ミズノから、新作アイアンのアナウンス。「ツアープロのフィードバックを深く追求し、世界特許の製法による打感とソール設計『トリプルカットソール』を搭載した『Mizuno Pro S-3』アイアンを3月7日に全国取扱店で発売します」と、同社。既に杉浦悠太が今年初戦のソニーオープンで投入しており、5I~PWの6本で税込151,800円~となる。
■『S-3』は、上達に本気のアスリート向き
「ミズノのハーフキャビティアイアンは、『MP-62』で2011年に史上初のPGAツアーと欧州ツアーの同時賞金王に輝いたルーク・ドナルド、『JPX 923 TOUR』で2024年に年間4勝を収めた平田憲聖プロ、同じく『JPX 923 TOUR』を使用して『日本プロゴルフ選手権大会 2024』で初出場初優勝を達成した杉浦悠太プロなど、多くのツアープロに使用されてきました。
今回発売する『Mizuno Pro S-3』もツアープロからのフィードバックを基に、ハーフキャビティ構造ながらマッスルバック構造に近づけた心地良い“打感”と、プロがアイアンに求める“抜けの良さ”を追求。独自の製法と長年培ったクラフトマンシップで製作された新たなアイアンを、“Signature”=“象徴”を意味する“S”を冠したシリーズとして新たに展開します」(同社広報)
同社アイアンの“打感がいい”ことは既に有名だが、今作もS25CM素材の鍛流線を整えたモノを“導く打感”と呼んでいる。ソリッドでどこに当たったか?ショットの質がどうだったか?が瞬時に分かるため「上達へ導く」というわけ。昨今は振動吸収でボヤけがちな“衝撃減”を各社が競う中、上達に本気なアスリートモデル『S-3』では、あるべき打感の本質が追求されている。
■入射角で選ぶ、新作ウェッジ『T-1/T-3』
また、同日発売で新たなウェッジ(税込25,300円~)も。「Mizuno Pro S-3アイアンと同じ製法、仕上げを採用し、ミズノが世界に誇る“打感”を踏襲したウェッジ2機種『Mizuno Pro T-1』『Mizuno Pro T-3』も合わせて発売します」とし『T-1』にはブラックIP仕上げも用意した。ユニークなのが、この2機種は異なるソール形状をしており「スイングタイプ別に選んで欲しい」という。
「T-3は『トリプルカットソール』を採用し、レベルブローで打つゴルファーにとっての“滑り”を追求しています。一方、T-1はリーディングエッジに必要以上のグラインドは施さず、ダウンブローで打つゴルファーにとっての“滑り”を追求しています」(同)
記者も事前に試したが、契約外選手にも評価の高かった『S18』の形を踏襲している『T-1』は、ボーケイに慣れた記者には投影が小さすぎた。ところが、ほぼボーケイと同サイズで安心感のある『T-3』は薄芝でも刺さらず、跳ねずで個人的には大ヒット。ボールをあまり右足寄りに置かずハンドファーストに構えない状況では、同社の言う通り、ソール形状による“滑り”の違いを何となく体感でき、ファーストバウンドのスピン量に違いが現れた。
両モデルでサイズとソール形状のベースが異なる中、それぞれグラインドタイプ(S/P/M/V/C/X)を用意している『Mizuno Pro T-1/T-3』ウェッジ。球乗りのいい、軟鉄S25CM鍛造の“導く”打感も魅力となっている。(編集部M・K)