シン貧打爆裂レポート『スリクソン Z-STAR ボール シリーズ』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2023年3月22日 08時00分
ロマン派ゴルフ作家語る
『スリクソン Z-STAR シリーズ』の三種類のボールは、後継機種としてではなく、全く新しいボールだと考えるべきだと、最初に書きます。
ツアーボールで、姉妹ボールがあるのは珍しくありませんが、その味付けが過去の『スリクソン Z-SATR シリーズ』は、同じベクトル上にある感じで、ごく小さい違いに留まっていた感じがします。新しいボールは、三種類が明確に違うのです。
僕は、『スリクソン Z-SATR XV』をエースボールにしていた期間もありましたし、歴代のボールでどちらを使うか、と問われれば、『XV』を選択することが圧倒的に多かったのです。ボールコントロールがしやすいと感じたからです。
しかし、今回、三種類の中で選ぶなら、迷いなく『スリクソン Z-SATR』です。理由は、最も飛ぶと感じたのと、ボールコントロールがしやすく、使いやすかったからです。
推測ですが、ヘッドスピード別にかなり極端なチューニングが行われているのです。ヘッドスピード40m/sは『Z-SATR』、40~45m/sは『◆』、45m/s以上は『XV』というような。
『スリクソン Z-SATR XV』は、得意だったはずなのに、明らかに僕にはオーバースペックでしたし、『◆』にもそれを感じました。『Z-SATR』は、それが嘘のように気持ち良く使えました。スコアも、他の二種類よりハーフで3打も良かったのです。
ゴルファーからすれば、選びやすくなり、自分専用のボールでゴルフができるような快感を伴ったゴルフができる可能性があります。他のツアーボールで、こんなにわかりやすく個性が出ているものを僕は知りません。それだけで、『スリクソン Z-SATR シリーズ』のボールはオススメです。
『スリクソン Z-SATR シリーズ』の三種類のボールで、もう一つ、拍手したくなったのはパットのときの感触と打感です。硬質なクリック音は、昔のトレンドで、最近では徐々に大人しくなる傾向が強くあります。これが、かなり明確に、サンプルです、と言わんばかりに鳴るのです。そして、打感と打ち出しのマッチングも見事です。パッティングが上手くなったような気にさせます。
僕の場合、止まるボールが大好きなので、そういう意味でも『スリクソン Z-SATR』は魅力がありました。久しぶりに、ショートアイアンで打ったボールがバックスピンで戻る気持ち良いゴルフを楽しめました。
ダンロップは、数量に限りがありますが、三種類のボールがパッケージされているお試しセットを販売しています。それを購入して、違いを楽しむことをオススメします。ツアーボールでは滅多にないことなので、この機会を逃すのは損だと断言できます。
『スリクソン Z-SATR シリーズ』のボールのファンだったゴルファーは、今までとの違いにガッカリするかもしれません。また、ボールにこだわりがあったり、敏感にわかるゴルファーは、ブリヂストンスポーツのボールみたいだ、と評価するかもしれません。僕は、その変化はマイナスではなく、プラスだと評価しました。機能だけを冷静に考えても、今までのボールよりも各項目で高得点を取れるからです。
新しく改革するために、失うものがあるのは、世の中の常です。『スリクソン Z-SATR シリーズ』のボールの新しい物語は、今、始まったばかりなのです。
試打クラブスペック
『スリクソン Z-SATR XV』
構造 :3ピース
コア :ソフトファストレイヤー D.G.大径コア
ミッド :高反発アイオノマー極薄ミッド
カバー :高耐久0.5mm極薄スーパーソフトウレタンカバー
コーティング:高摩擦Spin Skin+コーティング
ディンプル :強弾道338スピードディンプル
カラー :ホワイト
『スリクソン Z-SATR』
構造 :3ピース
コア :ソフトファストレイヤー D.G.大径コア
ミッド :高反発アイオノマー極薄ミッド
カバー :高耐久0.6mm極薄スーパーソフトウレタンカバー
コーティング:高摩擦Spin Skin+コーティング
ディンプル :強弾道338スピードディンプル
カラー :ホワイト
『スリクソン Z-SATR ◆』
構造 :3ピース
コア :ソフトファストレイヤー D.G.大径コア
ミッド :高反発アイオノマー極薄ミッド
カバー :高耐久0.6mm極薄スーパーソフトウレタンカバー
コーティング:高摩擦Spin Skin+コーティング
ディンプル :強弾道338スピードディンプル
カラー :ホワイト
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』