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スコアアップの超重要クラブ パターが入るかどうかは「顔」で決まる!

スコアアップの超重要クラブ パターが入るかどうかは「顔」で決まる!

パット・イズ・マネーという格言があるように、パターが入るかどうかは、スコアに大きく影響する。構えたときに気持ちいいと感じる「顔」のパターを使えば、イメージ通りにボールをコロがすことができる!

所属 ゴルフライター
田辺直喜 / Naoki Tanabe

配信日時:2024年7月25日 01時00分

もしスコアが伸び悩んでいるなら、新しいパターを試してみよう。自分の感覚を信じて、「顔」で選ぶことで、最適なモデルを見つけることができる
もしスコアが伸び悩んでいるなら、新しいパターを試してみよう。自分の感覚を信じて、「顔」で選ぶことで、最適なモデルを見つけることができる

構えやすいことが何よりも大切

あらゆるクラブの中で、パターは多種多様なヘッドが揃っている。それだけにモデル選びに迷いやすいクラブでもあるのだが、ゴルフクラブアドバイザーの松田康太さんは、構えたときの「顔」でモデルを絞ってほしいと話す。

松田康太さん。Victoria Golf世田谷店で日々ゴルファーの悩みにギアで応える「ゴルフクラブアドバイザー」。感性を生かすギア選びを得意としている。

松田康太さん。Victoria Golf世田谷店で日々ゴルファーの悩みにギアで応える「ゴルフクラブアドバイザー」。感性を生かすギア選びを得意としている。

「パターを選ぶときは必ず一度アドレスを取って、そのモデルの顔をチェックしてほしいです。ターゲットに対してアライメントを取りやすいか、ボールを見やすいかなど、気持ち良くアドレスできるか、感じてください。パターは感性を重視するクラブですから、モデル選びも自分の感覚を第一に選んだ方が結果的に良いものが見つかります」(松田さん)

打ったときの打感やコロがりなども大切だが、まずは構えたときに自分が感覚的に「気持ちいい」と感じられるかどうかがポイントになる

打ったときの打感やコロがりなども大切だが、まずは構えたときに自分が感覚的に「気持ちいい」と感じられるかどうかがポイントになる

「構えるときに注意していただきたいのが“ボールの位置”です。初心者の方などは、ボールをどこに置けば良いか分からず、バラバラな構えになってしまっていることも少なくありません。ボールの位置がズレるとヘッドの見え方が変わりますし、試打をする際にもしっかり性能が感じられなくなる恐れがあります。ボール位置は“左目の真下”にセットするよう統一し、その上でパターの顔をチェックするのがおすすめです」(松田さん)

適正な位置(左目の真下)にボールを置いて、パターを構えることで正確に顔の違いをチェックすることが可能になる

適正な位置(左目の真下)にボールを置いて、パターを構えることで正確に顔の違いをチェックすることが可能になる

「顔の良さでパターを絞り込んだら、最後は自分の求める性能でモデルを決めましょう。今すぐに結果を出したいのであれば大型のマレットが良いでしょうし、半年先、1年先の上達を見据えて選ぶなら、より感性を生かせるブレード型が合うでしょう。オートマ性と操作性のバランスが良いモデルもありますので、好みに合わせて選んでください」(松田さん)

ゴルフショップにはパターの試打コーナーが設置されていることが多く、ボールを打ってテストできることも多い。アドレスを取って好印象なヘッドは、ぜひ試打も行って、より細かく性能をチェックするのがおすすめだ。構えたときだけでなく、打っても気持ちいいパターならスコアアップすること間違いなしだ。

以下に、松田さんおすすめの『最新パター』を紹介していくので、モデル選びの参考にしてほしい。

オデッセイ『AI-ONE トライビーム』

三角ネックを搭載することでヘッドを直線的に動かしやすく、AIが設計したフェースでミスにも強い

三角ネックを搭載することでヘッドを直線的に動かしやすく、AIが設計したフェースでミスにも強い

樹脂とアルミニウムの2層構造となったフェースを搭載。裏側に複雑な起伏を付ける特殊な構造によって、オフセンターヒットでもボール初速が落ちにくく、距離感が合いやすい。プロの使用者も多い人気のシリーズだ。

「AIが設計した部分ごとに肉厚を変化させた特殊なフェースの効果で、打点がブレてもコロがる距離の差が小さくなります。ショートするミスの多い人が距離感を安定させやすいシリーズです。三角ネックの効果でフェース開閉も小さく抑えられるので、直線的にストロークすることができます」(松田さん)

『AI-ONEトライビーム』シリーズのおすすめモデル。『DOUBLE WIDE(写真左)』はワイドなブレード型で、適度な操作性がありながら、方向性も高いモデル。『2-BALL(写真中央)』は、ボールと同じサイズの白い円がデザインされたヘッドで、ターゲットに構えやすく、ヘッドもより真っすぐ動かせる。『#7(写真右)』はツノ型形状と3つのサイトラインで構えやすさとストロークのしやすさをとことん高めたマレット型

『AI-ONEトライビーム』シリーズのおすすめモデル。『DOUBLE WIDE(写真左)』はワイドなブレード型で、適度な操作性がありながら、方向性も高いモデル。『2-BALL(写真中央)』は、ボールと同じサイズの白い円がデザインされたヘッドで、ターゲットに構えやすく、ヘッドもより真っすぐ動かせる。『#7(写真右)』はツノ型形状と3つのサイトラインで構えやすさとストロークのしやすさをとことん高めたマレット型

テーラーメイド『スパイダーツアーX トラス』

小ぶりなマレットパターで、直進性の高さと適度な操作性が備わったバランス型

小ぶりなマレットパターで、直進性の高さと適度な操作性が備わったバランス型

テーラーメイドパターの代名詞とも言える『スパイダー』と三角ネックの『トラス』が融合したシリーズ。『スパイダーX』はマレットらしい直進性、寛容性がありながら、適度な操作性もあるバランス型の性能にになっている。

「マレット形状ですが、小ぶりな作りなので感性を生かしたストロークもできるパターです。三角ネックの効果でオフセンターヒットにも強く、性能バランスは抜群に良いです。テーラーメイド独自のヨコ方向に溝の入ったフェースが、非常にソフトな打感に仕上げられていることもポイントです」(松田さん)

『TM1トラスヒール(写真左)』はフェース開閉を適度に使いながら、感性を生かしたストロークができるタイプ。『TM2トラスセンター』は、センターネックタイプで、シャフトの延長線上でボールをとらえるイメージになる。ヘッド形状が同じでも、ネックで見え方が変わるわかりやすい例だ

『TM1トラスヒール(写真左)』はフェース開閉を適度に使いながら、感性を生かしたストロークができるタイプ。『TM2トラスセンター』は、センターネックタイプで、シャフトの延長線上でボールをとらえるイメージになる。ヘッド形状が同じでも、ネックで見え方が変わるわかりやすい例だ

コブラ『3Dプリンテッド』

ヘッド内部に3Dプリンターで出力した複雑な形状のカートリッジを入れることで、慣性モーメントを高めたやさしさ重視のシリーズだ

ヘッド内部に3Dプリンターで出力した複雑な形状のカートリッジを入れることで、慣性モーメントを高めたやさしさ重視のシリーズだ

ヘッドの慣性モーメントを高めることで、圧倒的な安定感とミスヒットへの強さを持たせたシリーズ。ブレード型から大型マレットまで、さまざまなタイプのヘッドがラインナップされているが、それぞれに適したカートリッジを3Dプリンターで出力して、性能を高めている。

「3Dプリンターを使って、複雑な形状のカートリッジを作り、それをヘッドに内蔵することで直進性を高めています。ミスヒットでもヘッドがブレずに前に押し出してくれるので、狙った方向にボールをコロがしやすくなっています。重量もしっかりあるので、オートマチックにゆったりストロークしたい人にピッタリです」(松田さん)

『GRAND SPORT-35(写真左)』は、ブレード型だがやや大きめサイズで、重量もあるので真っすぐなストロークがしやすい。『AGERA(写真中央)』は、真っすぐ太めなサイトラインや大きめなヘッドで、ボールを真っすぐコロがしやすいヘッドだ。『SUPERNOVA』はヘッド後方にウェイトがある慣性モーメントが最大級に高いモデル。ショートパットのミスをとことん減らしたい人におすすめだ

『GRAND SPORT-35(写真左)』は、ブレード型だがやや大きめサイズで、重量もあるので真っすぐなストロークがしやすい。『AGERA(写真中央)』は、真っすぐ太めなサイトラインや大きめなヘッドで、ボールを真っすぐコロがしやすいヘッドだ。『SUPERNOVA』はヘッド後方にウェイトがある慣性モーメントが最大級に高いモデル。ショートパットのミスをとことん減らしたい人におすすめだ

PING『PINGパター』

共通したテクノロジーはなく、さまざまなタイプのヘッドがそれぞれの形状に最適な性能にチューンナップされている

共通したテクノロジーはなく、さまざまなタイプのヘッドがそれぞれの形状に最適な性能にチューンナップされている

ゴルファーの多種多様な好み、感性に対応するために全16モデルの豊富なヘッドタイプを揃えるシリーズ。ヘッドタイプによって素材やフェースの構造などがバラバラで、それぞれの形状に合った性能に細かく調整されていることがポイントだ。

「ヘッドごとに素材や構造を最適化していることが特徴のシリーズで、さまざまな『顔』のモデルが揃っています。独自の『iPING』というフィッティングシステムを使うことで、ストロークに合ったヘッドを選ぶこともでき、ゴルファー個人にしっかり合うパターを手に入れることができます。削り出しのヘッドもあり、手に響くようなソリッドな打感はヤミツキになりますよ」(松田さん)

『ANSER2』はPINGを代表する伝統的な形状。高い操作性と直進性があり、手の感覚を生かしてストロークできる。『MUNDY(写真中央)』は3本の細いサイトラインが特徴のヘッドで、サイズ的にはブレードとマレットの中間で性能バランスが良い。『TYNE H』はツノ型で真っすぐなストロークがしやすく、削り出しで作られているのでソリッドな心地良いフィーリングも備わっている

『ANSER2』はPINGを代表する伝統的な形状。高い操作性と直進性があり、手の感覚を生かしてストロークできる。『MUNDY(写真中央)』は3本の細いサイトラインが特徴のヘッドで、サイズ的にはブレードとマレットの中間で性能バランスが良い。『TYNE H』はツノ型で真っすぐなストロークがしやすく、削り出しで作られているのでソリッドな心地良いフィーリングも備わっている

キャスコ『レッド9/9デルタフェース』

フェースとネックが一体となった構造のパターで、赤いカラーも印象的なモデルだ

フェースとネックが一体となった構造のパターで、赤いカラーも印象的なモデルだ

真っすぐ構え、真っすぐ打つことをサポートする性能がふんだんに投入されたパター。フェースとネックが一体化した構造により、インパクト時の打感が手に伝わりやすく、オフセンターヒットにも強くなっている。

「ターゲットに真っすぐ構えることに特化したパターです。2本の黄色いガイドラインでヘッドを真っすぐ向けやすく、トップラインにあるヒール側の線をシャフトで隠すように構えれば、アドレスも完璧です。初心者やパターに悩む人に最適なモデルです」(松田さん)

取材協力/VictoriaGolf世田谷店 撮影/近澤幸司

『丸マレット(写真左)』は名前通り丸みのある形状で、ヘッドをイン・トゥ・インに振るイメージが湧き、適度な操作もできるタイプ。『角マレット(写真右)』は、直線的なシルエットでオートマチックにヘッドを真っすぐ動かしたいゴルファーに合う

『丸マレット(写真左)』は名前通り丸みのある形状で、ヘッドをイン・トゥ・インに振るイメージが湧き、適度な操作もできるタイプ。『角マレット(写真右)』は、直線的なシルエットでオートマチックにヘッドを真っすぐ動かしたいゴルファーに合う

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