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僕らでも『ミニドライバー』は使える! どう選べばいい? 短尺・小型の人気モデルの顔と性能を比較

僕らでも『ミニドライバー』は使える! どう選べばいい? 短尺・小型の人気モデルの顔と性能を比較

ドライバーのヘッドサイズが460cm3に大型化されて久しいが、近年注目されているのが300cm3台前半の小型な『ミニドライバー』だ。長さも43インチ台と短尺に設計されるなど、通常のドライバーとは一線を画す『ミニドライバー』のメリットは何か、徹底検証した。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年8月7日 10時00分

フェース高が低く、ロフトの寝たミニドライバーは、通常のドライバーのように高いティアップでボールを左足寄りに置く必要がない。スタンス中央か、やや左にセットし、最下点でボールを捉えて最適な弾道が出るスペックなのだ。つまり、ヘッドをアドレスの位置に戻すシンプルなスイングがしやすい
フェース高が高く、ロフトが立った通常のドライバーでは、高めのティアップでボールを左足寄りに置き、アッパーブローに捉えることで、最適な弾道で圧倒的な飛距離を出せる。しかし、他のクラブが最下点の近くでボールを捉える中で、ドライバーだけが異質な振り方になるため、方向性や弾道再現性が低くなりがち
通常のドライバーよりもロフトが多いミニドライバーは、アドレスしたときにフェースが大きく見えて安心感がある。また、フェースプログレッションが大きくなり、刃が前に出ていることも特徴。通常のドライバーに比べ、ボールに早くコンタクトでき、フェースが閉じ過ぎないので左への引っかけが出にくい
ミニドライバーは通常のドライバーに比べれば小ぶりだが、3Wと比べれば100㎝3以上、体積が大きい。そのぶん、フェース面積を大きく取ることができるので、反発性能も高くなる。高いミート率でボール初速が出るので、ティショットでも、直ドラでも安定した飛距離を出せる
クラブが長く、ヘッドの大きい通常のドライバーは、当たれば一番飛距離が出る。ただし、ボールを左に置くぶん、打ち出し角やスピン量はショット毎に変化しやすく、弾道のバラツキが大きくなりやすい
通常のドライバーと2インチ近い長さの差があるが、振りやすいぶん、ヘッドスピードがしっかり出て、ボール初速の数値はかなり高い。しかも打ち出し角やスピン量のブレがかなり小さく、安定してボールを飛ばすことができる
“ドライバー並みに飛ぶ”と言われるモデルも存在するほど、現代の3Wの飛距離性能は高くなっているが、比較するとドライバーやミニドライバーの飛距離には届かない。ヘッドが小さいぶん、ラフなど使える対応力の高さがFWのメリットだ
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フェース高が低く、ロフトの寝たミニドライバーは、通常のドライバーのように高いティアップでボールを左足寄りに置く必要がない。スタンス中央か、やや左にセットし、最下点でボールを捉えて最適な弾道が出るスペックなのだ。つまり、ヘッドをアドレスの位置に戻すシンプルなスイングがしやすい

ドライバーのヘッドサイズが460cm3に大型化されて久しいが、近年注目されているのが300cm3台前半の小型な『ミニドライバー』だ。長さも43インチ台と短尺に設計されるなど、通常のドライバーとは一線を画す『ミニドライバー』のメリットは何か、徹底検証した。

今試打してみたいミニドライバーの顔を並べてみたけど、こんなに違うんだ【写真】

460cm3の大型ヘッドがドライバーの主流となる中、一部のゴルファーに根強い人気を誇るクラブが『ミニドライバー』だ。最近では新たなメーカーが参入して新モデルを発売しており、気になっているゴルファーも多いだろう。ギアコーチの筒康博は、ティショットの安定感を高める上で大きなメリットのあるクラブと分析する。

 「当たれば圧倒的な飛びが期待できる大型ヘッドのドライバーですが、大型ゆえに他のクラブとは違った振り方、当て方が必要になります。スイングの最下点よりもかなり先でボールを捉える形になりますので、どうしても弾道がバラツキやすいわけです。一方でミニドライバーは、フェアウェイウッドやアイアンに近い振り方でボールを飛ばすことができるスペックに長さと大きさが調整されています。300〜340cm3は、ドライバーとしては小さいといえますが、他のクラブよりはかなり大型です。そのぶん、フェースの反発力を高くできるので、振りやすく、飛距離もしっかり出るクラブになるのです」

ロングショットの大きな武器となるミニドライバーだが、モデル選びでは顔とスペックがポイントになると筒は語る。

「通常のドライバーに比べて小ぶりなミニドライバーですが、投影面積を程良く大きくして、構えたときの安心感を出しています。その上でリーディングエッジの出し方やアライメントの取りやすさにはモデルごとの個性がありますので、構えたときに良いショットを打つイメージが湧く顔のモデルをまず第一に選んでほしいです」

また、総重量を中心にスペックを必ずチェックすることが大事とクラフトマンの石塚昌広はいう。「今回ご紹介する3モデルを見ても、総重量で30グラム近い差があったりとスペックの差が大きいので自分のパワーや目的に合わせて選びましょう。ティショットでの使用を重視するなら軽め、フェアウェイからの使用も想定するなら重めがおすすめです」。

もし、ティショットに苦手意識があるなら、一度ミニドライバーを試してみることをおすすめする。スコアメイクが一気に楽になること間違いなしだ。

■試打 筒 康博
つつ・やすひろ/過去の名器から最新クラブまで豊富過ぎる知識を持つ通称“ギアコーチ”。インドアゴルフレンジKz亀戸店でヘッドコーチとして、日々アマチュアの悩みに応えている。

■試打 石塚昌広
いしづか・まさひろ/インドアゴルフレンジKz亀戸店内にあるゴルフ工房「REAL SPEC GOLF」オーナー。鋭い感性とクラフト知識で最新ギアの性能を的確に分析する。

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