今季5勝の竹田麗央が求めるヘッドの生命線は、『フェースへの乗り感』だった!
「ゴルフ5レディス」で今季5勝目を挙げて圧倒的な強さを見せた竹田麗央。彼女のショットが正確な秘密に、『フェースへの乗り感』を大切にしている点が挙げられる。その詳細をレポートする。
配信日時:2024年9月3日 02時00分
「ゴルフ5レディス」で今季5勝目を挙げて圧倒的な強さを見せた竹田麗央。彼女のショットが正確な秘密に、『フェースへの乗り感』を大切にしている点が挙げられる。その詳細をレポートする。
ドライバーは男子プロも使わないような超浅重心ヘッド『スリクソン ZX7 MkII LSプロト』を使用。浅重心ヘッドはスピン量が増えないようにする意図もあるが、竹田はもっと大切にしている要素がある。
「打音も含めて打感はやわらかく感じた方が、フェースに球が乗っている感覚があります。彼女はその感覚を大切にしてヘッドを選びます。その方が、弾道コントロールのイメ―ジがしやすいのでしょう。ライン出しもしやすいと思います。だから、打音はボールがブシュっとつぶれるような低めを好みますね」(ダンロップスポーツのツアー担当)
フェードヒッターの竹田は、体の回転でスイングして左に打ち出す。フェースに球が乗る感覚があると左へのライン出しがしやすいのだという。「(全英では)横風が多くて、(フェードボールが)持っていかれた。ドロー目で打ってみたら(感触が)良かったので、ドローも打てるように練習したいです」と語る竹田。弾道を打ち分けるためにも『フェースの乗り感』は不可欠とも言える。
アイアンは6I~PWに軟鉄鍛造の小型モデル『スリクソン ZX7 MKⅡ』を使用している。
「アイアンでも『フェースへの乗り感』を大事にしています。もちろん、チタンフェースなど球を弾くモデルはあまり好きじゃないのでしょう。フェースに乗っている方が好きですし、ミスヒットはミスとはっきり分かりたいタイプ。ミスした理由が分かれば、対処できるので、軟鉄鍛造アイアンを好むのでしょう」(ツアー担当)
もちろんボールにもソフトな打感を求めるのが、彼女のこだわりだ。竹田は『スリクソン Z-STAR』ボールを長く愛用する。
「『スリクソン Z-STAR』は、打感のやわらかさがあります。より低スピンで飛ぶ『スリクソン Z-STAR XV』の方が、しっかり目の打感だと思います。『スリクソンZ-STAR』を使うのは、フェースに乗っているのを感じて、弾道を打ち分けたいから。フェードの曲がり度合いも打ち分けたい意図があると思います」(ツアー担当)
今季すでに5勝を挙げて圧倒的な強さを見せる竹田。彼女が信頼するギアを駆使して弾道を操り、年間女王に輝けるのか注目していきたい。
◇ ◇ ◇
松山英樹は精密なアプローチショットで寄せワンを取る。関連記事【松山英樹は、超難しいバンス0度の60度ウェッジをフェースをマン開きで打ってるの?】を読めば、その正確な技術の秘密がわかる。