マジか? プロテスト97期生No.1no荒木優奈は1g未満の鉛の使い手! 超小さい鉛でも「全然違うんです」
今年11月のプロテストに合格した97期生。12月には「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」が行われ、19歳の荒木優奈が優勝。97期生ナンバー1が使う14本のクラブを取材すると1g未満を操る“鉛女子”ということが分かった。
配信日時:2024年12月29日 03時00分
今年11月のプロテストに合格した97期生。12月には「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」が行われ、19歳の荒木優奈が優勝。97期生ナンバー1が使う14本のクラブを取材すると1g未満を操る“鉛女子”ということが分かった。
ナショナルチームのエース格として活躍した荒木は、23年のプロテストは涙の不合格。そしてレギュラーツアーで2度トップ10入りを果たすなど、さらに力をつけて2度目の受験で合格を掴んだ。
レギュラーツアー「伊藤園レディス」でおなじみのグレートアイランド倶楽部で行われた「新人戦」は、3日間トータル12アンダーで2位に2打差をつけてプロ“初優勝”を遂げた。
キャディバッグを覗くとドライバーはキャロウェイの『パラダイム Ai SMOKE ♦♦♦MAX』で、FWとUTはピンの『G430』シリーズで固める。アイアンはヨネックスの『EZONE CB511フォージド』で、52度と58度のウェッジはブリヂストンの『BRM2』。そしてパターはテーラーメイドの『スパイダーX』と5社のギアが並ぶ。
クラブ選びについて聞くと「基本はお父さんに勧められたものを試してみて良かったら使う感じです……」と話すが、「何でも打てちゃうので(クラブの)顔は多少気にしますし、構えやすいことも大事ですけど、実際に出る球が大事かなと思っています」。勧められたモノでも、理想の球筋が打てないと使わないこだわりを持っている。
理想の球筋は「ハイドロー。少し低いと使わないです」と高さにはこだわりがある。愛用するドライバーは「飛距離が出ます。高さもスピン量も良くて、キャリーも出ますし、ランもしっかり出てくれます」と荒木のゴルフを支える。
そのドライバーをよく見ると、ソールの「Ai SMOKE」の「S」の上と、ヒール側にパッと見では分からない小さな鉛を貼っている。「あれは曲がり幅と高さを修正するためです。ちょっとつかまらなくて、弾道が低かったのを調整したと思います。あれだけで全然違います」と繊細さを感じる。
3番ウッドも味付けをしている。弾道調整機能のシャフトを締める“ネジ”部分のへこみに、こちらも1gなさそうな鉛が貼られている。「3番ウッドはダウンスイング時にヘッドを軽く感じていました。ソールのどこかに貼っちゃうと(重心位置が変わって)曲がっちゃうから、(ヘッドの)重さだけ重くなるところに貼ってとお父さんにお願いしました」と1gに満たない小さな鉛が大きな役割を果たしている。
アイアンはヘッド重量調整のために多めに貼っている。いずれも理想の球を打つための施しである。
「ショットが曲がり始めたら、クラブは調整します。出る球を見て、スイングが悪くなければクラブを微調整します」。球筋の変化が起こるとスイングをいじりたくなりそうだが、そこはクラブを見直すことで解決する。スイングをいじることなく調整するため、調子の波が少なそうである。
年末のファイナルQTは37位に入り、25年は前半戦の多くの試合に出場できる。繊細さと1gに満たない鉛を操る荒木の活躍に注目だ。
【荒木優奈クラブセッティング(新人戦)】
1W:パラダイム Ai SMOKE♦♦♦MAX(9度/ベンタスブラック 5S)
3・5W:G430MAX(15・18度/ベンタスブラック 6S)
4・5U:G430(22・26度/テンセイPRO 1K HY80S)
5I~PW: EZONE CB511フォージド(レクシス カイザ アイHP 9S)
52・58度:BRM2(N.S.PRO 1150ツアー S)
PT:スパイダーXツアー
BALL:ブリヂストン ツアーB X
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