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    カチャカチャ機能のウェートとフェース角、どっちが弾道に影響する?【プロアマで徹底調査】

    可変機能にはウェートの位置を動かすタイプと、フェース角やライ角を変えるタイプがあるが、それぞれどう弾道に影響するかを調査した。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年5月27日 08時30分

    • ギア
    カチャカチャ機能のウェート調整とフェース角調整で弾道がどう変わるかをプロとアマで試打。ウェートは中心のニュートラルと、トゥ側に寄せたドロー設定、ヒール側に寄せたフェード設定に変えて実験してみた。また、フェース角はスクエアと、4度クローズ、4度オープンに設定を調整して試打を行った
    カチャカチャ機能のウェート調整とフェース角調整で弾道がどう変わるかをプロとアマで試打。ウェートは中心のニュートラルと、トゥ側に寄せたドロー設定、ヒール側に寄せたフェード設定に変えて実験してみた。また、フェース角はスクエアと、4度クローズ、4度オープンに設定を調整して試打を行った
    • 【プロ】スイング中のフェースの開閉速度が明らかに変わった。ドロー設定はフェースが速くターンして左に飛び、フェード設定はトゥ側が遅れる感覚があって右に飛んだ 【アマ】持ち球はフェードだが、ドロー設定にするとつかまった球でストレートからやや左に、フェード設定にするとやや右に飛んだが、曲がり幅はそれほど大きくなかった
    • 【プロ】球筋に大きな変化はなかったが、クローズ設定はスクエアに打つとロフト角が増え、高弾道で飛距離が減少。オープン設定はロフト角が減り、低弾道で飛距離が伸びた 【アマ】クローズ設定にすると出だしからボールが左に飛んでそのまま真っすぐ左に。オープン設定にするとやや右に飛び出し、そのままスライス回転で大きく右に曲がった
    • 【テスト方法】使用ドライバーはテーラーメイドの「ステルス2 プラス」10.5度のフレックスS。ウェートの位置は中心のN(ニュートラル)設定と、トゥ側に寄せたフェード設定、ヒール側に寄せたドロー設定の3か所。フェース角はスクエアのスタンダードと、4度クローズ設定のHIGHER、4度オープン設定のLOWERの3か所に設定。テスター2人が5球ずつ打ってフライトスコープで弾道を計測した。使用ボールは「TP5x」
    • スクエアグリップでリストターンをする人はウェート設定(右)、フックグリップでリストターンをしない人はフェース角設定を変えると球筋に影響が出やすい(左)
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    【プロ】スイング中のフェースの開閉速度が明らかに変わった。ドロー設定はフェースが速くターンして左に飛び、フェード設定はトゥ側が遅れる感覚があって右に飛んだ 【アマ】持ち球はフェードだが、ドロー設定にするとつかまった球でストレートからやや左に、フェード設定にするとやや右に飛んだが、曲がり幅はそれほど大きくなかった
    【プロ】球筋に大きな変化はなかったが、クローズ設定はスクエアに打つとロフト角が増え、高弾道で飛距離が減少。オープン設定はロフト角が減り、低弾道で飛距離が伸びた 【アマ】クローズ設定にすると出だしからボールが左に飛んでそのまま真っすぐ左に。オープン設定にするとやや右に飛び出し、そのままスライス回転で大きく右に曲がった
    【テスト方法】使用ドライバーはテーラーメイドの「ステルス2 プラス」10.5度のフレックスS。ウェートの位置は中心のN(ニュートラル)設定と、トゥ側に寄せたフェード設定、ヒール側に寄せたドロー設定の3か所。フェース角はスクエアのスタンダードと、4度クローズ設定のHIGHER、4度オープン設定のLOWERの3か所に設定。テスター2人が5球ずつ打ってフライトスコープで弾道を計測した。使用ボールは「TP5x」
    スクエアグリップでリストターンをする人はウェート設定(右)、フックグリップでリストターンをしない人はフェース角設定を変えると球筋に影響が出やすい(左)
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    【プロ】スイング中のフェースの開閉速度が明らかに変わった。ドロー設定はフェースが速くターンして左に飛び、フェード設定はトゥ側が遅れる感覚があって右に飛んだ 【アマ】持ち球はフェードだが、ドロー設定にするとつかまった球でストレートからやや左に、フェード設定にするとやや右に飛んだが、曲がり幅はそれほど大きくなかった

    カチャカチャ機能にはウェートの位置を動かすタイプと、フェース角やライ角を変えるタイプがあるが、それぞれ弾道にどう影響するかをティーチングプロの橋本潜とアマチュアの黒崎和弘さんが試打を行った

    リストターンが多い人は、ウェート調整でヒール側に設定するとドローが出るんだ

    ウェートもフェース角も動かすことで弾道は変わったが、テスターによって影響の出方が異なった。

    これについてギアに詳しい橋本は、以下のように説明する。 「ボクが打って球筋に影響が出たのはウェート調整。ウェートを動かすと重心距離が変わり、フェースの開閉速度が変化。同じ感覚で振るとドロー設定はフェースが閉じ、フェード設定はフェースが開いて球が左右に飛びました。しかし、フェース角設定を変えても開閉速度は変わらず、フェースの向きはインパクトで自然とスクエアに調整するので、インパクトロフトだけが変化しました。球筋よりも球の高さと飛距離に影響が出ました」。

    一方、アマチュアの黒崎さんはフェース角設定を変えると球筋が大きく変化。これはなぜなのか。「黒崎さんはフックグリップでリストを使わずにフェードを打つタイプなので、重心距離が変わってもスイングのタイミングはそれほど変わりません。しかし、フェースの向きはアドレスとインパクトが同じになりやすく、フェース角の設定を変えると球が左右に曲がりました。よって、どのカチャカチャ機能を使うかは、打ちたい弾道とスイングタイプで選ぶのが正解です」(橋本)。


    ■プロ:橋本 潜
    はしもと・せん/1972年生まれ。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ。現在は「トータルゴルフフィットネス(www.tg-fitness.net)」でコーチを務める。ヘッドスピードは44m/s。

    ■アマチュア:黒崎和弘さん
    くろさき・かずひろ/1974年生まれ。平均スコア80。年間ラウンド数は約60回。持ち球はやや左に打ち出してフェアウェイセンターを狙うフェードボール。ヘッドスピードは40m/s。

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