「全部フックラインで打てる」 片山晋呉がグリーン上で左右両打ち 手には1950年代のクラシックパター
片山晋呉が練習で左右両打ちパターを使う理由は?
配信日時:2024年8月15日 23時20分
片山晋呉はレギュラーツアーで勝ちまくっていた2000年代から5番アイアンを抜いて、ショートウッドやユーティリティを入れるなど、最先端のやさしいクラブを取り入れてきた。そんな片山が前週のレギュラーツアー「横浜ミナト Championship 〜Fujiki Centennial〜」の練習日に1950年代のパターを握り、左右両打ちを練習していた。
このパターはレザーグリップが挿さったタイトリスト(アクシネット)の『ブルズアイ・スタンダード』。現代のパターと違い、構えたときにシンメトリーなデザインとなっており、右打ちにも左打ちにも対応できる。昔のプロたちがこのT字形のパターで賞金を稼ぎまくったことから『キャッシュイン』とも呼ばれている。
片山本人に理由を聞いてみると、「フックラインは右で、スライスラインは左で打てば、全部フックライン。そうすると頭が統一される。脳が一緒になるから楽」という答えが返ってきた。このパターはプロコーチの江連忠の練習場に転がっていたのを「借りてきた」という。昔のパターは今のパターよりも軽めだが、タングステンを埋め込んで重くしてある。
左打ちの距離感も見事なもので、試合で使っても戦えそうな雰囲気がある。「これだけ(長い間)やっていると、ゴルフに飽きてきちゃうわけです。でもこういうことをすることで脳に違う刺激が入る。今の僕らには大事なんです」という別の理由もある。2歳からゴルフを始め、現在51歳となった片山。ゴルフへの向上心は50年近く経ってもまったく衰えていない。
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●5年ぶりに優勝した河本結が、驚異的な成長を遂げたのがパッティング。現在河本のパーオンホールの平均パット数は『1.7350』で1位。昨年は『1.8263』で60位だった。関連記事【平均パット1位の河本結はグリーンによってアドレスを変えていた!】では、データを重視したパッティングへの取り組みを紹介している。