今季1億円を稼いだ竹田麗央の秘密兵器‼ シャフトチョイスが他と違い過ぎる
トータル12アンダーで逆転し、「北海道meijiカップ」で今季4勝目を果たした竹田麗央。今季の獲得賞金が1億円を突破した彼女の使用シャフトを改めてレポートしたい。
配信日時:2024年8月6日 01時00分
トータル12アンダーで逆転し、「北海道meijiカップ」で今季4勝目を果たした竹田麗央。今季の獲得賞金が1億円を突破した彼女の使用シャフトを改めてレポートしたい。
ドライバーは男子プロも使わないような超浅重心ヘッド『スリクソンZX7 Mk II LSプロト』に、『ツアーAD UB-5X』シャフトを採用している。
「『5X』といういわゆる『軽・硬』シャフトを使っていますね。ボディターンで振る彼女にとって、フェースコントロールがしやすく、余計な動きをせずに持ち球のフェードを打てるんだと思います。アマチュアの方が『軽・硬』シャフトを取り入れると、手先の悪い動きがダイレクトに出るのでリスクがある。『6R』などの重くて軟らかいシャフトの方が、しなりを生かして振れると思います」(グラファイトデザインのツアーレップ)
『ツアーAD UB』はカタログを見ると中調子と表記されているが、先端が硬く中元部分がしなり量が多いタイプ。しなる分、タイミング良く振りやすいのだろう。また、超浅重心ヘッドの方が重心距離が短く、ヘッドコントロールもしやすいのだ。
アイアンは6I~PWに軟鉄鍛造の小型モデル『スリクソンZX7 MkⅡ』ヘッドと『N.S.PRO モーダス3 ツアー120 S』シャフトを採用している。
「カット後だと110g弱のモデル。しなり量が多いので、それほどハードなモデルではないと思います。先端の硬さを生かして彼女はフェードを打っていきます。中元調子ですが、中間部分がよくしなるので、上手くしなりを使えるんだと思います。『N.S.PRO モーダス3 ツアー105・115』だと、手元調子で硬さを感じてしまうみたいです。『120』だとしなり戻って高さが出せます。フェースローテーションが少なくラインを出したい彼女に合うのだと思います」(日本シャフトツアーレップ)
ドライバーシャフトは『軽・硬』モデルで弾道をコントロールして、アイアンシャフトはしなり量が多いシャフトで高さを確保。どちらも中間部分がしなり先端が硬い点が共通している。生命線といえるフェードを打ち出す武器となっている。
今季すでに4勝を挙げて圧倒的な強さを見せる竹田。彼女が信頼するシャフトで何勝まで築き上げるのかに注目したいところだ。
【竹田麗央のクラブセッティング】
1W:スリクソンZX7 Mk II LSプロトタイプ(9.5度、ツアーAD UB-5X 45.25インチ)
3W:スリクソンZX Mk II(15度、ツアーAD UB-6S)
3,4U:スリクソンZX Mk II(19,22度、ツアーAD DI-75 HYBRID S)
5I:スリクソンZX5 Mk II(N.S.PRO モーダス3 ツアー120 S)
6I~PW:スリクソンZX7 Mk II(N.S.PRO モーダス3 ツアー120 S)
50,54,58度:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(N.S.PRO モーダス3 ツアー120 S)
PT:オデッセイ Ai-ONE #7S
BALL:スリクソン Z-STAR
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