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成田美寿々に葭葉ルミ。増える若き “地クラブ女子”

成田美寿々に葭葉ルミ。増える若き “地クラブ女子”

成田美寿々に葭葉ルミ。増える若き “地クラブ女子”

配信日時:2017年3月7日 19時26分

左が葭葉ルミのバッグ(撮影・福田文平)、右が成田美寿々(撮影・佐々木啓)。アイアンは2人ともPXG『0311』だった!
左が葭葉ルミのバッグ(撮影・福田文平)、右が成田美寿々(撮影・佐々木啓)。アイアンは2人ともPXG『0311』だった!
開幕戦のダイキンオーキッドレディスの練習日、業界恒例となっている選手のクラブセッティング撮影を行った。その中でも異彩を放っていたのが、成田美寿々葭葉ルミだ。

かねてから成田美寿々はクラブ契約フリー。大手メーカーとは契約せず、知る人ぞ知るカスタムパーツメーカー(地クラブとも呼ぶ)のクラブ愛用者で、ドライバーからパターに至るまで独自のこだわりで自由にクラブを選んできた。そして、こういったカスタムパーツというのは、相当にマニアックであり、よほどのゴルフクラブ好きしか手を出せない“通”の世界だともいえる。「クラブのことは分からない」という女子プロが多い中、元祖・地クラブ女子として独自路線を突き進んできた。

かたや、葭葉ルミは昨季ナイキの契約選手として初優勝を飾ったが、8月に同社がクラブビジネスからの撤退を発表。移籍先および、サポート先を探すハメになっていた。先日も既報の通り、ドライバーにクレイジーを入れて飛距離アップしていたが、葭葉は決して成田美寿々から影響を受けたわけではない。元々、プロ入り前からクレイジーシャフトの直営店でドライバーを選び抜くなど、こちらも筋金入りの“地クラブ女子”なのだ。23歳と若いのに……。

2人の地クラブ女子たちの最新クラブセッティングを見ると、地クラブ女子度がさらに高くなっていた。葭葉はドライバーをクレイジーに戻し、成田美寿々はFWをずっと愛用してきたロッディオでウッドを染めている。

驚いたのが、アイアンだ。

2人とも同じ穴ボコだらけ(黒いネジが入っている)のアイアンが目につく。これは、昨今話題になっているアメリカの大富豪が手がける新興メーカー・PXGの『0311』。リディア・コと契約するなど何かと話題のメーカーだが、特長は精密なクラブフィッティングをすることでしか購入できないこと。そして、とにかくやさしくて直進性が高いが故、超がつくほど高額なこと。このアイアンを今季に向けて調整してきた辺りは「さすが地クラブ女子!」の情報感度といえるだろう。

2人には共通点が多い。同学年の若き飛ばし屋であり、穴ボコだらけのアイアンに、オンリーワンのこだわりウッドと、筋金入りの地クラブ女子度を持っている。情報感度が高い彼女たちは、スイングにもクラブにも飛距離にも弾道計測データにも貪欲なことこの上ない。そして、その分進化のスピードも……。今季こそ、ガツガツしている“地クラブ女子”に要注目なのである。

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