新作プロトタイプ? 漆黒の『スピーダーNX』を試した女子プロ3人の超リアルな反応
今週の国内女子ツアー「ニチレイレディス」で、フジクラの新作プロトタイプを発見!
配信日時:2023年6月15日 04時32分
今週の国内女子ツアー「ニチレイレディス」練習日。フジクラの新作プロトタイプと見られる、黒いカラーリングの『スピーダーNX』を試す女子プロの姿を複数確認できた。担当者を直撃するものの「まだ、詳細は言えません」と、お決まりの反応。ここは、プロに直接聞くしかない!
木村彩子「しっかり振れる」
まず、現状は『エピックスピード』に『エボ7』を使う木村彩子の反応はどうか?
「いま『エピックスピード』を使ってるんですけど、それだと今の『エボ7』の方が相性が良かったんです。『パラダイム』に『エボ7』を挿して打った時は、打感をあまり感じられなかった。ただ、この新しいシャフトを挿すと球が食らいつく感じがすごくあって、パラダイムと相性がいいなと思いました。しっかりしているけど、インパクト前にシャフトが走ってくれるイメージ。振り遅れそうだなと思った時でも戻ってくれる。でも、戻り過ぎる感覚はない。先調子のしっかりしたシャフトというイメージで、左に振り抜けそうですね。(つかまりは?)良すぎず悪すぎず、ちょうどよくてしっかり振れます。
(シャフトの好みは?)しっかり振っても左に飛ばないものと、全体の流れは大事にしてます。1Wやウッドを打ってあまりタイミングが変わらないものが好き。基本、シャフトにタイミングを合わせることはしたくないので、そこは求めています。(データは?)元々スピン量が多い方で『パラダイム』と『エボ7』の時はスピンがあまり入らなかったけど、これだとちょうどいいスピン量になって飛距離も伸びました。元々オフに『パラダイム』を使いたくて打ったけど、『エボ7』だとスピンが入らず断念しました。飛距離性能は『パラダイム』の方があるので使いたい気持ちがあって」(木村)
林菜乃子「HSも2m/s上がった」
「シャフトを全然替えられない」と、2018年モデルの『エボ5』を使い続けてきた、林菜乃子の反応はどうか?
「久しぶりにすごくいい感触で、私はシャフト(エボ5)を全然替えられないけど、これはしっかりつかまっている感触は残るけど、左には飛ばない。最近左へのミスが多いからいいかなって。(しなり量は?)全体的に硬いけど、たぶん先調子なのかな?という感じです。硬いので思い切って振り切れますね。しっかり振ってもたわみすぎない感じもいい。(データは?)いつもトラックマンで測定するんですけど、ボールスピードが普段59m/sとかで、60m/sはいかないくらい。でもこのシャフトを挿して打った時は最高62m/sも出てくれました。
『シャフトでこんなに変わるんだ』って驚きました。HSも2m/sくらい上がったし、私は元々HS40m/sくらいなので、そのくらいのHSの選手が使ったら、このシャフトの走る感じの恩恵を一番受けられそうですね。(弾道は?)強い球で前に飛んでいく感じ。私の1Wは10.5°なので、たまに上がりすぎる時があるけど、それが抑えられてました。つかまるというより、戻って来てくれる感覚が強くて、手元調子のシャフトだと振り遅れてつかまらない球になることが多い。でも、これはしっかり戻ってきてくれるので、久しぶりに替えようかなと思えました。
(現状のエースシャフト、エボ5への評価は?)走り系だけど、身体も年齢と共に変化しているし、ショットもある程度振れている中で、先調子が強すぎるものより、しっかりしたものを使った方がいいかもって、芹澤(信雄)プロとも話をしていました。そんなタイミングで出てきたシャフトが、思っていた通りの感覚でしたね。いまティショットがいまいちなので、気分転換も兼ねて使ってみたいですね。イメージが変わればいいな~」(林)
■吉本ひかる「バランスがいい」
今年3月に優勝した時と同じシャフト、『スピーダー 569 TR弐』(R)を使用し続けている吉本ひかるの反応はどうか?
「今使っているシャフト(TR弐)とあまり変わらずに振れて、違和感がないですね。フレックスは50Rです。つかまりもいいですし、今日、練習ラウンドで使ってみて決めます。でも、使えそうですよ。私はつかまらないよりは、つかまって欲しいと思っているタイプ。しなりすぎるのは好きじゃないけど、しならなさすぎるのも嫌。これはバランス的によさそうですね」(吉本)
手元側がツヤ有りで、先端側はマットブラックの厳つい見た目のプロトタイプ。特に、林菜乃子のデータの伸びが凄まじく「つかまるけど、左に飛ばない」といった反応は3人とも共通している!? 女子ツアーの1Wシャフト使用率が常時45%近い同社のこと。今後もスイッチが加速するはずで、引き続き注目が必要だ。