ついに日本で正式発表された、PINGの2023年モデル『G430』シリーズ。ところが、生産体制が需要に追いつかないため北米その他のエリアでは未発表で、PGAツアー選手たちの使用モデルは『プロトタイプ』扱いとなっている。

そして、その新ドライバーは3モデル（MAX、LST、SFT）とも「激飛」が触れ込みとなっており、フェースの周辺部を9％、中心部を6％を薄くしたことによるボールスピードアップを謳っている。▶▶▶激飛・快音になったPING『G430』シリーズ、11月11日デビュー【1Wを打ってみた】

先週のPGAツアー「シュライナーズチルドレンズオープン」からツアー投入され、PINGのドライバーを使用してきた「選手40人のうち、いきなり27人が『G430』シリーズに替えた」と同社は言うが、その「激飛」具合をチェックするため、昨季のボールスピードが残る比較可能な選手のデータを比較してみた。

【昨季の平均ボールスピード／今大会のボールスピード】
T・ペンドリス　181.72（最速187.58）／181.55（最速185.2）
S・シンク　　　173.02（最速174.93）／176.86（最速180.95）
H・イングリッシュ　174.1（最速176.2）／173.71（最速176.29）

わずか数日のテスト期間で投入したての新ドライバーのため、完全にアジャストしている昨季の平均データと比べるのは酷だが、なんと49歳のスチュワート・シンクが平均3マイル（約1.34m/s）以上、最速でも6マイル（約2.7m/s）引き上げることに成功していた。

その他、27人も移行の『G430』シリーズだが、大会の平均飛距離を見ると、ペンドリスが330.5y（9位）、ミト・ペレイラが327.0y（14位）、契約外のジェイソン・デイが321.4y（23位）、シンクが320.0y（24位）、イングリッシュが303.3y（59位）と、各選手が長距離を放っていた。

今週日本で開催の「ZOZOチャンピオンシップ」でも、『G430』投入選手の活躍はあるのか、その飛びにもパフォーマンスにも注目必至である。