2位。2戦目は「−14」の14位。そして先週も「−14」の3位。優勝こそないものの、3試合で「−61」と高次元のプレーを見せつける。ラームといえば、昨年1月に長年のテーラーメイド解約からキャロウェイへ【ボールを含むフル移籍】がビッグニュースとなった。そして一部の懐疑的な声を払拭して見事メジャー覇者となり、世界1位を不動にすべく、2022年の新『クロム ソフトX』を使用する。
■リスクのあるボール変更だが2022年モデルで奏功!
同じく、今年からキャロウェイ契約となった笹生優花。2022年の開幕戦で「−9」の6位、先週の2戦目「ゲインブリッジLPGA」で「−12」の3位。使い慣れたタイトリスト『プロV1』からキャロウェイの新『クロム ソフトX』へのボール変更はリスクにも思えたが、むしろ成績を向上させる姿が昨年のラームと重なる。
長年タイトリスト『プロV1x』を使ってきたケビン・ナは、笹生に重なるパターンだ。約20年のキャリアで初となるボールメーカーの変更で、新『クロム ソフトX』に替えて2試合で「−34」とこちらも高次元なプレー。ラーム、ナ、笹生が選んだこの2022年モデル、一体何が良くなったのか。キャロウェイはこう説明する。
「今回大きいのが【プレシジョン テクノロジー】です。プレシジョンとは『正確な』『精密な』の意味で、ボールの製作精度を飛躍的に高めるために55億円もの投資をして生産設備や工程を見直しました。中でも代表的なのが、ボール内の状態を視認できる3D X線技術。これにより、コアの配置や中間層、カバーの厚みなどを、これまで以上に設計どおりに製造できるようになりました。
【プレシジョン テクノロジー】の導入で製造誤差が少なくなり、ボールに課されたルール上限に近い設計値での製品化が可能になります。これは、初速・スピン・左右ブレ減、総距離をさらに追求できることを意味し、個体ごとのバラつきを減少させられます。つまり、新『クロム ソフト』シリーズは、従来以上に高品質ということです」(同社)
■選手たちは「横風に強く・操作しやすく・飛ぶ」
笹生は契約時に「ドライバー(ROGUE ST◆◆◆)からボール(新クロム ソフトX)まで、コースも含めたテストでは素晴らしい結果が出ていて、万全の準備が整ったと思ってます。素晴らしい年になると確信しています」と話したが、まさに開幕から言葉通りのパフォーマンスを見せた形。
また、ラームは新『クロム ソフトX』について「このボールはボクをより強くし、今まで打てなかったようなショットも打てるようになって自信をもたらしてくれる」と話す。横風が吹く打ち下ろしでも低く抑えたショットがコントロールしやすく、ロングゲームでも高低・左右を自在に操れると強調する。
ザンダー・シャウフェレは「このボールはソリッドなドローを打てば左からの強風でも安定するし、狙ったショットが打てて風に負けない」とし、フィル・ミケルソンも「横風に強いのはクロム ソフトならでは。全米プロでブルックス(ケプカ)が強烈なドライバーを打った中、ボクは12ヤード先まで運べたのもボールのお陰だよ」と、飛距離性能も強調していた。
キャロウェイは「独自のヘックス・エアロネットワークパターンには、新たに【Tour Aeroテクノロジー】を採用しました。これはパターンを構成する六角形の深さなどを改良して、空力をさらに向上させるもので、より力強い弾道やキャリーの増加を可能にします」と説明しており、表面構造の変化が横風への強さにも影響している模様。
はたして、選手たちが口々に語る新『クロム ソフトX』の進化を我々アマチュアも感じ取ることができるのか。2022年の新『クロム ソフト』シリーズ(クロム ソフト、クロム ソフトX、クロム ソフトX LS)は、2月下旬から発売となる。
■リスクのあるボール変更だが2022年モデルで奏功!
同じく、今年からキャロウェイ契約となった笹生優花。2022年の開幕戦で「−9」の6位、先週の2戦目「ゲインブリッジLPGA」で「−12」の3位。使い慣れたタイトリスト『プロV1』からキャロウェイの新『クロム ソフトX』へのボール変更はリスクにも思えたが、むしろ成績を向上させる姿が昨年のラームと重なる。
長年タイトリスト『プロV1x』を使ってきたケビン・ナは、笹生に重なるパターンだ。約20年のキャリアで初となるボールメーカーの変更で、新『クロム ソフトX』に替えて2試合で「−34」とこちらも高次元なプレー。ラーム、ナ、笹生が選んだこの2022年モデル、一体何が良くなったのか。キャロウェイはこう説明する。
「今回大きいのが【プレシジョン テクノロジー】です。プレシジョンとは『正確な』『精密な』の意味で、ボールの製作精度を飛躍的に高めるために55億円もの投資をして生産設備や工程を見直しました。中でも代表的なのが、ボール内の状態を視認できる3D X線技術。これにより、コアの配置や中間層、カバーの厚みなどを、これまで以上に設計どおりに製造できるようになりました。
【プレシジョン テクノロジー】の導入で製造誤差が少なくなり、ボールに課されたルール上限に近い設計値での製品化が可能になります。これは、初速・スピン・左右ブレ減、総距離をさらに追求できることを意味し、個体ごとのバラつきを減少させられます。つまり、新『クロム ソフト』シリーズは、従来以上に高品質ということです」(同社)
■選手たちは「横風に強く・操作しやすく・飛ぶ」
笹生は契約時に「ドライバー(ROGUE ST◆◆◆)からボール(新クロム ソフトX)まで、コースも含めたテストでは素晴らしい結果が出ていて、万全の準備が整ったと思ってます。素晴らしい年になると確信しています」と話したが、まさに開幕から言葉通りのパフォーマンスを見せた形。
また、ラームは新『クロム ソフトX』について「このボールはボクをより強くし、今まで打てなかったようなショットも打てるようになって自信をもたらしてくれる」と話す。横風が吹く打ち下ろしでも低く抑えたショットがコントロールしやすく、ロングゲームでも高低・左右を自在に操れると強調する。
ザンダー・シャウフェレは「このボールはソリッドなドローを打てば左からの強風でも安定するし、狙ったショットが打てて風に負けない」とし、フィル・ミケルソンも「横風に強いのはクロム ソフトならでは。全米プロでブルックス(ケプカ)が強烈なドライバーを打った中、ボクは12ヤード先まで運べたのもボールのお陰だよ」と、飛距離性能も強調していた。
キャロウェイは「独自のヘックス・エアロネットワークパターンには、新たに【Tour Aeroテクノロジー】を採用しました。これはパターンを構成する六角形の深さなどを改良して、空力をさらに向上させるもので、より力強い弾道やキャリーの増加を可能にします」と説明しており、表面構造の変化が横風への強さにも影響している模様。
はたして、選手たちが口々に語る新『クロム ソフトX』の進化を我々アマチュアも感じ取ることができるのか。2022年の新『クロム ソフト』シリーズ(クロム ソフト、クロム ソフトX、クロム ソフトX LS)は、2月下旬から発売となる。