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    『スリクソン ZXi LS ドライバー』はシリーズNo.1のぶっ飛び……だけど、扱いには要注意?

    ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年11月14日 10時15分

    • ギア
    • スリクソン
    • ドライバー
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    ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。

    “かえない男”松山英樹も選んだ『LS』はどんな顔? 全4モデル&前作と画像で比較

    ダンロップは、『スリクソン ZXi LS ドライバー』を2024年11月9日に発売。『ZXi』、『MAX』、『TR』の3本も同時発売。『スリクソン ZXi シリーズ ドライバー』は4種類になり、『LS』は、最上位機種のドライバーというポジションだと推測できます。

    『LS』のコピーは、“進化したフェース構造「i-FLEX」がスリクソン史上最速のボールスピードを生み出す。低スピンで大きく飛ばすZXi LS ドライバー。”です。

    ソールを見ると『LS』は一目でわかります。4種類の『スリクソン ZXi シリーズ ドライバー』の中で、『LS』だけが、「QTS(QUICK TUNE SYSTEM)」のウェイトの位置が前後に配置されているからです。デフォルトで、フェース寄りに10グラム、後方4グラムになっています。シリーズの中で最も浅重心になっているわけです。LS=ロースピンは、見てわかるようになっています。

    『LS』は、フルチタンです。クラウンの下で見えないですが、新しいテクノロジーの「STAR FRAME CROWN」は、クラウン全体の強度を維持しながら軽量化することを可能にした星形の骨組みです。軽量化で得られた余剰重量を最適配分して、MOIをアップさせ、低重心設計にできたそうです。

    名称の語源になっていて、コピーにも出てくる「i-FLEX」というテクノロジーは、トゥとヒールを肉厚にして、史上最薄となったフェースセンター部分を大きくたわませるために、エネルギーを無駄なくボールに伝えるフェース構造で、結果として、ダンロップが誇る飛距離を生み出す「REBOUND FRAME」を進化させて、前モデルと比較して、初速が速くなったそうです。

    「FACE LASER MILLING」は、フェースに施されたレーザーミーリングです。悪条件下でもボールに食いつき、スピンをコントロールして、飛距離性能アップに貢献する新しいテクノロジーです。

    『LS』は、ドキドキさせるドライバーです。試打した日は、気温19℃~21℃。曇りでした。使用したボールは、使い慣れていてクラブの機能だけに集中出来る『TOUR B X』です。

    【打感・打ち応え】
    『LS』は、ちょうど良い大きさの音量。音質は、濡れた鞭系に薄く硬質系の音が混じる音、残響に哀愁が漂います。打ち応えは、軽めで、乗り感とは時間のバランスが良いです。手応えは、かなり敏感で、少しピーキー感があります。

    【弾道・球筋・スピン性能】
    『LS』の弾道は、高めの中弾道です。フェードに敏感で、逃がすと大きく曲げられます。ドローは控えめですが、急につかまるポイントがあります。曲がりに敏感なところをどう活かすかを問われるドライバーです。

    【飛距離性能】
    『LS』の飛距離は、平均で235ヤード。最長飛距離250ヤード。トップレベルに飛ぶドライバーです。シリーズ4本の中では一番飛びました。

    【ロマン派ゴルフ作家語る】
    『LS』は、僕のヘッドスピード40m/sだと、ギリギリで使えました。良くも悪くも『LS ドライバー』らしいドライバーです。

    持ち球が明確で、それを徹底して打つ腕前があれば、『LS』はオススメのドライバーです。ある程度の腕前があれば、思ったよりもやさしい、という感想を持つと思います。

    『LS』は、ロースピンにかんしては、ほどほどという感じで、がむしゃらに低スピンを狙っているわけではありません。それよりも、高MOI(慣性モーメント)と低スピンの両立というテーマを感じました。良いところ取りになっていると感じるゴルファーと、二兎を追う者は一兎をも得ずと感じるゴルファーの両方がいると思います。

    フェードには敏感で、ドローにはある程度耐性があるのが『LS』の個性で、非常に興味深いところです。つまり、ボールコントロールに自信があるゴルファーにとっては、敏感だけど扱いやすいやさしいドライバーだと感じるのですが、ドローにかんしては、左に行かせない部分が壁になっていて、その手前と、壁を越えたところには大きな違いがあるので、それを上手く使えるか、というところがポイントになると思います。

    いずれにしても、ボールコントロールに自信がないゴルファーにとって『LS』は、とんでもないじゃじゃ馬となって、大いに苦しめられると思います。

    個人的に好きだと感じたのは、アドレスしたときに『LS』ぽくなく、スッとしている佇まいです。『LS』は、品があって、大人しく見えるのです。中身は、打ち手によって大きく変わります。イメージのまま、黙っていても互いの意思を確認し合えるように使えるケースと、敏感さがアンコントロールの要因となって手に負えないケースです。

    『LS』は、『LS』のドライバーの見本として仕上がっているドライバーです。使える人は多くはないと推測できますが、安定させる部分を打ち手にゆだねた分、飛距離とミスへの対応をクラブが担うという関係で最大の成果を得ることが出来るのです。

    今までのドライバーに物足りなさを感じているゴルファーに『LS』を打って欲しいと思いました。

    【試打ギアスペック】
    『スリクソン ZXi LS ドライバー』

    ボディ素材 Ti-811 Plus
    フェース素材 チタン(Ti72S)
    ヘッド体積 460cc
    ロフト角 10.5度 ※9.0度もあり
    長さ 45.75インチ
    ライ角 59度
    シャフト VENTUS ZXi6 (S)

    【著者紹介】篠原嗣典
    ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」

    ◇ ◇ ◇

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    ヘッドスピード40m/sでも最新ギアを使いこなせる? ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典のシン貧打・爆裂レポート

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