マネジメントの幅がグンと広がる! 最新FWは楽して上がって飛ばせる
アマチュアゴルファーにとって「FW=難しいクラブ」というイメージが強い。しかし、最新FWはやさしく高い球が打てて、フェースの強い反発で飛距離を稼ぐこともできる。狭いホールのティショットやパー5のセカンドでFWが使えると、マネジメントの幅が一気に広がって、間違いなくスコアアップできるぞ!
配信日時:2024年8月22日 01時00分
形状やテクノロジーの進化で劇的に打ちやすくなった
ドライバーの次に長く、ロフトの立ったFW(フェアウェイウッド)は、多くのアマチュアゴルファーが苦手意識を持っているクラブだ。キャディバッグに入れているものの、コースではまったく使わない人も少なくない。Victoria Golf三鷹野崎店のゴルフクラブアドバイザー菊地優志さんは、FWが苦手と感じている人ほど最新モデルを試してほしいと話す。
「最新FWは、ヘッド形状や重心設計が細かく調整され、最先端のテクノロジーを投入することで、やさしく打てて飛ばせるクラブに進化しています。例えば、ヘッドを後方に伸ばすことで深重心化して球を上げやすくしていますし、同時に構えたときの安心感も向上しています。フェースの作りにもメーカーごとの工夫が見られ、高い反発力と芯の広さでミスヒットにも強くなっています。今回ご紹介する4モデルは特に寛容性の高さを備えたやさしく打てるFWになっています。ぜひ、パー5のセカンドショットや狭いホールのティショットでご活用いただきたいです」(菊地さん)
「番手選びに迷ったら、5Wがおすすめです。過去の5Wはロフトが寝ているぶん、引っかかりやすいモデルもありましたが、最新モデルは慣性モーメントが高く、左のミスも出にくくなっています。スピンも少なめに抑えられますので、5Wのロフトでしっかり高さを出すことでキャリーを伸ばすことができます。ロングショットが楽になると、バーディを獲れる確率が上がります。間違いなくスコアアップにつながりますよ」(菊地さん)
コースでFWが打てるようになれば、マネジメントが圧倒的に楽になる。スコアアップを目指すゴルファーには、ぜひやさしく飛距離を稼げる最新FWを活用してほしい。
以下に、菊地さんおすすめの最新FWを紹介していくので、モデル選びの参考にしてほしい。
PRGR『RS』
さまざまな素材を複合したヘッドが増える中で、単一素材の設計にこだわったFWがPRGRの『RS』だ。地面から直打ちしやすい形状に設計されており、ストレートなフェースラインでターゲットに構えやすく、地面に沿うような形のリーディングエッジでボールを拾いやすくなっている。
「国産ブランドらしいフィーリング性能の良さが特徴のFWです。インパクトすると爽快な打球音で、心地良い弾きも感じられます。それでいて、フェースの反発力が高く、ボール初速もしっかり出てくれますし、直進性の高い弾道でキャリーを出すこともできます。強い飛びとフィーリング性能の良さを備えた高機能なFWです」(菊地さん)
キャロウェイ『パラダイムAiスモーク MAX』
25万人分のスイングデータを活用し、圧倒的なミスヒットへの強さを持った「Aiスマートフェース」を搭載。どんなヘッドの入り方、打点でも最適なたわみが起こるので、安定した弾道で飛ばすことができる。軽量なカーボンシャーシを採用することで、ヘッドの重量配分も最適化されていることもポイントだ。
「フェース反発力の高さ、そして芯が広く、オフセンターヒットに強いことが特徴のFWです。結果が出るだけでなく、フェースにボールがくっつくような打感の良さも備わっているので、気持ち良くボールを打つことができます。ややシャープなヘッドサイズで、ラフなどでも抜けが良く、ライへの対応力も高いです」(菊地さん)
テーラーメイド『Qi10 MAX』
10K超えの高慣性モーメントで大人気となっている『Qi10 MAX ドライバー』のテクノロジーを受け継ぐFWで、寛容性の高さ、ショットの方向安定性はピカイチ。「インフィニティカーボンクラウン」など、各所に軽量なカーボンを採用することで余剰重量を生み出し、最適に配分することで、飛距離と直進性を高いレベルで両立している。
「今回ご紹介するモデルの中では投影面積が大きく、構えたときの安心感がかなり強いです。同じシリーズのドライバー同様、慣性モーメントも非常に高いので、フェースのどこに当たっても安定した弾道で飛ばすことができます。フェアウェイからは楽に球を上げることができ、ティショットでも方向性の高いショットが打ちやすいので、スコアアップにしっかり貢献してくれます」(菊地さん)
PING『G430 MAX』
「激飛」というキャッチフレーズで大ヒットを記録したPINGの最新FW。8層のカーボンをクラウンに採用することでヘッドを軽量化しつつ、低重心化することに成功し高い打ち出しと低スピンの強弾道の飛びを実現している。また、新設計のフェースはたわみを最大化してボール初速を出しつつ、心地良い打感、打音に調整され、より気持ち良く飛ばせるクラブに仕上がっている。
「構えたときにフェース面が大きく見えて、当たってくれそうな安心感があります。ヘッド性能的にもウェイトが後方にあって、PINGらしい慣性モーメントの高さが備わっていて、方向のブレがとにかく小さく抑えられます。左に巻く引っかけも出づらくなっていますので、思い切り叩いて飛ばすこともできるFWになっています」(菊地さん)
取材協力/Victoria Golf三鷹野崎店 撮影/近澤幸司