石川遼、今季1Wを早くも1本に絞り込み!シャフトは6Sで「スモークはトウ上でもドローで戻るし、皆さんも芯の広さに気づくはず」
石川遼の今季のドライバースペックが早くも絞り込まれた!
配信日時:2024年1月27日 07時15分
26日、キャロウェイが新作『PARADYM Ai SMOKE』シリーズのデビューを来週に控え、同社がメディアやインフルエンサーを招いて都内でパーティーを開催した。スペシャルゲストとして登壇した石川遼も、乾杯の発声からデモンストレーションを含め、パーティーを大いに盛り上げた。
今作『PARADYM Ai SMOKE』は、アマチュアゴルファーのスイングデータ25万人分をAIにインプットし、導き出した【AI SMART FACE】が特徴。フェースのどこに当たっても微細なたわみを生んで初速や打出しを整えるため、内部のジェイルブレイク構造を取り去っている。
これには石川も驚き、「昨年パラダイムのおかげでボクのドライバーは随分安定したんですけど、わずか1年でこんなに進化させられることに驚いた」と話す。また、従来の“発表会”スタイルではなく、デモを一緒に行うパーティー形式の試みにも共感、「皆さまの良き1年となるよう、キャロウェイ共々一緒に盛り上げたい。座学ではなく、楽しみながら打って体感すると良さがより分かると思う」と自身も楽しそう。
デモでは、ゴルフシミュレーターのFULL SWINGの狭いホールで3球中2球以上のフェアウェイキープに挑戦したが、初球からボール初速「172.7mph(77.2m/s)」を記録。これは、昨年シーズン中の温かい時期に石川が基準とした「172mph(76.89m/s)」を上回る。オフのこの時期では納得の数字で、練習でも「1マイルは上がった」と実感しているそう。
まだ1月でオフだが、今季のドライバーを既に「1本に絞り込んでいて、コレで磨いていこうと思っています」というのは、『PARADYM Ai SMOKE◆◆◆』の表示ロフト10.5°で可変スリーブで-1°、シャフトはグラファイトデザイン『Tour AD TP-6S』の45.5㌅。グリップはゴルフプライド『MCC TEAMSブラック/ゴールド』だ。
「ドローヒッターのボク自身はトウ上に外すミスが多いんですけど、それだと右に出て戻ってこないミスになりがちですが、スモークだとトウ上でもドローがかかって戻ってきます。選手の中にはフェードでわざとヒール側で打って距離を犠牲にする人もいますけど、スモークはそういう落ち込みも減らせるフェースになってますね」
と、まずは【AI SMART FACE】の今作と昨年までの『パラダイム◆◆◆S』との違いを話す石川。スイング改造したコンパクトトップもしっかり板につき、ゆったりとしたバックスイングで、切り返しもタメなくなってシャフトへの負荷も激減。そのため「昔はフレックスがTXとかでしたけど、今は6Sの少し先詰めで大丈夫ですね。ボクの中でもかなりS寄りで、何ならSでも良いかなと思ってます」と話す。
キャリアの中でも最も軟らかい部類のシャフトになり、エースドライバーを昨夏からソフトスペック化してきた石川。当初は軟らかいフレックスにした事でスピンが増え過ぎたりするかと思ったが、「シャフトの影響よりも入射角や当たる時のフェースの開きの方がスピンに対する影響が大きい」と、全くフレックスに問題はなかったという。
「(スモーク◆◆◆は)前後のウェイトを今はフェース側が8gで後ろを9gにしたんですけど、3回くらいバランスを見ながらウェイト調整をして今すごく安定していますね。でも、最初は前回のパラダイム◆◆◆より左に行きにくいと感じて、最初はドロー回転が前作より弱いと感じていました。でも、このウェイト調整をしたことによって、左に行きにくいままで、少しドローで戻ってくるようになって。
ボクの理想のドライバー弾道は、少数派だと思うんですけど、現代の常識の高打ち出し・低スピンというより、少しスピンが入った中弾道で伸びていく上質なドロー。最低2200~2400回転は欲しくて、今ちょうどいいところで安定してます。スピンが少なすぎるとドロップしたりフェードの時に抜けたりするけど、それも出ない。上質なドローを求める中で、最適解ドライバーだなと。このスペックでいきます」(石川)
記者も他社で作ったばかりのエースドライバー(9°Tour AD UB-6S)を持ち込み、『PARADYM Ai SMOKE◆◆◆』(9°Tour AD VF-6S)と3球ずつ打ち比べたが、エースドライバーの最大288ヤードとほぼ同じ当たりの中弾道ドロー比較で、『PARADYM Ai SMOKE◆◆◆』は最大291ヤードと、エースが敗北。(悔しくて+5球エースで打ったが、291を上回れず)石川の言う「トウ打点ですっぽ抜けずにドローで戻る」という言葉の意味を、記者でも何となく理解できた。(編集部M・K)