ブレード型なのにストレート軌道で振るパターがあるのか?アーク軌道で振るんじゃないの?
なかなかパターが入らないという人は、自分のストロークとパターの動きが合わず、スクエアにインパクトできていない可能性がある。そこで重要になるのは、ヘッドを垂らしたときのフェースの傾きとストロークの軌道とのマッチングだ。
配信日時:2024年8月13日 11時00分
なかなかパターが入らないという人は、自分のストロークとパターの動きが合わず、スクエアにインパクトできていない可能性がある。そこで重要になるのは、ヘッドを垂らしたときのフェースの傾きとストロークの軌道とのマッチングだ。
パターのストロークには、インサイド・インの軌道でフェースを開閉する『アーク型』と、緩やかに開閉する『セミアーク型』。フェースの向きを変えずに真っすぐ打つ『ストレート型』があり、「それぞれ合うパターがある」と、パターに詳しい追分浩一プロは言う。
「アーク型に合うのは、フェースの傾きが大きいパター。トゥ側の重さによって遠心力が働き、自然とフェースが開閉してアーク型のストロークに同調します。逆に、ストレート型に合うのは、フェースの傾きが小さいパター。トゥ側に重さがなく、フェースを開閉ぜず真っすぐ打ったときにスムーズに動きます。また、フェースの傾きが大き過ぎず、小さ過ぎない中間のパターは、ある程度フェースを開閉しても、真っすぐ打っても対応できるのが特長。最新モデルを見ると、見た目は同じブレード型でも、傾きが全く異なるモデルがあるので、見た目だけで判断せずに、フェースの傾きをチェックする必要があります」(追分)
例えば、『TPトラス MID NIGHT BLUE B1TH』などはブレード型だが、フェースの傾きが小さく、ストレート軌道が合う。また、『コブラ 3D PRINTED AGERA RS-30』はマレット型だが、アーク軌道が合うので、見た目の形状だけでは判断できないのだ。
自分のストロークががアーク型かストレート型かをチェックできるいい方法がある。目をつむって打ったときに、30センチ後ろのボールにヘッドが当たるか、当たらないかでチェックしてみよう。
アーク軌道は両肩がヨコ回転するので、テークバックでヘッドが低い位置を動いてボールに当たる。ストレート軌道は両肩がタテ回転するので、テークバックでヘッドが上昇しボールに当たらない。
「またパターの重心深度によって合うストロークテンポが変わってきます。重心深度が深ければテンポはゆったりめが合います。重心深度が浅ければテンポは速めが合いますので、ヘッド形状をチェックしてください」(追分)
■試打/解説:追分浩一
おいわけ・こういち 自ら人型パターロボットを製作するなど、パッティング理論に精通するティーチングプロ。スイングとのマッチングをもとにしたクラブフィッティングにも力を入れている。
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●パターほどいろいろなヘッド形状が発売されてるギアはなく、何が合うのか悩んでしまう。パットに悩む人には関連記事【ウソでしょ!? パターのテンポは重心で決まるの? 最新58機種試打で解明した『浅重心』vs『深重心』の真実】がオススメ。これでピッタリモデルが分かる!
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