フジクラ『ベンタスTRレッド』『ベンタスTRブラック』、3月16日デビュー【打ってみた】
フジクラ『ベンタスTRレッド』『ベンタスTRブラック』、3月16日デビュー【打ってみた】
配信日時:2023年1月13日 03時31分
12日、藤倉コンポジットが都内練習場にて新商品発表&試打会を開催した。発表されたのは『ベンタスTRブルー』に続く『TR』シリーズのフルラインナップ完成。『ベンタスTRレッド』と『同ブラック』を3月16日に一本税込み55,000円で発売する。
■No.1のツアー実績は『ベンタス』が牽引
何度も既報の通り、同社はPGAツアーやJGTOツアー、JLPGAツアーで常時1Wシャフト使用率トップで、昨年は『ベンタス』シリーズがPGAツアーで17勝、JGTOツアーで6勝、JLPGAツアーで8勝の実績を持つ。この背景から生まれたのが新しい『ベンタスTR』シリーズだ。
「フジクラ独自の3次元モーションキャプチャーシステム【enso】の分析結果と多くのツアー選手の要望から誕生したのが次世代の『VENTUS TR』シリーズです。高いコントロール性能を保ちつつ弾道を上げたい人に『TRレッド』、低弾道で高い剛性による安定性を徹底追及したのが『TRブラック』となります」(同社広報)
また、『TR』シリーズは最外層に独自の開繊クロス材を採用、中間部の捩れと曲げの剛性を高めてVeloCoreテクノロジーの球の散らばり防止効果を強化している。が、その影響もあって「ベンタスよりベンタスTRはワンフレックス弱、全体の硬さが上がっています」と同社は説明する。いつも固定のフレックスを選ぶ人は、注意が必要かもしれない。
■急激に注目度を増す『赤ベンTR』の性能は?
日本ではこれまで展開のなかった『ベンタスレッド』がだが、昨年は畑岡奈紗やジェマ・ドライバーグ、青木瀬令奈ら女子プロの活躍で注目度を増していた。ツアー終盤では、プロ入りして初のシャフト変更となった、上田桃子が『ベンタスTRレッド』(5S)へ移行し、JGTOの最終戦「JTカップ」でも谷原秀人が『ベンタスTRレッド』で勝利した。
注目の『赤ベンTR』がどんなフィールか、記者(HS50m/s・ローフェーダー)も早速5R、5S、6S、6Xを試打してみた。ヘッドは『ステルス2』だが、まずヘッドと色味のマッチングが最高に良く、打ってみてもヘッドとシャフトのやさしさのかけ合わせをダブルで体感することができた。一言で言えば「クセがなく、走り過ぎない」。
手元剛性は『TRブラック』とほぼ同じだが、全長にある程度のしなりを感じるため、切り返しで全く力みが入らない。ダウンスイングにかけ、クセなくゆったり徐々に加速するフィールでヘッドの居場所も分かりやすく、復元の仕方もマイルドで全くクセなし。先端剛性が高い上、中先の広範囲がしなるせいか、どのフレックスも走り過ぎずに扱いやすかった。
■より手元側がハードになった『TRブラック』
次に試したのが、『TRブラック』の5S、6S、6X。直近でウィル・ザラトリスがこれに変更したそうだが、結論から先に言えば「記者には歯が立たなかった」。『ベンタスブラック』がPGAツアーとJGTOツアーでモデル別の使用率1位になってきたが、この『ベンタスブラック』でもハードに感じていたが、『TRブラック』はさらに手元剛性が上がっていた。
記者は切り返しに間の欲しいタイプで、『ベンタスブラック』には手元側にややマイルドさを感じたものだが、『TRブラック』はそれより遥かに全体が引き締まった印象で、しなりや間を感じて打つことが難しかった。元々がローフェーダーでインパクトロフトを立てるタイプなため、『TRブラック』の特に6Xでは球を上げることが難しかった。
ただ、人気の『ベンタス』(青・黒)にハマらなかった層を『ベンタスTR』(青・赤・黒)で確実に取ることができそう。最外層に独自の開繊クロス材を採用した影響で表面がシャキッとした部分は、三菱ユーザーからの移行もスムーズにも感じる。選択肢の拡充でさらにツアー使用率を上げる年となるだろうか。
■No.1のツアー実績は『ベンタス』が牽引
何度も既報の通り、同社はPGAツアーやJGTOツアー、JLPGAツアーで常時1Wシャフト使用率トップで、昨年は『ベンタス』シリーズがPGAツアーで17勝、JGTOツアーで6勝、JLPGAツアーで8勝の実績を持つ。この背景から生まれたのが新しい『ベンタスTR』シリーズだ。
「フジクラ独自の3次元モーションキャプチャーシステム【enso】の分析結果と多くのツアー選手の要望から誕生したのが次世代の『VENTUS TR』シリーズです。高いコントロール性能を保ちつつ弾道を上げたい人に『TRレッド』、低弾道で高い剛性による安定性を徹底追及したのが『TRブラック』となります」(同社広報)
また、『TR』シリーズは最外層に独自の開繊クロス材を採用、中間部の捩れと曲げの剛性を高めてVeloCoreテクノロジーの球の散らばり防止効果を強化している。が、その影響もあって「ベンタスよりベンタスTRはワンフレックス弱、全体の硬さが上がっています」と同社は説明する。いつも固定のフレックスを選ぶ人は、注意が必要かもしれない。
■急激に注目度を増す『赤ベンTR』の性能は?
日本ではこれまで展開のなかった『ベンタスレッド』がだが、昨年は畑岡奈紗やジェマ・ドライバーグ、青木瀬令奈ら女子プロの活躍で注目度を増していた。ツアー終盤では、プロ入りして初のシャフト変更となった、上田桃子が『ベンタスTRレッド』(5S)へ移行し、JGTOの最終戦「JTカップ」でも谷原秀人が『ベンタスTRレッド』で勝利した。
注目の『赤ベンTR』がどんなフィールか、記者(HS50m/s・ローフェーダー)も早速5R、5S、6S、6Xを試打してみた。ヘッドは『ステルス2』だが、まずヘッドと色味のマッチングが最高に良く、打ってみてもヘッドとシャフトのやさしさのかけ合わせをダブルで体感することができた。一言で言えば「クセがなく、走り過ぎない」。
手元剛性は『TRブラック』とほぼ同じだが、全長にある程度のしなりを感じるため、切り返しで全く力みが入らない。ダウンスイングにかけ、クセなくゆったり徐々に加速するフィールでヘッドの居場所も分かりやすく、復元の仕方もマイルドで全くクセなし。先端剛性が高い上、中先の広範囲がしなるせいか、どのフレックスも走り過ぎずに扱いやすかった。
■より手元側がハードになった『TRブラック』
次に試したのが、『TRブラック』の5S、6S、6X。直近でウィル・ザラトリスがこれに変更したそうだが、結論から先に言えば「記者には歯が立たなかった」。『ベンタスブラック』がPGAツアーとJGTOツアーでモデル別の使用率1位になってきたが、この『ベンタスブラック』でもハードに感じていたが、『TRブラック』はさらに手元剛性が上がっていた。
記者は切り返しに間の欲しいタイプで、『ベンタスブラック』には手元側にややマイルドさを感じたものだが、『TRブラック』はそれより遥かに全体が引き締まった印象で、しなりや間を感じて打つことが難しかった。元々がローフェーダーでインパクトロフトを立てるタイプなため、『TRブラック』の特に6Xでは球を上げることが難しかった。
ただ、人気の『ベンタス』(青・黒)にハマらなかった層を『ベンタスTR』(青・赤・黒)で確実に取ることができそう。最外層に独自の開繊クロス材を採用した影響で表面がシャキッとした部分は、三菱ユーザーからの移行もスムーズにも感じる。選択肢の拡充でさらにツアー使用率を上げる年となるだろうか。