ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ

最新パターの進化はすご過ぎた!? ミスヒットに強い『テーラー』、球がコロがる『オデッセイ』、入射角のズレには『コブラ』……

最新パターの進化はすご過ぎた!? ミスヒットに強い『テーラー』、球がコロがる『オデッセイ』、入射角のズレには『コブラ』……

メーカー各社のパターを見ていくと、フェースの素材も、仕上げも違っていて、独自のカラーが出ている。今は、ボールのコロがりを最適化するためにフェーステクノロジーでしのぎをけずる戦国時代なのだ。これだけ個性的なフェースがそろっている中、自分に合ったパターはどう選ぶべきか、徹底考察した。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年6月28日 04時06分

最新パターのフェーステクノロジーは日々進化している。ミスヒットへの強さなら偏肉設計のフェースを採用した『オデッセイ』、どんな入射角でも安定したコロがりが欲しいなら『コブラ』などがオススメだ
最新パターのフェーステクノロジーは日々進化している。ミスヒットへの強さなら偏肉設計のフェースを採用した『オデッセイ』、どんな入射角でも安定したコロがりが欲しいなら『コブラ』などがオススメだ
①フェースの面積や内部構造の工夫で、スイートエリアを拡大すれば、芯を外したときでもボール初速が落ちにくくなる。 ②入射角がズレると打点が上下にブレたり、インパクト時のロフトが変わる。フェースのタテ幅を増やして、打点ブレに強くしている ③フェース表面にミーリングや溝を入れることで、ボールとの接触面積が変わる。硬い素材でも、接触面積を減らせばソフトに感じられる
ヘッド本体はステンレスで成型されることがほとんどだが、フェースには別の素材をインサートして、打感や打球音が調整されている。樹脂系インサートにして、どこで打っても似た打感に調整したものもあれば、チタンやアルミニウムを使って、打球音をしっかり出しつつ、打点のズレが手にフィードバックされるようにしたものなど、非常に多種多様だ
ドライバーと同様にパターのフェースも面積が大きいほど、寛容性が高くなる。近年のトレンドである「三角ネック」は、フェース面積を増やす工夫でもあるため、搭載したモデルは芯を外しても初速が落ちにくく、方向のブレも小さくなる
「基本的にフェース面は平らな1枚の板ですが、一部のモデルは段階的にロフトを変えるなど、多面構造になっています。例えば、極端なダウンブローでストロークすると、ロフトが立ってフェース上めに当たる。フェース上部のロフトを寝かせることで最適なコロがりが得やすくなります」(筒)
「過去のパターはフェースが平らに仕上げられていました。芯でストロークしたときに心地良い打感が得られる一方、ミスヒット時はボール初速が落ち、方向もブレるなど、ミスがそのままミスになります」(筒)
1 / 5
①フェースの面積や内部構造の工夫で、スイートエリアを拡大すれば、芯を外したときでもボール初速が落ちにくくなる。 ②入射角がズレると打点が上下にブレたり、インパクト時のロフトが変わる。フェースのタテ幅を増やして、打点ブレに強くしている ③フェース表面にミーリングや溝を入れることで、ボールとの接触面積が変わる。硬い素材でも、接触面積を減らせばソフトに感じられる

最新パターはヘッドの形以上に、フェース面に独自の工夫が見られる。ギアコーチの筒康博は、ボールのコロがりを最適化する上でフェーステクノロジーが重要な役割を果たしていると話す。

進化系パターフェースでコロがる球が打てる! 最新パター7機種を徹底試打

「フェースはボールと唯一接するパーツですから、コロがりの強さや距離感の出しやすさに大きく影響します。特にゴルフのボールは表面にディンプルが付いており、凸凹していますから接触面積をどうコントロールするかがとても大切になるのです。最新モデルを見ていくと、フェースの素材や仕上げは非常に多種多様で、打った際の打感、打球音もモデルごとに細かく違っています。また、ネックと一体化させることで、フェース面積を拡大しているのも近年のトレンドの一つといえるでしょう。気持ち良く打てつつ、どれだけミスを補正してくれるか、性能のバランスを見ながら最適なフェースを選んでほしいですね」

最新パターでポイントとなるのは、1.ミスヒット時の初速低下を防ぐ 2.入射角のズレを補正 3.打感・打球音の調整 の3つとなる。

【ポイント1 ミスヒット時の初速低下を防ぐ】
フェースの面積や内部構造を工夫することで、ミスヒット時でもボール初速が落ちにくくなる。どこで打っても同じようなコロがりが出るように調整されたモデルが今の主流となっている。

【ポイント2 入射角のズレを補正】
入射角がズレると打点が上下にブレたり、インパクト時のロフトが変わる。あおり打ちの人に向けてロフトをあえて立てるなど、入射角のズレにアプローチしたモデルも増えている。

【ポイント3 打感・打球音の調整】
フェース表面にミーリングや溝を入れることで、ボールとの接触面積が変わる。硬い素材でも、接触面積を減らせばソフトに感じるなど、さまざまなフィーリング性能に調整することができる。

フェーステクノロジーの進化により、どんな打ち方で、どこで打っても一定したコロがりが得られるようになってきた。パターに悩んでいるなら、活用しない手はないぞ。

試打・解説 筒 康博
つつ・やすひろ/過去の名器から最新クラブまで豊富過ぎる知識を持つ通称“ギアコーチ”。インドアゴルフレンジKz亀戸店でヘッドコーチとして、日々アマチュアの悩みに応えている。

◇ ◇ ◇

 ●今年は3Wにさまざまな新モデルが発売されている。3W選びで悩む人には関連記事【スピン量で選ぶ! 最新3番ウッド30機種を徹底分析‼ 2300回転と2600回転が決め手 】がオススメ。これでピッタリUTが分かるかも……

連載

ドライバーからパターまで! 【最新】クラブカタログ

ギア 週間アクセスランキング


関連サイト