やさしいのに弾道も操りやすい!? 『APEX Ai300』 で使いこなす快感を味わおう!
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年8月22日 10時15分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
キャロウェイは、2024年9月6日に『APEX Ai300』を発売。『APEX Ai200』も同時発売されます。今回発売される『APEX』は、10代目の記念モデルです。
『APEX Ai200』は小さいヘッドで、バックフェースがマッスルバックのような形状になっていますが、『APEX Ai300』はやや大きめのヘッドで、バックフェースはキャビティ風な形状になっています。ソールは『APEX Ai300』のほうが厚みがあり、ロフトは1度だけ立っています。
見た目だけでも、新しい『APEX』のやさしいほうが『APEX Ai300』という感じに仕上がっています。
日本ツアーの使用情報だけではなく、欧米のツアーの使用情報も入ってきて、ツアーユースにも耐えうるアイアンだとわかります。
『APEX Ai300』のコピーは、“唯一無二のパフォーマンスを求めて”です。キャロウェイの「複合構造(中空)」のアイアンと「Ai フェース」のテクノロジーを合体させて、究極のアイアンを作ったというわけです。
ネックとバックフェースは「軟鉄鍛造」で作り、中空部分に「ウレタン・マイクロスフィア」を設置して、打感を極めたようです。フェースは新素材の「高強度455SS 鍛造フェース」で飛距離を極めようというわかりやすいハウツーになっています。
『APEX Ai300』のフェースは「Ai SMART FACE」です。ボールの初速アップ、スピンと打ち出しの適正化を期待させます。AI設計のフェースの威力は、すでに、十分すぎる実績があります。キャロウェイは、複合構造の中空アイアンのデータもたっぷり持っています。それを有効に使って開発したのだと期待が高まります。7番アイアンのロフトは29度。『APEX Ai300』は、飛び系のアイアンの最先端を感じさせます。
『APEX Ai300』は、多くの人が興味を持つように出来上がっているアイアンです。試打した日は、曇りのち晴れで、気温は23℃~34℃。微風でした。ボールは、クラブの影響だけがわかるように、使い慣れた『TOUR B X』を使用しました。
【打感・打ち応え】
『APEX Ai300』の打音ですが、音量はちょうど良い大きさ。音質は、高温で乾いた音に鞭系で残響がある気持ちが良い音。打ち応えは、独特で、包み込むようなやわらかさがあります。手応えはしっかりしています。
【弾道・球筋・スピン】
『APEX Ai300』の弾道は、高めの高弾道です。少しとらえる挙動があり、ドローが得意です。球筋は、少し伸びがあり、曲がりにはまあまあ敏感です。スピンはしっかりとかかるほうです。
【距離性能】
『APEX Ai300』の飛距離は、クラシックなアイアンより1.5番手ぐらい飛びます。キャリーの距離です。
ミスヒットにも強く、やさしく飛ばせます。。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『APEX Ai300』は、本格的な雰囲気を持っていますが、少しずんぐり感と厚みと長さもあって、やさしさと本格的な一石二鳥を狙ったアイアンとして仕上がっています。
ツアーアイアンや、プロ系のアイアンを使っていたゴルファーが、やさしすぎるアイアンではなく、使いこなす快感もありつつ、適度なやさしさもあるアイアンを使い続けたいなら『APEX Ai300』だと思いました。
『APEX Ai300』で試打ラウンドをして最初に感じたのは、気持ち良くボールが上がることです。中空アイアンの中には、ミスヒットに強い代わりに、パワーがないと高さが出にくいものもあります。それが、むずかしさになって、アンバランスなアイアンになってしまうケースも多いのですが、『APEX Ai300』は、わかりやすく、やさしくボールが上がります。
ボールが上がるやさしさがあるアイアンは、飛距離を犠牲にしているケースがありますが、『APEX Ai300』は飛距離性能も素晴らしかったです。ほぼキャリーでクラシックなアイアンより1.5番手アップでした。
『APEX Ai300』は、やさしく打てて、飛距離も出るアイアンということは間違いないのですが、曲がりに敏感で、ドローが出やすいという特徴もあります。つまり、やさしいのですが、使いこなすためには曲がりと、方向性をコントロールする腕前を求めてくるアイアンでもあるのです。
結果として、個人的には、『APEX Ai300』は、大好きなアイアンでした。プレーをしていて楽しめました。敏感な部分を、弾道を操るために使える快感は、選ばれたアイアンでした得られません。やさしいアイアンを使い熟して、楽しみたいゴルファーに『APEX Ai300』をオススメします。
調子が良ければ良いスコアでプレーできるけれど、調子が悪いときにはちょっと頼りないと感じてしまうかもしれませんが、そういう部分も愛おしいと思わせる予感をさせるのが『APEX Ai300』だったのです。
【試打ギアスペック】
『APEX Ai300』
ヘッド素材 軟鉄鍛造S25C + ウレタン・マイクロスフィア + 455SS鍛造(フェース)
ロフト #5/22度、#6/25度、#7/29度、#8/32度、#9/37度、PW/42度
シャフト NS950GH NEO
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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