【記者の目】全米オープンで猛追する松山英樹のアイアンとウェッジを考察
【記者の目】全米オープンで猛追する松山英樹のアイアンとウェッジを考察
配信日時:2017年6月17日 06時27分
全米オープン2日目で猛追をして、優勝圏内に入ってきた松山英樹。6バーディーを奪った攻撃的ゴルフを支える使用アイアンモデルと使用ウェッジモデルについて考察したい。
松山が使用するアイアンはハーフキャビティ形状で他のモデルよりもヘッドがやや大きくダウンブロー軌道に打ちやすい「SRIXON Z965」アイアン。松山は昔からヘッドは大きなもののほうが安心して使用するという。ミスヒットしても多少ミスへの許容度の高いヘッドを好む傾向にある。以前はもう少し大型の「Z765」を使用していたが、ソール幅一番薄くソール形状がV字になっており、ラフやフアウェイでの抜けの良さを実感できる「Z965」を使っている。
⇒(松山のクラブセッティングを分析)
アイアンシャフトは「 ダイナミックゴールド 」のフレックス「S400」を採用している。松山ほどのパワーがあれば、より少し軽く硬い「X100」をチョイスしそうだが、より重い「S400」を使用する。おそらくタメを強く作らないスイングのため、多少しなりを感じて、手元で球をコントロールしたい意図があるのだろう。
また、長く愛用しているウェッジが「クリーブランド RTX2.0 Precision Forged」。以前、松山自身このモデルを以下のように語っている。「“顔”の見え方がすごくよかったです。小ぶりで、すごく操作がしやすそうな顔をしているなという印象を受けました。ウェッジは構えやすさが一番。『588 RTX 2.0 PF』はフルショットもコントロールショットもイメージしやすい、僕にとっては万能のクラブですね」。このモデルは、ストレートなトップラインでやや小型ヘッドに設計。リーディングエッジから続くトゥ下部をやや逃がすことで、フェースを開いてのカットショットのイメージを出しやすくしているという。
つかまる顔か逃がす顔か、アイアン選びもウェッジ選びも、ショットイメージがわきやすい好みの顔は存在する。それがストレートネックかグースネックかでもイメージは変わるというものだ。
また、松山はPWの下に3本ウェッジ(52度、56度、60度)を入れている点についても語っている。「自分の好きな距離と嫌いな距離があって、その間を詰めたい思いがずっとあったんです。距離のバリエーションを増やすためです。今までクラブ選択で迷っていた距離にもうまく対応できるようになってきました。アベレージ向けのアイアンはたぶんストロングロフトになっていると思います。PWが44度とか45度になっている場合、次の番手が52度だと、あいだがかなり空いてしまいます。だから、その間に一本加えるのは、すごく有効な手だと思いますね」(引用松山英樹「588 RTX プレジション フォージド ウェッジ」を語る)。
全体が重くミスの許容度の少ないアイアンモデルは、アマチュアには参考にしづらいが、アイアンやウェッジの顔選びやロフトピッチ構成は取り入れてみる価値はある。ただ、60度ウェッジはアマチュアは正確にミートできない可能性があるので、オススメできないが……。
松山が使用するアイアンはハーフキャビティ形状で他のモデルよりもヘッドがやや大きくダウンブロー軌道に打ちやすい「SRIXON Z965」アイアン。松山は昔からヘッドは大きなもののほうが安心して使用するという。ミスヒットしても多少ミスへの許容度の高いヘッドを好む傾向にある。以前はもう少し大型の「Z765」を使用していたが、ソール幅一番薄くソール形状がV字になっており、ラフやフアウェイでの抜けの良さを実感できる「Z965」を使っている。
⇒(松山のクラブセッティングを分析)
アイアンシャフトは「 ダイナミックゴールド 」のフレックス「S400」を採用している。松山ほどのパワーがあれば、より少し軽く硬い「X100」をチョイスしそうだが、より重い「S400」を使用する。おそらくタメを強く作らないスイングのため、多少しなりを感じて、手元で球をコントロールしたい意図があるのだろう。
また、長く愛用しているウェッジが「クリーブランド RTX2.0 Precision Forged」。以前、松山自身このモデルを以下のように語っている。「“顔”の見え方がすごくよかったです。小ぶりで、すごく操作がしやすそうな顔をしているなという印象を受けました。ウェッジは構えやすさが一番。『588 RTX 2.0 PF』はフルショットもコントロールショットもイメージしやすい、僕にとっては万能のクラブですね」。このモデルは、ストレートなトップラインでやや小型ヘッドに設計。リーディングエッジから続くトゥ下部をやや逃がすことで、フェースを開いてのカットショットのイメージを出しやすくしているという。
つかまる顔か逃がす顔か、アイアン選びもウェッジ選びも、ショットイメージがわきやすい好みの顔は存在する。それがストレートネックかグースネックかでもイメージは変わるというものだ。
また、松山はPWの下に3本ウェッジ(52度、56度、60度)を入れている点についても語っている。「自分の好きな距離と嫌いな距離があって、その間を詰めたい思いがずっとあったんです。距離のバリエーションを増やすためです。今までクラブ選択で迷っていた距離にもうまく対応できるようになってきました。アベレージ向けのアイアンはたぶんストロングロフトになっていると思います。PWが44度とか45度になっている場合、次の番手が52度だと、あいだがかなり空いてしまいます。だから、その間に一本加えるのは、すごく有効な手だと思いますね」(引用松山英樹「588 RTX プレジション フォージド ウェッジ」を語る)。
全体が重くミスの許容度の少ないアイアンモデルは、アマチュアには参考にしづらいが、アイアンやウェッジの顔選びやロフトピッチ構成は取り入れてみる価値はある。ただ、60度ウェッジはアマチュアは正確にミートできない可能性があるので、オススメできないが……。