シン貧打爆裂レポート『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!
配信日時:2023年4月27日 08時00分
ロマン派ゴルフ作家語る
『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』は、かなり個性的なパターです。
『DOUBLE WIDE』のヘッド形状は、新しいスタンダードとして、色々なメーカーやブランドから出ていますが、そのどれとも違うと感じました。
『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』の最大の特徴は、素直にストレートにボールが転がることです。
宣伝文句で、転がりが良いという言葉は使い古されましたが、もっと単純に、ストレートに転がる領域が少し長いのです。
曲がるラインを打つときに、明らかに、曲がり出すところが、想定より先なのです。ボールが延びる影響は、普通は、ロングパットのような長い距離になればなるほどわかるものですが、短いパットでも、ハッキリとわかるのです。
「ラケットホーゼル」の性能は、左右のブレに強いだけではなく、長い距離のパットのミスヒット時の距離のロスの軽減も感じさせました。素晴らしいです。
ストレートなラインに強い、ストレートラインを逃さない素直なパターが欲しいゴルファーに、『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』はオススメです。
問題があるとすると、フェース面でパターを操作するタイプのゴルファーには、フェース周辺のラインが歪んでいると、ショートパットが構えにくく、致命的な欠点になります。
「ラケットホーゼル」は、アドレスビューで、フェースサイドの側面が斜めになっているのが見えるのです。個体差である可能性はありますが、これには、正直に書くと参りました。フェースサイドだけでも、フェースと平行にしてもらえないと厳しいです。
ただ、サイトライン派で、フェースラインは関係ないというゴルファーのほうが圧倒的多数だと言われていますので、その場合は、気にならない部分なので『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』のマイナスにはならないかもしれません。
試打ラウンドで、『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』は、ショートパットの違和感とかを全て含めても、とても良い感じだったのです。狙い通りに、敏感にタッチを出せるパターは、それだけで十分に高機能で、頼りになります。
初見で、ビビッと来たら、『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』は購入しても良いパターです。
理由は、コスパが良いからです。三角ネックのパターは、たくさん種類がありますが、どれもかなり高価です。しかし、『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』は、それらより少し安いのです。安いのに、最先端のテクノロジーを詰め込み、機能させるという意味で、1円の妥協も感じません。
パターは値段まで機能だという考え方もあります。最後の最後で、高額なパターが入るという神話です。僕は、それを否定はしませんが、『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』は、ゴルファーの一撃必殺の刀のように、神話を一刀両断する未来を想像させる1本なのです。
試打クラブスペック
『TRI-BEAM DOUBLE WIDE パター』
ヘッド素材 ステンレススチール+アルミニウムソールプレート
ロフト 3度
ライ角 70度
長さ 34インチ ※33インチもあり
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』