女子ツアーで段差シャフト装着のパターを発見! これは誰の愛用モデル?
女子ツアーの会場でシャフトに段差のあるパターに遭遇。一体誰のクラブなのか? どんな性能があるのかを気になって調査してみた。
配信日時:2024年9月28日 02時00分
女子ツアーの会場でシャフトに段差のあるパターに遭遇。一体誰のクラブなのか? どんな性能があるのかを気になって調査してみた。
このパターは穴井詩が使用しているオデッセイ 『ホワイトホットOG 2ボールブレード ツアーラインド』。シャフトは、米国のブレークスルーゴルフテクノロジー社が開発した『スタビリティ』シャフトだ。太いカーボンに細いカーボンを装着したシャフトをなぜ彼女は使用しているのか?
「5月の『サロンパスカップ』からずっと使っています。ミスヒットに強いし、フェースが開くミスがなくなりました。打ってみてよかったので、ずっと使っています」
今季のメルセデス・ランキングは21位、平均ストロークは71.13(14位)と安定した成績をみせる穴井。飛距離が武器の穴井のプレーを支える重要なギアになっているという。
具体的にはどういう特徴があるのかを『スタビリティ』シャフトを販売するスポーツティエムシーの女子ツアー担当者に聞いてみた。
「スチールシャフトのパターにありがちなトルクで起こるミスをなくします。トルクを少なくしてフェースの開閉を抑えているんです。また、スチールシャフトで起こるしなる動きもなくすことで、手元を動かせばスムーズにヘッドも付いてくるので、振り遅れるミスもなくなります」
太さと機能の異なる2本のカーボンシャフトをつなぎ合わせた構造で、シャフト自体がねじれる動きがなくなるため、左右にミスヒットしても、コロがる球が打てるという。穴井愛用のパターは、カーボンにカーボンを装着したモデルだが、スチールにカーボンを装着したモデルも販売されている。
実はこの段差のあるシャフトシリーズでは、ウェッジ専用シャフトも開発されている。先日片山晋呉が使用していたウェッジ専用シャフト『レッドゾーン』がそれに該当する。
こちらも2本のカーボンの接合部が硬いため、トルクもしなりも減少できる。結果、打ち出しが距離感が安定するのだ。「シャフトの振動が安定します。ラフからも打ちやすいからちょうど良かった」と片山晋呉は絶賛していた。
以前では考えられなかったモデルが続々と登場するツアーの現場。今後もどんなモデルが出てくるのか注目し続けたい。
◇ ◇ ◇
初優勝が期待されるショット・メーカー政田夢乃。関連記事【初優勝が近い!? 政田夢乃の最新セッティングを激写 「左に行かないクラブが絶対いい」】を読めば、彼女のショット精度が高い秘密が分かる。