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    シン貧打爆裂レポート『G430 HL フェアウェイウッド』

    貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

    配信日時:2023年2月2日 08時00分

    • ギア

    ■ロマン派ゴルフ作家語る

    『G430 HL MAX フェアウェイウッド』も、『G430 HL SFT フェアウェイウッド』も、見た目はヘッドの高さが低く、ボールを拾いやすく見えるので、簡単なクラブだと直感的に判断するゴルファーが多いと思います。しかし、実際は、かなり手強いクラブです。

    『G430 HL SFT フェアウェイウッド』は、ボールを拾いやすい、というやさしさもあるのですが、ボールが無条件に高くなるというやさしさは弱い傾向があり、『G430 HL MAX フェアウェイウッド』はライが良くなければ、機能を発揮させるのがむずかしいと感じました。

    どちらのクラブも、ティーアップして使用するケースでは、無駄に上がり過ぎたりせずに、素晴らしい性能を見せてくれました。

    そもそも、3番のフェアウェイウッドは、パワー不足のゴルファーにとっては至難のクラブです。バッグに入れないほうが、スコアアップするという事例もかなり説得力があり、現実に成功例があります。

    ヘッドスピードが、適応するゴルファーであることを前提にして、『G430 HL MAX フェアウェイウッド』は、フェアウェイウッドが好きで、得意なゴルファーにオススメします。今までのフェアウェイウッドとは少し違いますが、飛距離性能は魅力ですし、ティーアップして打つシーンが多い場合は、強烈な武器になります。

    『G430 HL SFT フェアウェイウッド』は、『MAX』よりも扱いやすさという意味でやさしいクラブですが、3番にかんしては、かなり手強さもありますので、無理せずに5番ウッドなどにするのがオススメです。ちなみに、5番ウッドもかなり飛距離性能が高いクラブです。ケースバイケースで、5番のほうが飛ぶというゴルファーもいます。

    『G430 HL フェアウェイウッド』は2本共に、飛距離が出るクラブです。ありがちというか、宿命として、飛距離が出る分、何かの機能が犠牲になることをイメージすると、ボールの浮力の部分が少し弱い感じがしました。

    軽くなることで速く振れることは、多くのゴルファーに当てはまります。でも、軽くなることでクラブが扱いやすくなるゴルファーと、逆に、ある程度の重さがないとクラブが扱いにくくなってしまうゴルファーがいるのです。これは、自覚がないケースも多く、実際に体験しながら判断しないとわかりづらいのが面倒なところなのですが、長距離を打つクラブの場合は、相性みたいな形で表面化します。

    『G430 HL フェアウェイウッド』は、まず、軽いクラブが合っているかどうかで、使い熟せるケースとダメなケースにハッキリと分かれる可能性が高いと思います。今回試打をして、そういう意味で、どちらのタイプににも合わせるという配慮は一切なしに、軽いクラブが合っているゴルファーのためのクラブになっていると感じました。

    重いクラブが合っている場合は、他の『G430』があるからです。選択する際には、広い視野で考えるほうが、後悔せずに済むと思われます。

    『G430 HL MAX フェアウェイウッド』も、『G430 HL SFT フェアウェイウッド』も、実に面白いクラブでした。フェアウェイウッドを諦めているゴルファーには、打ってみて欲しいクラブです。

    ■試打クラブスペック

    『G430 HL MAX フェアウェイウッド』#3

    ヘッド素材 :17-4ステンレルスチール(ボディ)/カーボン(クラウン)
    フェース素材:マレージング鋼C300
    ヘッド体積 :176cc
    ロフト   :15度
    ライ角   :57.5度
    総重量   :約294グラム
    シャフト  :FUJIKURA SPEEDER NX 45
    長さ    :43インチ

    『G430 HL SFT フェアウェイウッド』#3

    ヘッド素材 :17-4ステンレルスチール(ボディ)/カーボン(クラウン)
    フェース素材:マレージング鋼C300
    ヘッド体積 :188cc
    ロフト   :16度
    ライ角   :58度
    総重量   :約291グラム
    シャフト  :FUJIKURA SPEEDER NX 45
    長さ    :43インチ

    【著者紹介】篠原嗣典

    ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員
    連載

    ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』

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